2022年4月24日(日)両国国技館にて格闘技とLIVEが融合したLDHの『POUND STORM』が開催された(ABEMA PPV ONLINE LIVE」にて独占生配信)。
前日計量では、第10試合のメインイベントのバンタム級戦に出場する中村倫也(EXFIGHT /LDH martial arts)が、61.6kgで計量をパス。「本当にたくさんの支えがあってここまで来れました。世界一我慢強く、感謝の心を持っている民族の日本人の誇りをもって戦おうと思います」とコメント。
ブラジルから中村と対戦するために来日したアリアンドロ・カエタノは「この日本にミッションをやり遂げるために来ました。ミッションをやり遂げようと思います」と勝利を誓った。
また、第9試合のコメインのライト級戦に出場する大尊伸光(フリー)は70.7Kgでパス。「俺にメンチきってるんで、ボコボコにしてやろうと思います」と新星潰しを予告。対する宇佐美正パトリック(EXFIGHT /LDH martial arts)は70.8Kgでパスし「自分は自分の仕事をするだけ」と言葉少なくも力強く語っている。
メイン、コメインの2試合のほか、同大会では、「若手注目株のサバイバルマッチ」3試合、さらに2021年8月にスタートした「LDH FIGHTER BATTLE AUDITION 2」とその様子を追いかけたABEMAの「格闘DREAMERS SEASON:2」が連動した「FIGHTER BATTLE AUDITION 2」の最終選考となる5試合も組み込まれている(※第3次審査試合リポート)。
また、LDHアーティストであるGENERATIONS、THE RAMPAGEに加え、PKCZも参戦。ライブパフォーマンスにて選手たちの試合に華を添えた。
『POUND STORM』速報
※リミット体重より+0.5kgは許容重量
【第3ブロック】「見据える先は世界」
▼第10試合 バンタム級 5分3R〇中村倫也(EXFIGHT /LDH martial arts)61.6Kg[判定3-0] ※29-28×3×アリアンドロ・カエタノ(ブラジル)61.5Kg
1R、ともにサウスポー構え。右ジャブを突く中村は右足にテーピング。カエタノは左ロー。しかし中村も左カーフを2発! カエタノも左ロー、さらに左ハイをガード上に当てる。
カーフを互いに打って左のスーパーマンパンチで飛び込む中村! しかしカエタノは左を打ち、中村の右瞼が切れる。ドクターチェック。再開。
左カーフ当てる中村、さらに左ストレート!! なおも中村は左カーフ。右ハイを返すカエタノ。中村はダブルレッグを持ち上げテイクダウン! 首を抱えるカエタノに、中村は出血が多くなる。サイドを取られながら首を抱えたままのカエタノにヒザを突く中村。ブザー。インターバルでワセリンを塗り込む。
2R、左ローを打つ中村。カエタノも左ロー。さらにインロー。中村の左カーフに体勢を崩すカエタノ回転してのバックフィストを振る。カエタノの左ローの今度は中村が体勢を崩す。カエタノはなおも左ロー。左の蹴りの中村の打ち終わりに右を当てるカエタノ。
詰める中村はダブルレッグテイクダウン! ギロチンを狙うカエタノに、そのまま足を束ねて超えてサイドを奪う中村! しかし首を抱えると中村の傷口から出血が多くなる。上四方に回り、ノースサウスチョーク狙い。またも首を抱えたままで立ち上がる気配のないカエタノ。ブザー。
3R、しっかりジャブから突く中村。カエタノは右ロー。右ミドルを返すレフェリーが多めのワセリンをぬぐい再開。シングルレッグテイクダウンは中村! 背中ついてフルガードのカエタノをかついでパスを狙う中村は後転させてついていきケージ際で座るカエタノを上から潰して背中を着かせると、下のカエタノの足関節狙いを抜いてインサイドガードに。金網に押し付けてパウンド。腰を切って腕十字狙いのカエタノを潰してインバーテットガードから三角絞めも防ぎ、細かくパウンド。
下から抱き着くカエタノを剥がしてパスしてニアマウントも金網に上体を立てるカエタノ。最後は体を離して飛び込んでパウンドへ。それをかわしてカエタノも上になって飛び込んだところに中村も腕十字を狙いブザー。先にカエタノがケージ上に登り降りると、中村のケージ上に。するとカエタノも再びケージ上に上がり、両者はケージ上でハグ。
判定は3-0(29-28×3)で中村が勝利。
試合後、タオルを傷口に巻いた中村は、ケージの中で、「これが所属の力です。もっとしたい展開はあったですけどど、カットしてしまい、勝ちに行く戦いになりました。でも確信したことは、これで絶対にUFCのトップに立てるということです。これまで支えてくれた皆さん、ありがとうございました。DREAMERSのメンバーが連敗して、ちょっと心が揺らぐことがあったんですけど、みんな近くに来てサポートしてくれて、ほんとう最高のチームです。俺が見て来たものは、もっと殺気があって、もっとバチバチでもっと心が揺らぐものなんで、これをきっかけにもっと格闘技を観にきてください。LDH最高!」と語った。
全試合後、高谷代表と岡見HCがケージイン。今回の新たな「LDH所属は無し」と発表。厳しいマッチアップも「世界と戦うため」と語り、「きっと乗り越えてくれるはず」と期待を寄せた。
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▼第9試合 ライト級 5分3R〇大尊伸光(フリー)70.7Kg[判定3-0] ※29-28×3×宇佐美正パトリック(EXFIGHT /LDH martial arts)70.8Kg
1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかける大尊をジャブで押し戻す宇佐美。さらに踏み込んでの左。しかし、大尊もカーフから左を振り、さらにダブルレッグでドライブしてテイクダウン! クローズドガードの宇佐美は手を着き足を解き、腰を上げてリバーサル! 下からの大尊の足関節を抜く宇佐美。
スタンド再開。右を振る宇佐美。ともに前蹴り、ローから、左ミドルを突く宇佐美。右を振り組む大尊を切る。今度は宇佐美からダブルレッグへ。がぶる大尊は立ち上がる宇佐美を引き落とし上四方からノースサウスを狙うもブザー。
2R、「お前ファイターだろ?」と岡見から叱咤され中央へ進む宇佐美。オーソから左ハイ狙い。カウンターを狙う大尊は右ロー。さらにニータップでテイクダウン! フルガードを取る宇佐美。インサイドから細かいパウンドの宇佐美に、下からヒジを突く宇佐美。さらに三角狙い。察知している大尊は、かつぎパス狙いも足を戻す宇佐美に、片足を抜く大尊。
右で脇を差し、パウンドする大尊は上体を離し鉄槌。そのスペースに蹴り上げを打つ宇佐美。しかしすぐについていく大尊に右を下から打つ宇佐美に、パスしてサイド! ダースチョーク狙いも半身で首を抜く宇佐美。大尊はサイドのままブザー。
3R、グローブタッチ。左ボディを突く宇佐美。しかし遠い。詰めて左右を振るも大尊も応戦。スイッチする宇佐美。再びオーソになる。宇佐見の入りにカウンターを狙う大尊。しかし宇佐美も左ジャブ! 前蹴り。大尊の右目尻が切れる。大尊の詰めてダブルレッグを小手に巻いて投げる宇佐美!
スタンドからさらに左フック、左ボディを突く。しかし右フックを当てる大尊! 宇佐美の入りに右を当てるのも大尊! 右カーフキックを打つ宇佐美だが続かない。
スタミナ苦しいなか、大尊は左右を振って組み。さらに宇佐美の入りに左フックも当ててブザー。判定は3-0(29-28×3)で大尊が勝利。
試合後、ケージの中で大尊は、「ぶっちゃけ喧嘩だったら負けてるよね(笑)。でも大人になったということで見逃してください。高谷さんの後輩だと、勝手にずっと思っていて、高谷さんにカッコイイところを見せたかったですけど、今日の試合ではだめでした。最後に、去年に母がガンで亡くなって、それから勝ってなくて、天国行ってから初めて勝ったんで、一言言わせてください。『ママ、勝ったよ!』」と語った。
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【第2ブロック】「若手注目株のサバイバルマッチ」
▼第8試合 フェザー級 5分3R〇河名マスト(ロータス世田谷)65.9Kg[判定3-0] ※29-28, 29-27, 30-27×山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)66.0Kg
1R、いきなり組んでいく河名。ボディロックから中央に崩していくが、ガードを取る山本にの立ち上がりに再びバックに。立ち上がる山本は投げられないよう足をかけるも崩していく河名。クラッチを切らず、サイドバックからヒザを突く。
立ち際にボディロックから投げてサイドを奪う河名に、山本は足を戻すが、パウンドする河名。その際で腕を三角にからめて立ち上がる山本。そのスタンドバックについて背後からヒザを突く。1Rをコントロールした河名。
2R、ブザーとともに組んで四つに持ち込む河名。さらに引き出しテイクダウン! サイドバックに。山本が立とうとすると後方に崩して手をマットに着かせる。クラッチを切らない河名。ついに正対した山本が突き放そうとするが、そこに間合いを取らせずおっけていく河名。そこに首相撲ヒザの山本を押し倒す河名がバック。立ち上がれば後方への投げ。
立ち際も詰めてシングルレッグにニンジャチョークを合わせようとした山本だが、シングルレッグを持ち上げてテイクダウン! 立ち上がる山本をなおも追って押し込む。
3R、ブザーに跳びヒザで飛び込む山本をがっちり受け止めボディロックテイクダウンは河名。立ち上がる山本のバックをボディロックし、引き出して投げ。右腕を差し入れスイッチを狙う山本。アームロック狙いから肩を入れて正対する山本。
しかし間合いを作らず詰めに徹底する河名。離れ際にアッパー、ヒジを突く山本だが、距離が足りない。最後に突き離した山本は、詰めて来る河名に左ヒザ! カットした河名だが、タイムアップ。
判定は3-0(29-28, 29-27, 30-27)で河名が勝利。試合後、負傷箇所にタオルを頭に巻いた河名は「最後、日和りました。苦しいことをやり続けないといけないのに、もっと頑張らないといけないです。でもこんな格闘技があるということも知っていただければと思います」とマイクで語り、一礼した。
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▼第7試合 バンタム級 5分3R×風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)61.5Kg[2R 0分6秒 TKO] ※跳びヒザ蹴り→パウンド〇齋藤奨司(FIGHTFARM)61.4Kg
1R、いきなり中央に走り込んで跳びヒザの齋藤。風間はシングルレッグテイクダウン。サイドを奪う風間は右で枕に巻き背中にヒザ。左かかとを押さえて左手首を掴んでバックを狙う風間に、すぐに立ち上がる齋藤。
そこを追う風間はダブルレッグテイクダウンからトラックポジション、カーフスライサーへ。凌ぐ齋藤に解除し、なおもシングルバックでコントロールする風間がバックからパウンドもゴング。
2R、左右で詰める風間に、左右を返し、風間のダブルレッグにその場跳びの、右跳びヒザ蹴りを当てた齋藤! 失神して倒れた風間に、鉄槌連打にレフェリーが間に入った。
歓喜の齋藤は、ケージ外の高谷代表と熱い抱擁。ケージの中に戻り、「みんなカッコいいでしょ? こうして勝てたのもサポートしてくださった皆さんのおかげです。FIGHT FARMのみんな、やったぞ! これからも自分を信じて、仲間を信じて頑張っていきます」と語った。またバックステージでは、「シングルバックもやってくることは練習していました。飛び込むヒザとその場跳びのヒザの2種類を練習していました」とフィニッシュを語った。
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▼第6試合 ライト級 5分3R〇エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MM)77.4Kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×グンター・カルンダ(Tri.H studio)77.2Kg
1R、ともにサウスポー構え。右インローを当てるエフィヴィガ。さらにステップから右ジャブ。シングルレッグのカルンダ。エフィヴィガは差し合げて四つに。ブレーク。
スタンド再開。ともに前足を蹴り、右ジャブが伸びるエフィヴィガ。さらに左ローも。その2発目を組んで腰につくカルンダはスタンドバックに。エフィヴィガはアームロック狙い。しかし再びクラッチしてハイクロッチのカルンダ。ヒザを突いて持ち上げるが、戻って体を入れ替えるエフィヴィガが逆に押し込む。
2R、右ロー、さらに右の関節蹴りを見せるエフィヴィガ。カルンダの遠間からの右左はかわす。右ジャブでカルンダのアゴを上げるエフィヴィガ。左右を振って近づくカルンダは近距離の打撃で勝負。右を振ってきたエフィヴィガに首相撲ヒザを打つ。
左ローを当てるエフィヴィガ。カルンダも右フックを当てる。エフィヴィガは左ハイも空振り。長い右ジャブを当てて、カルンダは一瞬腰が落ちるが押し戻す。出入りのエフィヴィガは右ボディストレート。カルンダは手数が減る。
3R、左ローを蹴るエフィヴィガにヒザが落ちるカルンダ。首相撲で立て直すと左ローを返す。右を当てるエフィヴィガに左を打ち返すカルンダ。その入りにヒザも狙う。左ローと左フックの打ち合い。金網に詰めるエフィヴィガは右の跳びヒザ! しかし単発に。互いにローも足が流れるのはカルンダ。フェイントをかけながら圧力をかけるエフィヴィガ。カルンダの左のロングフックを警戒しながら右ロー。さらに左ローも。
距離をコントロールし、ジャブ&ローを当て、強いテイクダウンディフェンスも見せたエフェヴィガ。ブザーに試合後、痛めていたか足をひきずる。
判定は3-0(30-27×2, 29-28)で、打撃で試合をコントロールしたエフェヴィガが勝利。22歳の新星は、「勝ったのは良かったんですけど、もっと攻めればよかったんですけど、自分の弱いところが出た試合でした。もしここで知ってくれる人がいたら、ダメな部分を直してどんどん成長していいところを見せられるようにしますので、追ってくれれば嬉しいです」と語った。
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【第1ブロック】「FIGHTER BATTLE AUDITION 最終選考vs.プロ格闘家」
▼第5試合 ライト級 5分3R〇マックス・ザ・ボディ(BRAVE)70.7Kg[判定3-0] ※28-28マスト判定マックス、30-27×2×オーディン(EXFIGHT)70.4Kg
1R、ともにオーソドックス構え。左右を振るマックスに、強い気持ちで打ち返していくオーディン。さらにダブルレッグもマックスはアームインギロチン。スタンドから体を入れ替え金網に押し込で絞る。座ってずらして凌ぐオーディンは外してスタンドに。詰めるオーディンは右を当て、右カーフキック! その打ち返しの右はブロッキング。マックスの打ち返しをかわして右を打ち込む。
2R、左ハイを当てて前に出るオーディン。マックスも左ハイもブロックするオーディンは前に出て右を振るが、その打ち終わりにマックスは右! 後方にダウンした三上にパウンドに入るマックス。オーディンはハーフガードの中に入れて凌ぐとケージを蹴って立ち上がりに成功。
詰めるのはオーディン。下がるマックスに右カーフを当てる三上。さらに後ろ廻し蹴りもそれをかわしたマックスがテイクダウン! ここはすぐに立つ三上。右で差して詰めて右ヒジ。ブレーク。マックスのアッパーをかわして右を振るオーディン。ダウンしても怖がらずに前に出ると右をヒット! さらに右カーフキック!
3R、左インローのマックス。「中に入れ」のコーナーの声に詰めるオーディン。大きな左を振るオーディン。かわすマックスは左ハイ。ブロックする三上も右ハイを返す。スイッチも見せるマックスは左ロー。
詰めるオーディンは右で差すが、クリンチアッパーはマックス。右フック、左ローのマックス。オーディンは左ローを2発当てるが、後ろ廻し蹴りはから振りに。詰めて右ローを当てるオーディン。さらに右ロー、右ボディ! 詰めたいオーディンだが、マックスも左右を振って押し戻してゴング。
判定は3-0(28-28マスト判定マックス、30-27×2)でマックスが勝利。誕生日の妻を祝福した。
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▼第4試合 ミドル級 5分3R〇岩崎大河(大道塾 パラエストラ東京)84.2Kg[2R判定3-0] ※19-19マスト岩﨑、20-18×2×三上ヘンリー大智(EXFIGHT)83.8Kg
1R、サウスポー構えの岩﨑、オーソドックス構えの岩崎は右前蹴り。近づいた三上をボディロックからテイクダウン! 亀から三上は立ち上がり。正対を狙うが、ボディロックから回してテイクダウンは岩﨑!
サイドポジションの岩崎は左で枕に巻いて寝かせると、半身になる三上は足を戻すも、岩﨑は逆側にパス。ここでブリッジして差して立つ三上。バッティングに。
再開。ワンツーの左を伸ばす三上。右上段蹴りの岩崎はスリップも三上は付き合わずスタンドに。圧力をかける三上。岩崎は右ミドルを突いて、組みに行くが三上。ともに前蹴り。岩崎はムエタイのように両手を上げてそのなかに頭を入れて構える。
2R、両手を上げて左右の足を交互に上げて近づく岩﨑。インローの岩崎。三上は蹴り足を掴んで左を狙う。岩崎の右前蹴りがローブローとなり中断。
再開。左インローを当てる三上。岩﨑は右のハイキックをスナップを効かせて打つ。左右の前蹴りで距離を取る岩﨑。尻餅を着かせる。蹴り足をつかむ三上。足を外した岩﨑は左を差して組むと、三上は突き放すことに成功。
ここで前に出たい三上だが、岩﨑は右前蹴り。前手を出す三上は右フック。岩﨑は前進し、右ストレート! 下がる三上は金網に詰まり、左手を前に出すが、開いた指が目に入りアイポークに。
試合続行不可能となり、アイポークまでの判定は3-0(19-19マスト岩﨑、20-18×2)で岩﨑が勝利した。
試合後、岩﨑は「ほんとうは勝って、11月にやる予定だった試合を2回目のメインカードでやりたかったんですけど、もっともっと強くなって三上選手にも圧倒して勝てるようになります」と語った。
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▼第3試合 フェザー級 5分3R〇狩野 優(TRIBE TOKYO MMA)65.9Kg[3R 4分28秒 肩固め]×中村京一郎(EXFIGHT)65.9Kg
1R、サウスポー構えから左を当ててダブルレッグで金網に詰めてテイクダウンは狩野。背中を着かされた中村に狩野はパウンド。中村は蹴り上げから立ち上がろうとするが、すぐについてく狩野が再び足を束ねてダブルレッグも、下から中村はオモプラッタから上になり裏十字へ。またいで抜いてスタンドに。
中村は右をヒット! 前に出ると目を押さえた狩野は後退するが、ダブルレッグテイクダウン! さらにマウント&パウンドも、ガードに戻す中村。
2R、中村のワンツーをかいくぐって組む狩野はスタンドバック狙いからダブルレッグに移行してテイクダウン。ここも背中を着いてしまう中村に、足をさばいてハーフから右脇を差して抑え込む狩野。頭を押し込み、上体を金網に立てる中村をあらためて寝かせる狩野。中村はケージウォークから蹴り上げでスペースを作り立ち上がる。
3R、早々に組んでダブルレッグ。クラッチして、中央側にテイクダウンを奪う狩野。背中を着く中村。狩野の細かいパウンドに、金網まで這い、背中を立てる中村。しかし、こも背中を着かせる狩野は、肩固めを極めてケージ側にパス。サイドに出た瞬間に中村はパスした。
試合後、狩野は「自分の試合どうでした? オーディションから上がってくる人より、普通にアマチュアからやってるやつの方が強いんで。また呼んでください。いい試合をします。ありがとうございました」と、2019年アマチュアパンクラス全日本選手権優勝、2020年ネオブラッド・トーナメントライト級優勝の狩野はマイクで語った。
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▼第2試合 フェザー級 5分3R〇スソン( KRAZY BEE)66.2Kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×宇佐美秀メイソン(EXFIGHT)66.2Kg
1R、サウスポー構えのメイソン、オーソドックス構えのスソン。メイソンは左ハイで牽制。一気に飛び込んだスソンは右でダウンを奪うが立ち上がる。
左ボディを振るメイソンだが距離が遠い。スソンは前後のステップで右ミドルを腹に入れる。メイソンは右から左ボディ! さらに右ローを突く。スイッチして出入りのスソンは右ハイ。さらにボディ! 効かされたメイソンだが、強気でプレッシャーをかけ直す。跳びヒザで飛び込むスソン。右のニータップでの飛び込みはメイソンが切る。
2R、喧嘩四つの前手争い。右前蹴りで牽制はメイソン。さらにブラジリアンキックも。間合いで外すスソンに、2ステップの右ハイはメイソン。右の蹴りを軸にするメイソンに左の飛び込みはスソン。メイソンは跳びヒザも見せるがブロックするスソン。右ハイでブロック上に返す。
左ハイ右フックのメイソン。スソンは左ロー、右ミドルを返し、詰めてダブルレッグでテイクダウン! 立ち上がり際に右を当てる。スソンの右ミドルが下腹部に入り、中断。再開。
外足を取るスソン。メイソンに跳びヒザを腹に突く。さらに右ミドル! ワンツーから左ボディを返すメイソン。スソンは右ミドル! さらにニータップ狙い。近い距離はメイソンも左ボディを返す。
3R、先に詰めるスソン。近い距離の打ち合いも。メイソンは左ボディを返し、左ストレートも単発に。左ジャブを突くスソン。ダブルレッグにも入る。切るメイソンも足が止まる。鼻血のメイソン。スソンは右ヒザを突き、メイソンも左ボディ!
スソンは走り込んでのダブルレッグ! しかし正対して切るメイソン。なおも右ヒザを突くスソン、しかしメイソンも左ボディ、右フック。一瞬動きが止まったスソンに詰めるメイソンは右フック! しかしスソンも下がらず右! 左縦ヒジも。
スソンは試合後、「長い間、家族に迷惑かけて、それでも格闘技が小学生の頃からの夢、いつかUFCにずっと頭にあって。今日みたいな内容じゃダメだけど、まだまだ頑張りますので、応援よろしくお願いします。最後にメイソンくん、強かったよ」と語った。
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▼第1試合 バンタム級 5分3R〇海飛(和術慧舟會HEARTS)61.6Kg[2R 3分58秒 TKO]×鈴木崇矢(EXFIGHT)61.4Kg
1R、ともにサウスポー構え。左ヒザ靭帯損傷から復帰の鈴木は飛び込んでの右。海飛のヒザ蹴りがローブローとなり、中断後再開。ともに右フックをヒット!
海飛の前蹴りで再びローブローとなり中断、再開。海飛は飛び込んでの右ヒジも。詰めてヒザを突く。
2R、海飛の右をかわして組む鈴木はスタンドバックテイクも突き放す海飛は左右ラッシュで詰めると、鈴木もヒジ。しかし海飛のヒザの2発目がローブローとなりみたび中段。
再開。首相撲の海飛にヒジで迎撃する鈴木。海飛は鈴木を金網に詰めて右を当てるが、鈴木も左を返すが軸がブレる。海飛は右フックを顔面に打ち抜くとヒザ蹴り連打で鈴木をマットに沈めた。
試合後、海飛は「初めまして、和術慧舟會HEARTSの海飛です。LDH初の舞台に、17歳の未来しかない実力を伴う相手がいてここに立てています。あんだけ打撃できて未来しかない。格闘技、残酷ですけど、これからもLDHを通して観ていただければと思います」と語った。