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2025年12月21日(日)東京・GENスポーツパレスにて『Fighting NEXUS vol.42』が開催された。
メインイベントのフェザー級戦では、BreakingDownで朝倉未来が推す賢民の兄で、朝倉兄弟同様に地下格闘技出身兄弟としてNEXUSでMMAプロデビューした千春(聖民)が、KNOCKOUTでも活躍のアポロ中山と、フェザー級王者・横山武司への挑戦権をかけて対戦した。
▼第8試合 Fighting NEXUSフェザー級王座次期挑戦者決定戦 5分2R(延長1R)
〇千春(FREEDOM@OZ)6勝1敗
[判定3-0]
×アポロ中山(GOD SIDE GYM)5勝2敗
当初、2025年11月の後楽園ホール大会で組まれていた両者の試合だが、千春が体調不良で欠場。アポロ中山は瑠夏を1R TKOに下し、「千春、3日前にインフルエンザ? バイトじゃねーんだよ。俺の地元だったらヤキなんだよ。ヤキいれるのが観たいか、ベルト獲るのが観たいか、みんな決めてください」と呼びかけ、12月大会で仕切り直しの一戦となった。
千春(聖民)は、BreakingDownで朝倉未来が推す賢民の兄。朝倉兄弟同様に地下格闘技出身で、兄弟でNEXUSでMMAプロデビューした。5勝1敗の千春は25年6月の前戦でONE Friday Fights帰りのファビオ・ハラダに2R、右ストレートを効かせて最後は右ヒザによるTKO勝ちで5連勝をマークしている。1敗は23年8月のプロデビュー戦で後頭部への打撃による反則負け。『WORST』の小川千春にリングネームは由来する。24歳。
アポロは、21年KNOCK OUTアマチュア・アダルト65kgトーナメント優勝。KONOCKOUTプロ7戦3勝 (2KO) 2敗2分で22年9月にGRACHANでMMAプロデビュー。24年11月にNEXUSに参戦すると5連勝。11月の前戦で瑠夏をテイクダウンからパウンドで1R 109秒でTKOに下し、前述の通り、千春に苦言を呈していた。37歳。
1R、オーソの千春の詰めに対し、サウスポー構えのアポロは右ローを2発。圧力をかけ直す千春は右ミドルハイ。右回りでかわすアポロはオーソに。千原は右カーフを当てる。
右関節蹴りのアポロ。左前手を伸ばす千春にサウスポー構えのアポロは右前手フックを返す。ワンツーを打つアポロの打ち終わりに左を当てる千春。アポロは左インローからダブルレッグで組みに。差し上げる千春。離れ際のアポロの右もかわす。
アポロの右ローをもらいながらもそこに右を狙う千春が左ローを当てると、アポロはワンツースリーフォーと連打で詰めて組みに。ケージ際で体を入れ替える千春は左ヒザ。両脇を差してクラッチしてテイクダウンの千春! すぐに立つアポロ。
アポロは左から右の飛び込みで顔面に届かせる。さらに右のダブルから左をヒット! 千春はケージ背に。そこでレベルチェンジでダブルレッグに入るアポロはクラッチして尻を着かせるが手首は手繰れず。ケージ背に立ち上がる千春にボディロックで押し込み。
右小手で左で細かいパンチの千春に、両脇差してクラッチのアポロは反り投げも同体でともに立ち上がり。ワンツーで前に出るアポロ。右で差してからダブルレッグと怒涛のアタック。しかし崩しに戻した千春はケージ背に右ヒザ。肩パンチのアポロ。左で差して押し込み。
四つで左で差してクラッチした千春は小外がけテイクダウン! そのままマウントを奪いに行くが、アポロはすぐにケージを蹴って左で差して立ち上がり。そこに左ヒザを突く千春に、アポロも右フックを返す!
右ローの千春。さらに右で飛び込むと首相撲ヒザ。ケージ背にアポロは右小手で払い腰もケージに頭をぶつけて残す千春。体の入れ替え合いから左で差して右ヒザを突く。突き放すアポロは右ロー。
近づく千春はサウスポー構えになったアポロに右ストレートの飛び込み。かわすアポロの左前蹴りの打ち終わりに千春は左と当てて前に。アポロも左で押し戻すが、右を突く千春に組みのアポロ。千春は左ヒザ。
アポロは再び右小手に巻き、払い腰テイクダウン! バックを狙うが左で差し上げトップの千春はヒザをマットに着かせるとアポロの立ち際に右を連打。もらいながら立つアポロに千春が首相撲から右ヒザを打ち込み、アポロが突き放してオーソに。左前手を振ると、千春も左ジャブ。
右ハイを打ち込む千春をかろうじてかわすアポロは右から左で前進も、動きが落ちている。前に出る千春は右ヒザを腹に突き、右から左フック! 被弾したアポロは一瞬、ヒザが落ちるもゴング。
2R、先に中央を獲る千春。右ローのアポロを詰めて左ジャブ。アポロの左の蹴り足を掴んでテイクダウン。立ち際にニンジャチョークを狙うが、首抜き立つアポロに左右連打! 右に回るアポロは苦しいところで向き直りダブルレッグ、脇潜りバッククリンチに。手首を掴みアームロックで後方に回して立つ千春は、右から左。
離れるアポロ。千春は右ハイを見せる。右関節蹴りから左右で前進のアポロ。ケージに詰めて左から右を身長差ある千春の顔面にダブルでヒット。しかし千春は右ヒザで押し戻すと、アポロは組み。互いにヒザの打ち合いからケージ背にクラッチしたアポロは体を入れ替え。互いに体を入れ替えアポロの押し込みでブレーク。
左ジャブの千春に右ミドルを返すアポロ。左を振って組みに走るが、ケージ際で体を入れ替える千春が左右ヒザ。アポロの払い腰狙いをかわして離れる。
左ジャブの千春、アポロは右フック、千春の左ジャブをかわして組み。四つにした千春は小外がけテイクダウン! サイドからアポロの立ち際に右を連打。立ち上がるアポロにさらに右ヒザでケージに押し込み。ゴング。
判定3-0(20-18×3)のフルマークで千春が勝利。フェザー級王座次期挑戦者の権利を得た。試合後、千春はアポロとハグ。
「僕の弟・賢民がセコンドについてくれて前回BreakingDownに出て、僕ら兄弟にとって挑戦する年で、すごいキツいこともいろいろあって……ただ、ここまで来れたのは自分ひとりの力じゃないんで、弟もそうだし、先輩・後輩、ジム、関係者の方々、皆さんほんとうに感謝しかありません。来年、もっとデカい舞台で戦えるように注目しておいてください。ありがとうございました」と語った。
現フェザー級王者は11月に須藤拓真に判定勝ち防衛を果たした横山武司だが、千春との王座戦はいつ組まれるか。

































