▼第5試合 バンタム級 5分3R
×福島秀和(BL0WS/5位)15勝8敗 61.1kg
[判定0-3] ※27-30,28-29×2
○ブラッディ・ファン(DRAGON HOUSE MMA/米国)10勝1敗・URCC同級王者 61.45kg
バンタム級で福島秀和(BL0WS)と対戦予定だったユ・スヨン(韓国)が練習中の怪我により欠場。代わって“ザ・カンフー・ウォリアー”ブラッディ・ファン(米国)が初参戦し、福島と対戦する。
オーソドックス構えのファンは、16歳から始めたカンフーをベースに、10勝・7KO・3SUBの100%フィニッシュ率を誇る。2017年9月の「URCC 32」でイアン・デラ・ケスタを相手に三角絞めで一本勝ちし、URCCバンタム級王座を獲得。2018年8月に現UFCファイターのマーチン・デイに2R TKOで敗れて王座陥落も、2019年8月にセルジオ・コルテスを相手に1R、得意の三角絞めでタップを奪い、王座に返り咲いている。
カンフーベースとの触れ込みだが、カレジッレスリング時代の動画もアップされており、アマチュア時代からテイクダウンからのバックテイクの動きにソツがなく、また、前戦コルテス戦では最初の組みの展開で左で差してのニータップでテイクダウンを奪うと、サイドから躊躇なくマウントに移行しており、柔術的なグラウンドゲームにも強みを持つファイターだ。
1R、ともにオーソドックス構え。シングルレッグテイクダウンの福島を下から潜り外掛けから跳ね上げスイープし立ち上がるファンは、福島の右の打ち終わりに右ストレート。さらに右ミドルを強打する。
2R、シングルレッグテイクダウンは福島。下のファンはパンチも後頭部で注意。ガードから再開。下から跳ね上げ足関節狙いのトランジションで立ち上がるファンはシングルレッグへ。切る福島はローブロー。立つファンは福島の右ローに右ストレートを合わせて腰を落とさせるが、福島は再びシングルレッグテイクダウン。しかしファンも決定打を当てさせない。
3R、開始早々シングルレッグテイクダウン奪う福島。しかしここも跳ね上げ立つファンは徐々に左ジャブ、右ストレートを当てて福島の顔を腫らせる。さらに福島のシングルレッグを切って、右!
判定は3-0でダメージを奪ったファンが勝利。「とてもタフな相手だった。初めての日本で試合できて感謝しています。試合はとても楽しかったよ。準備してきたからタフな試合で勝ててよかった」と勝者は語った。
▼第4試合 フライ級 5分3R
×荻窪祐輔(K-PLACE/7位)11勝8敗1NC/2014年NBTスーパーフライ級優勝 56.8kg
[判定0-3] ※27-30×3
○猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS/12位)8勝3敗/2019年NBTフライ級優勝&MVP 56.75kg
フライ級では、ランキング7位の荻窪祐輔(K-PLACE)と12位の猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS)が対戦。
荻窪は前戦で南アフリカのレスリングナショナル・チャンピオンのボカン・マスンヤネに投げを連発され判定負け。当初は、12月大会で同じ南アフリカの柔道出身ファイターであるルサンド・ビコとの対戦が決定していたが、家庭の事情で12月の試合を辞退(ビコは秋葉太樹と対戦)。2月大会参戦となった。2017年から白星と黒星を交互に繰り返している荻窪にとって連敗は避けたいところだ。
対する猿飛流はMMA8勝3敗で現在4連勝中。渡辺竜也、岡野竜己、三澤陽平に判定勝利後、2019年9月には3連勝中だった赤崎清志朗にリアネイキドチョークで一本勝ちし、フィニッシュ力もつけてきた。ランク上位の荻窪を下し、一気に上位戦線を狙う。
1R、ともにオーソドックス構え。シングルレッグから金網詰めバックスローで投げた猿飛流。下の荻窪はハーフから首を巻きネルソンも、首を抜いた猿飛流はバック奪う。
2R、荻窪の右をかわしてダブルレッグテイクダウンは猿飛流。インサイドガードに入ると、下の荻窪はヒジ。下から煽る荻窪にステイ。亀からアームロックを狙いつつ立つ荻窪は左のヒザを突くがそこにカウンターのダブルレッグテイクダウンは猿飛流。ここも10-9で猿飛流のラウンドに。
3R、猿飛流のテイクダウンに蹴りを合わせる荻窪だが、テイクダウンは猿飛流。金網際で右で小手に巻き立つ荻窪をコントロールする猿飛流。終了間際にバックに回るが荻窪が前に落としたところでホーン。判定は3-0(30-27×3)で、2019年NBTフライ級優勝&MVPの猿飛流が5連勝を決めた。