プレスもアウトボクシングも巧みなボルハス、一本負けは7年前に一度のみ
ボルハスは、空手・ムエタイがバックボーンのルタ・リーブリがベースだが、前に出る圧力と手数を出すストライカーで、変則的なステップで蹴りからパンチのコンビネーションも多彩。
右三日月蹴りを刺して、そのまま着地前に右ストレートや、左ハイからそのまま前方に左足を着地させての右ストレートは空手の動きが応用されている。
サークリングしながら前足のピポットで後ろ足でストップして左ジャブ、右ストレートの飛び込みにはヴァンも対応できずにダウンを喫している。
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— ESPN MMA (@espnmma) November 11, 2023
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カウンターのテンカオ、相手が下がれば跳びヒザ。右後ろ廻し蹴りと蹴り技も多彩で、下がりながらのワンツー、特にインサイドを突く右ストレートが最大の武器。
一方で、UFCでのテイクダウンの成功率は0%となっており、自ら組むより、テイクダウン防御率73%のディフェンス力を駆使して、16戦で一本負けは7年前の『Combate 53』で左ハイを効かされてのリアネイキドチョークでの1敗のみ。
ペルーのアイヴァン・イベリコ率いるPMAC(Pitbull Martial Arts Center)所属のボルハスは、UFCのガストン・ボラニョス、元PFL王者のヘスス・ピネド、エンリケ・バルボーザらとトレーニングを積んでおり、寝技での対処も穴ではない。
連勝のプロスペクトキラーのボルハスはスタンドで危険な相手だが、前戦でバンタム級ながら、サウスポー構えでシャープなワンツーを効かせてがぶりからバック、RNCを極めた鶴屋にとって、スタンドから組みの繋ぎの進化に注目のUFC4戦目となる。
ボルハスは、UFCのMETAランキングでは10位(※メディアパネルランキングではランク外)。トップ10に入っているボルハスを下せば、鶴屋が希望する上位ランカーとの対戦も見えてくるフライ級のチャレンジマッチとなる。
同大会の前日の8月28日(金)には『ROAD TO UFC シーズン5 準決勝』も開催され、日本から鶴屋と同門の内田タケルのほか、鈴木崇矢、田嶋椋、福田万智の4選手の出場も決定しており、見逃せない真夏の上海決戦だ。
『UFC Fight Night: Nurmagomedov vs. Song』予定カード
▼バンタム級 5分5R ※選手名から前戦
ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)20勝1敗(UFC 8勝1敗)3位
ソン・ヤドン(中国)23勝9敗1分(UFC 12勝4敗1分)5位
▼女子ストロー級 5分3R
ヤン・シャオナン(中国)19勝5敗(UFC 9勝4敗)
デニージ・ゴメス(ブラジル)12勝3敗(UFC 6勝2敗)※UFC4連勝中
▼フライ級 5分3R
アレックス・ペレス(米国)26勝10敗(UFC 8勝6敗1NC)
スムダルジ(中国)19勝7敗(UFC 6勝4敗1NC)
▼ライトヘビー級 5分3R
ジュニア・タファ(豪州)7勝6敗(UFC 3勝6敗)
リュウ・ツァー(中国)3勝1敗(UFC 0勝0敗)※元K-1 WORLD GPクルーザー級王者
▼フライ級 5分3R
鶴屋 怜(日本/THE BLACKBELT JAPAN)11勝(4KO・TKO/5SUB)1敗(UFC 2勝1敗)
ケビン・ボルハス(ペルー)11勝(8KO)5敗
ペルーのボルハスは、12歳で空手、14歳でムエタイ、16歳でカンフーを始めた頃、MMAと出会った。「自分はこのスポーツのために生まれてきたんだと思ったし、すごいことをやれるって思った」と天啓を受け、貧しい生活のなか、トレーニング費用を捻出するために路上でお菓子を売り歩いていたという。
22年にインカFCフライ級王座につくと、23年8月のDana White's Contender Seriesでヴィクター・ディアスに判定勝ちでUFCと契約。「それまでで一番番重要な試合だった。UFCへの道を開く扉だったし、タフなヤツが相手だったから」。
念願のUFC契約を果たし、勝利も掴んだボルハスは、「UFCのプラットフォームを利用して、俺みたいに貧しい地域から来た若い人たちに勇気を与えたい。鍛錬、一貫性、信念によって、夢は本当に叶うんだってことを証明したいんだ。周りはよくそんなの無理だっていうけど、努力すればどこまでだっていけるっていう証明する者に俺はなりたい」という。
働くモチベーションは「自分の家族。もう金で苦労することがないようにしたいんだ。家族を支えたい――そのためにこの仕事をやっている」と、大黒柱としてボルハス家を支える。
「ファイターとしての姿の背後には、恐れ、疑い、苦しい瞬間を経験しながらも、諦めないことを選んだ1人の人間がいるってことを知ってほしい。もし俺の道のりが誰かの心に響いて、自分自身を少しでも信じられるようになったとしたら、自分は正しいことをやってるってことになる」──ボルハスは今回も上海のアウェーで勝ち名乗りを受けるか。








