▼第7試合 61.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級王者)
[延長1R 2分34秒 TKO] ※左ヒジ打ち→ドクターストップ
〇重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
※本戦の判定は30-29、30-30、30-30
これまで一度も交わることがなかった新日本キックボクシング協会との交流戦が決定。その第一弾は、新日本キックのエースであるWKBA世界ライト級王者・重森がいきなり参戦。SB日本スーパーフェザー級王者・笠原が迎え撃つ王者対決が実現した。
重森は身長181㎝の長い手足から繰り出される強烈なミドルキックとパンチを武器に、新日本キック2階級制覇を達成。KNOCK OUTでも活躍し、2017年12月には4年間無敗で18連勝を遂げていたピンサヤームをストップして見せた。今年7月にはタイ強豪選手を倒してWKBA世界タイトルを獲得している。
笠原はSB次期エース候補として期待され、昨年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下して王座を獲得。6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者・ 内藤大樹との接戦を制し、前戦となった9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者・深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。
1R、重森はロープ伝いに動き、距離を取ってローとミドルを蹴っていく。笠原はパンチで飛び込む機会をうかがうが、距離がまだつかめていない様子。
2Rも距離を保って右ミドルと右ローを蹴る重森と、右ストレートで切り込む笠原。左ボディからの右ストレートを繰り出す笠原が徐々に距離を詰め始める。重森の前蹴りをキャッチしての左ボディがヒット。重森も右ローと右ストレートで対抗する。
3R、パンチで前に出る笠原にヒジを繰り出す重森。重森は左ミドルを連発し、笠原も左ミドルを蹴り返す。左ハイで脅かす重森。残り10秒、笠原の右フックがヒット。
ジャッジ1名が笠原を支持したが2名がドローで延長戦へ突入。笠原は重森のミドルをキャッチしての連打。前へ出る笠原と下がって回り込む重森。前蹴りで突き放す重森に笠原はパンチで攻める。笠原を重森がかわしたところで笠原にドクターチェック。重森は左ヒジで切ったとアピールする。ドクターチェックでストップがかかり、重森が接戦を制した。
▼第6試合 56.5kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ち有り
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)
[2R 0分16秒 TKO] ※左ヒジ打ち→ドクターストップ
〇栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/元ISSHINキック フライ級王者元ムエタイ大和フェザー級王者)
ハードパンチャーとして知られる植山は、24勝のうち12のKO勝ち、昨年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。今年6月のRIZIN初参戦時には、強打を爆発させ拳剛を1RでTKOに仕留めるインパクトを残した。10月のRIZINにも参戦して、梅井泰成からダウンを奪っての勝利。現在3連勝中。
対する栗秋は九州で50戦近い試合をこなし、昨年上京するとクロスポイント吉祥寺入り。練習嫌いとして知られるが、天性の当て勘は抜群。2016年10月には、プロデビュー以来負けなしの9連勝だった笠原弘希を2RTKOで下し、初黒星を付けた男として知られる。10月のREBELSではISKAスペイン・ムエタイ・フェザー級王者ミケール・フェルナンデスを降した。
1R、序盤は植山が重いローを何度もヒットさせて優勢だったが、栗秋の左フックがクリーンヒット。一気に左フックで前に出る栗秋は大振り。植山が反撃すると栗秋はバックハンドブローを繰り出す。
2Rが始まってすぐ、出会い頭に栗秋左の縦ヒジを突き刺す。この一発で植山は右目の上をカットし、流血。ドクターチェックでストップがかかり、栗秋のTKO勝ち。栗秋はコーナーポスト最上段からのムーンサルトで勝利をアピールした。