シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がタフなベイノアに苦戦も勝利、RIZINへの参戦をアピール!町田光はバックドロップで2連勝、女神が女子ムエタイ戦士を圧倒KO

2019/12/03 19:12
【シュートボクシング】海人がタフなベイノアに苦戦も勝利、RIZINへの参戦をアピール!町田光はバックドロップで2連勝、女神が女子ムエタイ戦士を圧倒KO

シュートボクシング「GROUND ZERO TOKYO 2019」
2019年12月3日(火)東京ドームシティホール

▼第9試合 SB日本ウェルター級(67.5kg)エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R ※ヒジ打ち無し
〇海人(TEAM F.O.D/S-cup2018世界王者)
[判定3-0] ※50-48、49-48、49-48
דブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級王者)

 ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場し、デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得。その後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。今年3月の12戦目でタップロンにKO負けを喫して無敗記録は途切れたが、9月にはリベンジに成功。戦績は15戦14勝(8KO)1敗。

 迎え撃つ海人は4月の豪州最強ムエタイ戦士チャド・コリンズとの一戦では判定負けしたが、階級を上げ元Krush-70kg級王者・中島弘貴、ソンヒョンを下し二連勝。本来、65.0kg級で試合をしてきた海人だが、世界強豪との対戦を視野に入れており、強さを追求するためには階級は問題ないという。また、今回も得意のヒジ打ちを封印しての戦いとなる。


 1R、圧力をかけて前へ出る海人にベイノアは左右ローとワンツー。ベイノアが後ろ蹴りを出すと海人も同じ技を返す。ベイノアは組み付くと意外にも首投げを狙ったが海人はこれを阻止。海人はボディへのパンチを次々とヒットさせ、ベイノアは至近距離から顔面への蹴りを狙う。


 2Rも徹底的にボディを攻める海人。ベイノアはそこでジャブのダブルなど顔面をパンチで狙う。ベイノアの左ハイに場内はどよめくが、海人はしっかりブロック。海人は冷静にボディを攻めていく。ベイノアも負けじとワンツーを打つ。


 3R、海人はボディブロー、ベイノアがバックハンドブローを出すと左右フック。ヒザでもボディを攻める海人だが、べイノアは打ち返してくる。ロープに詰めて右フックを見舞う海人。



 4R、ベイノアの後ろ廻し蹴りを間一髪ブロックする海人。細かい連打を放つとベイノアは左フックを返す。ベイノアがアッパーからのワンツーをヒットさせれば、海人はヒザを突き刺すと一進一退の攻防が続く。海人は左ボディからの右後ろ蹴り。ボディを攻めまくる海人だが、ベイノアは全く動じず打ち返す。


 5R、海人がワンツーで前に出ようとし、右ストレート、左ボディをヒットさせる。ベイノアはアームロックを狙うが失敗。徐々に海人のパンチのヒットが目立ち始める。さらにヒザ蹴りの連打。首相撲からのヒザの連打で優勢を印象付けた海人は右ストレートで攻め込むが、ベイノアも打ち返す。最後は海人が右ストレートとヒザ蹴りの連打。


 タフなベイノアを倒すことが出来ず、判定3-0で海人が勝利。海人は精魂尽き果てた表情で「シュートボクシングの大会は今年これが最後になりました。今年も皆さんのおかげで凄く盛り上がっていい試合をたくさんできました。今年SBはこれで終わっちゃったんですけれど、僕はもう1試合できます。こんなつまんない試合してしまって言うのは何ですが、大晦日は格闘技の日なのでRIZINさん、オファーをください。来年もっと盛り上げられるように僕もレベルアップしていい試合を組んでもらえるようにするのでよろしくお願いします」と、大晦日RIZINへの参戦をアピールした。

▼第8試合 63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級王者)
[判定0-3] ※28-30×3
〇町田 光(橋本道場/WPMF世界スーパーフェザー級王者)

 西岡は元々アマチュア時代から剛腕を武器にKOを量産する倒し屋。プロになってからもKO勝を狙うスタイルで将来を有望視されるSB関西期待の新星として注目を集めてきた。現在は、SBレジェンド吉鷹弘の元でメキメキ実力をつけ、4月大会でKNOCK OUT王者・不可思に圧勝、6月大会ではMA日本ライト級4位・増井侑輝からダウンを奪って判定勝ち、前戦となった9月大会では五冠王・マサ佐藤を破り、現在6連勝中だ。

 対する町田は50戦以上のキャリアを持ち、WPMF世界スーパーフェザー級王座、所属するINNOVATIONのスーパーフェザー級王座など計5つのタイトルを獲得してきた日本トップクラスの実力者。居合い抜きの動作を応用した必殺技“居合パンチ”をはじめとする数々の必殺技を超個性的な戦い方で人気を呼ぶ。SB初参戦となった6月大会では村田聖明にバックドロップを華麗に決めてシュートポイントを奪うなどSBルールにも適応した戦いを見せ判定勝ちしている。


 1R、西岡の左ボディをもらった町田は組み付いてバックドロップを狙うがこれは不発。西岡は左右の強打をロングで繰り出し町田を脅かす。西岡は伸びる右ストレートで町田を下がらせ続けた。


 2R、居合パンチを繰り出す町田はひたすらバックドロップ狙いを繰り返す。西岡はミドルをキャッチすると強烈なボディへのパンチ。町田は組み付くと西岡をマットに叩きつけ、蹴り足をつかんで転倒させるなど得意の乱戦へ持ち込む。



 3R、西岡のジャブをもらうと町田は組み付いて倒す。西岡も首投げを繰り出すが失敗。しかし終盤、組み付いてバックを奪った町田がついに狙い続けたバックドロップに成功。シュートポイント2点が入り、その直後に試合終了。


 この一発が決め手となり、ジャッジ三者とも30-28で町田がシュートボクサーを相手にバックドロップで2連勝を飾った。

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