撮影・安村発、(C)FightingNexus
2026年7月3日(金)東京・後楽園ホールにて『NEXUS MANIA 2026 2nd ROUND in 後楽園ホール』が開催された。
全8試合中、メインイベントは「第5試合」に行われる「Fighting NEXUS 第3代フェザー級王座決定戦」(5分3R)で、千春(FREEDOM@OZ)と高須将大(UNITED GYM TOKYO)が対戦。
▼メインイベント 第5試合 クラウドWi-Fi presentsFighting NEXUS 第3代フェザー級王座決定戦 NEXUS MMA5分3R フェザー級65.8kg契約
〇千春(FREEDOM@OZ)
[1R 2分56秒 リアネイキドチョーク]
×高須将大(UNITED GYM TOKYO)
※千春がフェザー級王者に
第2代Fighting NEXUSフェザー級王者の横山武司(Swells)が「目の怪我のため」ベルトを返上。今回のフェザー級王座決定戦が組まれた。
MMA6勝1敗とした千春(聖民)は、現Fighting NEXUSライト級王者・賢民の兄。柔道&ムエタイベースで地下格闘技から、23年8月にFighting NEXUSでプロデビュー。ベテラン岩松哲也のテイクダウンに立ち上がるも後頭部への打撃を落として反則負けと苦い敗戦を経て、現在は6連勝中。
25年6月にONE Friday Fights帰りのファビオ・ハラダに2R、右ストレートを効かせて右ヒザによるTKO勝ちで4試合連続フィニッシュ勝利をマークすると、25年12月の前戦でアポロ中山に判定勝ち。
11月に須藤拓真に判定勝ち防衛を果たしている王者・横山武司への挑戦権を得ていた。
試合後、千春は「僕の弟・賢民がセコンドについてくれて前回(賢民が)BreakingDownに出て、僕ら兄弟にとって挑戦する年で、すごいキツいこともいろいろあって……ただ、ここまで来れたのは自分ひとりの力じゃないんで、弟もそうだし、先輩・後輩、ジム、関係者の方々、皆さんほんとうに感謝しかありません。来年、もっとデカい舞台で戦えるように注目しておいてください。ありがとうございました」と語り、26年は賢民とともにベルトを巻き、ステージを上げると決意を語っていた。
対する高須は、MMA11勝5敗3分。2016年11にZST SWAT!でプロデビュー戦はドローも、以降は5連勝。しかし、プロ初勝利直後の17年6月に肝臓がんが発覚。24歳でステージ4Bの宣告を受け、余命3カ月とされるも、治療と再発を繰り返し、20年頃から経過観察となっている。
20年は活動を停止したZSTからGRACHANに主戦場を移して、現王者の伊藤空也にTKO負けするなどGRACHAN3勝3敗2分け。25年5月からFighting NEXUSに参戦し、石川健吾、梅津ガブリエル、26年3月の前戦では村井和道に、いずれも判定勝ちで3連勝をマーク。今回の「王座決定戦」抜擢となった。
その間、ストライプル茨城、パラエストラ柏を経て、現在は中村K太郎率いるUNITED GYM TOKYOに所属している。
高須は30日、自身のSNSで、「いよいよ僕の大一番、タイトルマッチに向け、計量2日前っていうことで、今はお腹減っていて結構しんどいですけど、僕はもともと余命3カ月の肝臓がんでした。ステージ4Bって宣告されたし、肺にも転移したし、再発も何回もしました。お腹も切ったし、手術も何回もしました。その時はもう未来のことなんて、全然考えられなかったです。今こうして3日後(7月3日)にタイトルマッチが控えてるっていう今の状況がすごく幸せです。目標に向かって頑張れてるっていうのが本当に幸せです。ただね、タイトルマッチやるだけじゃないです。必ず勝って、自分自身の目標のチャンピオンになるっていうのを必ず達成したいと思ってます。僕は元々、大病を患っているんで、僕がベルトを巻くことが出来たら、同じ病気の子だったり、壁にぶち当たってる人に少しでも勇気を与えられるんじゃないかなって思ってるんで、そういう気持ちも含めて、必ずベルト巻きたいと思って。必ずチャンピオンになるんで応援よろしくお願いします」と、意気込みを語っている。
ストライカーとグラップラーの戦いだが、千春はグラップリングを強化し、強いテイクダウンディフェンスを磨いてきた。ともにオーソドックス構えで右のカーフキックは千春のペースを握る打撃となるか。
高須のグラップリングはコントロール力が強く、粘り強い組みで相手をドミネートするスタイル。スタンドでも打ち合うハートを持っている。2R制の試合が多かった両者だが、今回の王座決定戦は3R。15分でどちらがより削れるか。同級には、MMA5勝1敗でNEXUS2連勝中の元グレコ全日本王者の堀江耐志らも控えるなか、ベルトを巻くのは千春か、高須か。注目のメインイベントだ。
1R、ともにオーソドックス構え。左を振ってケージに詰めてシングルレッグの高須。左を差し入れて上げる千春に、高須は一転、もぐって左足をすくってテイクを奪うと足関節狙い。左足を右ヒザ裏に組んで伸ばされない千春。高須はまだサドルロックには組めていない。ともに上下から鉄槌。高須は外がけから三角に組んで、左足を脇に挟んで内ヒール狙いから、ストレートフットロックもヒザは曲がっている千春。ヒザ抜いて外してスタンドに。
背中を見せたところでバックにつこうとした高須だが、立って向き直ってスタンドの千春。左から右で前に出ると、高須は再び半身からカニ挟み的に足をすくってテイクダウンを狙うが、今度は潰した千春が鉄槌連打。インバーテッドの形で顔面に被弾する高須から脇を差して押さえ込み、マウントを奪いパウンド、高須が背中を向けるとパームトゥパームでリアネイキドチョーク! タップを奪った。
試合後、千春は「弟が前回ライト級のチャンピオンになって、自分もあとを追う形になっちゃって正直プレッシャーがありましたが、この2二カ月間、格闘技と対話できて、やっぱり格闘技と対話している自分が一番好きだし、あらためて格闘技最高だなって思います。チャンピオンになったけど、もっと上に行きたいと思っていて。榊原さん、いたら上がってきてください」とケージサイドで観戦したRIZIN榊原信行CEOに呼びかけた。
榊原CEOは、「千春、最高です。NEXUSを代表してRIZINで待ってます。日本を、世界をいわしてください」とRIZIN参戦を承諾。
山田峻平代表から「暴れてきてくれ」と後押しも受けた千春は、弟の賢民とともにベルトを肩に記念撮影に収まった。





















