桜井が2004年に獲得したDEEP王座(2006年に失う)に続き、15年ぶりのベルトを巻いた
「GRACHAN42×GLADIATOR 011」
2019年12月22日(日)東京・大田区産業プラザPIO
▼メインイベント3 GRANDウェルター級タイトルマッチ 5分3R+延長1R
×ルクク・ダリ(TRI・H・STUDIO/初代GRANDウェルター級王者)
[2R 2分56秒]※腕十字固め
〇桜井隆多(R-BLOOD/第2代DEEPミドル王者/挑戦者)
※桜井が第2代王座に就く。ダリは初防衛に失敗。
「GRAND」王座は、GRACHANやGLADIATORの枠内だけで完結することなく、国内外の統一ベルトとしての位置づけを狙った象徴的なベルト。その初代GRAND王者ルクク・ダリが初の防衛戦に臨む。
2018年12月にレッツ豪太を判定で破り王者となったダリ。柔道で培った体幹、吉田道場でMMAを習得するなどのバックボーンから7連勝でベルトを巻いたが、2019年7月には元UFCのベテラン、ウィル・チョープの前にリアネイキドチョークで一本負けを喫するなど経験不足も露呈している。
対戦相手は、“Mr.DEEP”こと桜井隆多。2018年12月のDEEPでは水野竜也に2R一本負けしたものの、牛殺しで水野を投げるなど変わらない力強さを見せている。2019年3月の「GRACHAN39」でGRACHANレギュラー選手の間宮晃仁に判定勝利したことで、実績も含めて挑戦者として選ばれた。
1R、最初の1分は見ていたダリは桜井がフックを繰り出すとフックの連打で迎え撃つ。一度ラッシュも仕掛けて優勢を印象付けた。
2R、両者フックを出し合う中、圧力を強めていくダリ。桜井はタックルも狙うがダリが防いでパンチ、ヒザ。低いダブルレッグを仕掛けた桜井を潰し、ダリが上になってパウンドを打ち込む。
絶体絶命かと思われたその時、桜井が下からの腕十字。クラッチして抵抗するダリだったが、桜井がじっくりと時間をかけて体勢を整えていき、一気にクラッチを切って腕十字を極めた。千載一遇のチャンスをものにした桜井に場内は大爆発。
何度もガッツポーズを繰り返した桜井は「48(歳)でもやるヤツはやるんで。今年はこれで気分よく正月が迎えられそうです。嫁に感謝します。あと川尻(達也)もセコンドついてくれてありがとうございました。まだまだできると思うんで。みんなありがとうございました」と、48歳での戴冠を喜んだ。