MMA
レポート

【GRACHAN×GLADIATOR】絶体絶命のピンチから逆転の腕十字、桜井隆多が48歳で2団体制覇

2019/12/22 20:12

▼メインイベント1 GRANDフライ級王座決定戦 5分3R+延長1R
〇松場貴志(ALIVE/第2代GRACHANフライ級王者)
[判定3-0]
×NavE(Grand-Square/第3代GLADIATORフライ級王者)
※松場が初代王座に就く。


 GRACHAN王者の松場とGLADIATOR王者のNavEの対戦がGRANDで決まった。松場は現GRACHANフライ級王者として、カナダTKOと契約。2冠を狙いタイトルマッチが決まっていたが大会が延期になり(9月13日から10月9日)、さらにプロモーターの入院等で再延期と不運が続いた。


 対するGLADIATOR王者のNavEは2019年7月にGLADIATOR王者としてPANCRASEに参戦し、中村龍之(LOTUS世田谷)から一本勝ちを収め、PANCRASEフライ級6位となった。


 1R、松場はパンチ、NavEは蹴り。松場は首相撲からヒジとヒザを巧みに使う。NavEはカーフキック、ミドルキックと蹴るが、松場のパンチの手数が優ったか。


 2Rはパンチからテイクダウンも仕掛ける松場。ケージに押し込んでの首相撲からヒジとヒザ。離れると前に出てきたNavEに左フックを打ち、これでNavEは左目上をカットして流血。ドクターチェック後、蹴りの数を増やすNavEがカーフ、ミドル、ハイキックと放っていき、手数の減った松場は待ちの体勢でNavEがパンチを出すとフックを狙う。


 3R、松場が出入りを繰り返してパンチを細かく当てていく。前後に動くためNavEは蹴りを出しにくい。余裕が出てきた松場はからかうような動きも見せる。後半になると松場がローブローとアイポークを受けて2度試合が中断する苦しい状況となったが、NavEのタックルをかわしきってパンチを当て、判定勝ちで初代王座に就いた。


 松場は「勝っちゃうでんなー。僕なんか使ってくれて岩崎さんにも桜井さんにも感謝しかありません。このままG価値を上げて海外でも活躍していきたいと思います」と満面の笑顔を浮かべた。

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