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【ONE FF】RISEの翼がハイキックで鮮やかな初回KO勝ち、スアキムがダウンを奪いナビル・アナンの猛逆襲に耐えて殊勲の勝利!スーパーレックが負傷でダヤカエフにKO負けまさかの4連敗に、グレゴリアンが“奥足ローキック”で準決勝へ一番乗り、チャットペットが伊藤陸紅との激戦を制してリベンジ

2026/08/07 20:08

▼第5試合 ONEバンタム級ムエタイ 3分3R
×ナビル・アナン(アルジェリア/タイ/Team Mehdi Zatout)
判定1-2
〇スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ/Sor Jor Thongprajin)


 アナンはテコンドー、空手(いずれも黒帯)を経てムエタイを始め、パタヤの地方スタジアムで経験を積んで2017年からルンピニーとラジャダムナンのメジャースタジアムに進出。2022年5月にはWBCムエタイ世界フェザー級王座に就いた。『RWS』出場を経て、2023年6月にONE初出場にしてスーパーレックと対戦したが初回KOで敗れている。

 しかし、9月にはナックロップを右クロスでKO、12月には元ルンピニースタジアム認定ライトフライ級王者の“エルボーゾンビ”ことムアンタイを判定で破り、2024年7月にはクラップダムをヒザ蹴りでKOしてみせるなど5連勝を飾り、2025年1月にはニコ・カリロに初回TKO勝ちで暫定バンタム級ムエタイ世界王座を獲得。

 3月の日本大会で正規王者のスーパーレックと王座統一戦を行うはずだったが、スーパーレックが体重超過で王座はく奪、ノンタイトル戦でアナンがリベンジを果たした(その後、アナンが正規王者に昇格)。その後はキックボクシングルールに挑み、イリアス・エナッシとは無効試合となったものの、2025年11月の日本大会ではフェザー級(-70.3kg)で元K-1王者の和島大海に判定勝ちした。しかし、2026年3月にランボーレックに敗れ王座を奪われた。ONEバンタム級で195㎝という規格外の長身で、戦績は39勝6敗1分1無効試合。

 スアキムはルンピニースタジアムのバンタム級、スーパーバンタム級、スーパーフェザー級の三階級制覇王者で、2018年2月の『KNOCK OUT』に初来日。那須川天心への最強の刺客として大きな話題を呼んだが、那須川に5R判定負け。2019年7月には『RISE』で那須川と再戦したが、胴廻し回転蹴りで目尻を切り裂かれて流血、3R1分25秒、TKOで敗れている。

 2019年12月に日本の『BOM』でチャンヒョン・リーにTKO勝ちし、BOMスーパーライト級王者になった。しかし、2020年4月に突然の引退宣言。2023年7月、ONEで現役復帰を果たして2026年4月のウラジミール・クズミン戦まで8勝(4KO)2敗。現在7連勝中(4KO)と波に乗っている。

 連勝がストップしたアナンはこれが再起戦。再び王座へ近付くためには、強敵ウラジーミル・クズミン戦をもクリアしたスアキムの連勝をストップしなければならない。誰が相手でも乱戦に巻き込み、パンチとヒジの打ち合いで競り勝つスアキムとの対戦は実に興味深い一戦となった。

 1R、アナンが右ローを蹴る。両者コンタクトがあまりなく、レフェリーがアグレッシブを促す。ジャブから左ミドルを蹴るアナンにスアキムは右ロー。長いジャブを伸ばすアナンはボディへのワンツー、右ロー。スアキムは右ローを蹴るが、アナンは伸びるワンツー。スアキムが右ローを蹴ってラウンド終了。両者かなり慎重な出足となった。

 2R、スアキムが右ローを蹴るとアナンは打ち下ろしの右ストレート。ジャブで突き放すアナン。そのジャブに左右ローを合わせるスアキム。アナンは前後のステップを踏みながら右ストレート、スアキムが組み付くと長い脚を振り上げてヒザを蹴る。離れたスアキムは飛び込みの左をフェイント、右ボディストレートからの左フック、続いての首相撲からのヒザで同体で倒れたが、アナンにダウンが宣告される。

 詰めてくるスアキムに組んでのヒザ蹴りで応戦するアナン。スアキムは左右フック、首相撲で必死の防戦のアナンだが、パンチを打って来るスアキムにワンツー、左右フック、ハイキック、ヒザ蹴り、右ヒジを叩き込む。

 3R、アナンはワンツーから首相撲、離して左ボディ。スアキムも左右ヒジで応戦するが、アナンが左ボディ、さらに右ヒジと猛攻を加える。ロープを背にして右ストレートを打つスアキムだが、アナンがボディへのヒザから頭部へのヒザを突き上げ、右ストレート、左ボディでスアキムを追い込む。

 ロープを背にするスアキムへ右ストレート、左ボディ、右ヒジ。さらに左右ボディ、ヒザ、左右フックとまるで人間サンドバッグとなるスアキム。アナンは攻撃の手を休めず、左ボディと右ストレート、ヒザ。スアキムは顔面を血に染めながらも右ストレートを返す。アナンのバックスピンエルボーをかわして抱え、投げ倒す。

 猛攻を見せたアナンだが、一歩及ばず。判定2-1のスプリットでダウンを奪ったスアキムが8連勝を飾った。当然、35万バーツのボーナスも。

 スアキムは「正直1Rの時点ではどう距離を詰めればいいか分からなかった。少しずつ修正したけれど2Rの一撃はラッキーだった。3Rはスピリットで耐えた。普段の5倍トレーニングしてきたよ。ナビルはこれからどんどん強くなると思う。チームのみんなに感謝したい」と勝利者インタビューに答えた。

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