▼第6試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○中島太一(ロータス世田谷)6位/13勝11敗1分 65.45kg
[判定3-0] ※30-27×2,29-28
×ボリス・フェドロフ(ロシアパンクラチオン ハバロフスク)10勝2敗 66.0kg
セミファイナルではメインと同じくフェザー級で、中島太一(ロータス世田谷)とボリス・フェドロフ(ロシアパンクラチオン ハバロフスク)が対戦。
中島は、2019年2戦2敗。2018年9月に実力者・田村一聖との試合で打撃からテイクダウン、上を取り合うスクランブルの一進一退の攻防の末、競り勝った中島だが、2019年は、4月のカイル・アグオンとの「フェザー級正王座次期挑戦者決定戦」でスプリット判定負け、7月にはユータ&ロックに判定負けと、2連敗を喫している。その後、「自分の中でイケると思うまで練習に専念した」という中島は、計量後「自分の土俵に引きずり込んで、15分間制圧し続けます」とコメント。
強豪ぞろいのロシアパンクラチオンから参戦するMMA10勝2敗のフェドロフは、プーケットのタイガームエタイで金原正徳らとも練習を積んできた焼けた肌を披露し、「計量後の今はリカバリーに専念してる、調整に集中してる」と静かにコメントを残している。
中島は過去にロシアACBに5回出場し2勝3敗、ロシアンの強さは熟知している。ホームでの戦いで借りを返せるか? それともフェドロフが強いレスリングと右の強打を爆発させるか。中嶋は1月から正式にロータス世田谷所属となっている。
1R、ともにオーソドックス構えから。フェドロフの左をかいくぐりシングルレッグから引き出して右で差してボディロックテイクダウンは中島。金網際で立つフェドロフの左外足に左足をかけて前方に崩していく。フェドロフは脇差し2度立ち上がるが、中島がコントロール。
2R、先にシングルレッグに入り引き出してボディロックを狙う中島。金網際で凌ぐフェドロフだがコントロールされる。引きはがしてもジャブ・右は中島。フェドロフも右を返すが、中島はシングルレッグで金網まで押し込む。
3R、ダブレッグはフェドロフも切る中島。右ロー、右ストレートのフェドロフに中島はジャブ、シングルレッグから押し込みテイクダウントライ。最後は飛行機投げも決めてギロチンの中にフェドロフを入れてホーン。判定は3-0で中島がタフファイトを制した。
中島はケージの中で、「幸せです。僕のファイトスタイルは打撃のイメージありますが、組みを全面的に出していこうとしたら打撃も当たるようになりました。これがMMAだ! 結構、強い選手に勝ったので、あとは上は2、3人。ベルト目指して強い選手と戦いたい」と語り、咆哮した。