2020年2月16日(日)東京・スタジオコーストにて『PANCRASE 312』が開催された。
▼第7試合 メインイベント フェザー級 5分3R
○堀江圭功(ALLIANCE/8勝2敗)8位/2017年ネオブラッドトーナメント同級優勝&MVP 65.8kg
[判定3-0] ※29-28,30-27×2
×内村洋次郎(イングラム/17勝12敗3分)10位 65.8kg
メインイベントのフェザー級で対戦する堀江圭功(ALLIANCE)と内村洋次郎(イングラム)はともに65.8kgで計量をパスした。
堀江は、MMA8勝1敗の戦績を引っ提げ2019年7月の「UFC240」でオクタゴンデビューを果たしたが、UFC2勝1敗&キックボクシング12勝(9KO)無敗のハキーム・ダラドゥ(カナダ)を相手に3Rに首相撲からのヒザ、さらに左ハイを受けTKO負け。UFC緊急参戦で結果を残すことはできなかった。UFCはこの1戦で堀江をリリース。堀江は再起の舞台に、UFC再出場の道筋がある古巣PANCRASEを選択した。今回の試合に向け、米国チーム・オオヤマでの練習を積んでデカゴン復帰戦に臨む。
対する内村はMMA17勝12敗3分。2018年4月に牛久絢太郎にスプリット判定で敗れたものの、2018年8月にヴィトル・トファネリ(ブラジル)に左ハイキックで1R KO勝ち、2019年4月には亀井晨佑に判定勝利と2連勝中。しかし、立ち技ルールでは2018年11月の「RISE 129」でHIROYAに3R KO負け、2019年9月の「Road to ONE:Century」では廣野祐に2R TKO負けと勝ち星に恵まれていない。本職であるMMAで3連勝を決めてフェザー級上位に名を連ねることができるか。
前日計量をパスした両者。「レベルの差を見せ付けます」とコメントした堀江に対し、内村は「But I'm dangerous!(でも、俺は危険だよ)」とのコメントを残している。
1R、オーソドックス構えの堀江は右ロー、左ローも。サウスポー構えの内村の左ハイをかわすと右を振ると、そこに内村は左ヒザもダブルレッグテイクダウンを合わせた堀江がテイクダウン。背中つかせハーフから細かいパウンド。フルガードに戻す内村。いったん上体を離す堀江は飛び込んでの強い右のパウンド! しかしその空間で立つ内村。堀江の右フックに左の蹴りを狙う。ジャッジ3者が堀江支持。
2R、右を振ってダブルレッグテイクダウンは堀江も金網で立つ内村は堀江の右に左ハイをヒット! かろうじてブロックした堀江も右を当てて前進、そこに内村は左ヒザを狙う。堀江の組みに内村は回転右ヒジも。1者内村、2者堀江のラウンド。
3R、内村の左ハイにテイクダウンを合わせる堀江。2R同様にアームロック狙いから突き放す内村は金網際で首相撲ヒジ&ヒザ! 右目まぶたから出血する堀江。ドクターチェック後、再開。詰める内村のヒザに堀江は力強いダブルレッグテイクダウン! 金網まで這い立つ内村は時間が無いなか左を振るがそこに堀江は再びダブルレッグテイクダウン! ヒザ立ちになる内村は横につく堀江に細かいパウンドで出血増やすがホーン。判定は3-0(29-28×2,30-27)で堀江が勝利。
試合後、堀江は「ただいまです。前回UFCは自分のミスで負けたけど全然、心折れてないので、今日の試合だと難しいかもしれないけど、内村選手のような強い選手とやってまた世界に挑戦して、次こそチャンピオンになりたい、なります! 誰とやりたいというのはなくて、夢の舞台にまた挑戦してチャンピオンになるためにやります。応援、ありがとうございました」と、UFC再挑戦をあらためて宣言した。