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【NEXUS】元グレコ全日本王者の堀江耐志が森山壱政を62秒 左ストレートから追打TKO。王者・横山武司に挑戦アピール「もうタイトルでええんじゃないですかね?」。竹内悠が村田純也をスラムTKOで4連勝。初代ウェルター級Tは悠太vs.たまよせ、趙vs.森に。下田兄弟が勝利、アポロ3連勝、高須が判定勝ち

2025/05/13 15:05
 2025年5月11日(日)東京・GENスポーツパレスにて『Fighting NEXUS vol.39』(YouTubeメンバーシップ配信)が開催された。 ▼Wメインイベント第2試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フェザー級 65.8kg契約〇堀江耐志(FIGHT BASE都立大)[1R 1分02秒 TKO] ※左ストレート→パウンド×森山壱政(SONIC SQUAD)  堀江は、2022年・全日本選手権グレコローマン72kg級優勝。アジア選手権3位。佐藤将光のジムに所属し、2024年10月のMMAデビュー戦で梅津ガブリエルに2R TKO勝ち。2025年3月にパンクラスイズム横浜の大谷啓元に1R TKO勝ちで2連勝中。  対する森山はジェイク・ムラタに一本勝ちの実力者。SONIC SQUAD所属で3連勝後、河村康博と須藤拓真には敗れたが、2023年10月の前戦では宮平守太郎に1R TKO勝ちで再起を遂げている。  1R、サウスポー構えの堀江に、オーソの森山。先に詰める堀江は左インローから。かわした森山。互いに右ローの打ち合い。森山は右ストレート、まだ遠間でかわす堀江が近づいたところにさらに右ストレートを突くが、潜った堀江が組みながら離れ際に右を振る。  遠間から右ハイで牽制の森山。堀江は左前足で関節蹴り。堀江の右ローをかわして右ローを返す。森山の右をかわして堀江は前手フックも森山もかわすとワンツー。バックステップでかわす森山はそこに打ち下ろしの右を狙う。  森山の左の打ち終わりに堀江は左オーバーハンドで飛び込み! 崩れた森山に返しの右。さらに森山が体勢を戻そうとしたところに左を当てるとこれで森山が頭から崩れ、堀江が左右パウンド連打! レフェリーが間に入った。  62秒TKO勝ちの堀江はバック宙。「関係者の皆さん、将光さんや応援してくださる方々のおかげだと思っています。もうタイトルでええんじゃないですかね? もうそろそろ。もう次タイトルでお願いします」と横山武司の持つフェザー級王座への挑戦をアピールした。 [nextpage] ▼Wメインイベント第1試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フライ級 56.7kg契約〇竹内 悠(トイカツ道場)[1R 1分50秒 TKO]※スラミングによる失神→レフェリーストップ×村田純也(リベルダージ)  学生時代に野球部に所属し、現在は介護士を務める竹内は3連勝中。3月の前戦ではBreakingDownでヒロヤから右フックでダウンを奪って判定勝ちのMASAMUNEと対戦。そのMASAMUNEが1.45kgの体重超過でも竹内が試合を望み、判定勝ちしている。  対する村田は11月大会でミックスルールのMMAラウンドでキックボクサーの齊藤淳に一本勝ち。  1R、サウスポー構えの村田はいきなり左を振って飛び込んで組み。がぶった竹内。引き込む村田は腕十字狙いも足をかけさせない竹内は離れて立って右ロー。シッティングガードで近づく村田の足を上から蹴り、ブレーク。  竹内のジャブの打ち終わりにスイッチして左前手フックを当てる村田。しかし竹内も左フックで詰めると村田の低い組みを潰して上に。  下の村田は三角絞め狙い。上体を立てる竹内が座ると、村田は下からパンチ、さらに三角絞めの作りに。竹内は肩をずらすと、村田をパワフルに頭上高くまで持ち上げ、スラム!  村田が失神し、レフェリーがすぐに間に入った。ケージに登った竹内はいつもの“心臓を捧げる”ポーズ。  2000年生まれ、25歳・無敗の竹内は、試合後ケージのなかで「4戦4勝の竹内です。フライ級のベルト目指してやってるんですけど、このままベルトを獲っちゃってもいいんですけど、ベルト獲る前にやりたいことがあって、クレイジールールで本物の漢と素手で殴り合いたいなと思っています。根性のあるやつ、雑草魂のあるやつ、誰でも待っています」と、王者・荻窪祐輔に挑戦する前に、3R目が素手のミックスルールでの試合を希望した。  クレイジールールとは、1R=キックボクシング(ボクシンググローブ)、2R=MMA(オープンフィンガーグローブ)、3R=ベアナックル(素手)のラウンド毎で全て異なるルールが採用されたミックスルールだ。  Fighting NEXUS山田峻平代表によれば、立ち技メジャー団体のランカークラスがクレイジールール参戦を望んでいるという。果たして、竹内悠の希望は通るか。  練習仲間の河村泰博は試合後、「竹内、NEXUS 4連勝おめでとう! BDでヒロヤに勝った人完封したり、今日はとんでもないバスターで勝ったり、お前は本物だ! フライ級の各団体のチャンピオンクラス倒しに行くぞ!」と祝福。  同時に、三角絞めの名手でもある河村は、自身の試合動画とともに、「この様なバスターに対して、三角絞めをしている側は、脚を抱えれば対処できます。わりと基本です」と、後輩のフィニュシュにあえて対策を公開するなど、さらなる進化をうながしている。 [nextpage] ▼第7試合 Fighting NEXUS初代ウェルター級(77.1kg契約)王座決定トーナメント1回戦 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)〇たまよせゆきと(AACC /KAMISU GANG)[1R 3分03秒 TKO] ※レフェリーストップ×フェルナンドマツキ(MTK)※ゆきとが準決勝進出  たまよせは2連勝後の2024年11月に佐藤龍汰朗に判定負け。マツキは10月に2年ぶりに復帰し、HAETでチャン・ドンミンに1R TKO負けで3連敗中。  1R、ともにオーソドックス構え。右ストレートを突くマツキは右ローを当てる。さらに右オーバーハンド。かわしたたまよせはダブルレッグテイクダウンへ。ギロチンチョークを合わせるマツキに頭を抜いたたまよせは左脇差し、右足はパス、レッスルアップのマツキをがぶり。  ケージに詰めてダブルレッグのマツキが右足をかけてきたところにたまよせは左小手巻き投げて上に!  ハーフから左小手巻いたまま右のパウンド! 右差しディープハーフ狙うマツキをはがしてパウンド連打! レフェリーが間に入った。 初代ウェルター級王座決定トーナメント 準決勝組み合わせ抽選会  試合後、ケージの中で準決勝組み合わせ抽選会が行われた。抽選のボール順に4つの枠を選択。1番のたまよせゆきとはCの赤コーナーに。2番の趙大貴はAの赤コーナーに。それぞれの対戦相手が空いているなか、3番目の森昴星が趙の隣を選択。そして最後に悠太がたまよせの隣に入った。 ▼Fighting NEXUS初代ウェルター級(77.1kg契約)王座決定トーナメント準決勝 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)趙 大貴(フリー)森 昴星(THE BLACKBELT JAPAN) ▼Fighting NEXUS初代ウェルター級(77.1kg契約)王座決定トーナメント準決勝 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)悠太(ALLIANCE)たまよせゆきと(AACC /KAMISU GANG) [nextpage] ▼第6試合 Fighting NEXUS初代ウェルター級(77.1kg)王座決定トーナメント1回戦 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)〇悠太(ALLIANCE)[1R 4分53秒 TKO] ※パウンド×カタナマン(フリー)※悠太が準決勝進出  40歳の悠太は2021年12月のDEEPで小金翔にスプリット判定負け以来の復帰戦。カタナマンは3連勝後の2025年4月の『PFC.36 & Nexus SPROUT North.6』でウェルター級王座戦で3R TKO負け。  1R、オーソの悠太にサウスポー構えのカタナマンが先にダブルレッグからクリンチボクシング狙いも、離れる悠太。カタナマンは右を突いてダブルレッグ。差し上げる悠太は離れる。  右で飛び込む悠太をかわしてみたび組むカタナマン。ここもフレームを作って切る悠太に、カタナマンは左を当てると右を突いてダブルレッグテイクダウンの。しかしネルソンの悠太にシングルレッグを外さず。ネルソン解いた悠太にダブルレッグから上に。  悠太は亀から立ちに。そのバックに回るカタナマンはたすきからバックテイク。両足をかける。悠太は脇を潜って前に落とそうとする。バックにつくカタナマンはリアネイキドチョーク狙いも、剥がした悠太は、腰をずらして胸を合わせて上に。  悠太はインサイドガードから上体立ててパウンド、足を解いてニーシールドを作ろうとするカタナマンに左右鉄槌、パウンド、ヒジでレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第5試合 Fighting NEXUS初代ウェルター級(77.1kg)王座決定トーナメント1回戦 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)〇森 昴星(THE BLACKBELT JAPAN)[1R 4分06秒 キムラロック]×菊池 元(CROW FOREST)※森が準決勝進出  森は2025年2月の前戦『PANCRASE Blood.5』で渡邉ショーンに判定勝ちで2連勝中。菊池はプロデビュー戦。  1R、ひとまわり大きな森に、菊地は先にワンツーで前に。組む森は四つからヒザ。崩してテイクダウン。ハーフの菊地の潜りを剥がして中腰からパウンド。菊地は左足をたぐり足関節狙いも潰してパウンド、ヒジの森。  菊地は亀になるとリストコントロールの森はバックから4の字ロック。バックからパンチ、リアネイキドチョーク狙いからバックマウントに移行。パウンド連打、亀の菊地の右腕をキムラに極めた。 [nextpage] 【中止】▼第4試合 Fighting NEXUS初代ウェルター級(77.1kg)王座決定トーナメント1回戦 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)─趙 大貴(フリー)[中止]─石原 匠(宇留野道場/WARDOG推薦)※石原が交通事故で計量に参加できなかったため試合中止。計量をクリアした趙がトーナメント準決勝進出。 [nextpage] ▼第3試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)バンタム級 61.2kg契約〇下田凛太郎(DOBUITA)[1R 1分30秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×竹下 登(U-FILE CAMP登戸)  DOBUITAの下田には長岡、ヤン坊がセコンド。プロデビューから3連勝も、2024年10月の前戦で塩谷優斗に判定負けで初黒星を喫した。対する竹下は2連敗中。  1R、ともにサウスポー構え。オーソの竹下に左右ローを当てて、右ハイ、右ボディがローブローに。中断後、再開。左ローの下田。竹下の右の蹴りをかわしてワンツー。金網に詰めたまま、さらにオーソにスイッチして右ストレートを当てると左右連打、竹下が崩れてパウンドにレフェリーが間に入った。  再起を果たした19歳の下田は、母の日で「サンキュー、マミー!」と感謝の言葉を述べた。 [nextpage] ▼第2試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)ライト級 70.3kg契約〇小牧勇太(パンクラスイズム横浜)[1R 4分26秒 TKO] ※パウンド×ホン・ミルネスウィン(UNIVERSAL VALE TUDO)  1R、右ローを突く小牧が、左差しでヒザ。入れ替えたホンのシングルレッグを差し上げヒザ、鉄槌。体を入れ替えた小牧が離れて右ストレートから左ヒザを効かせると、引き込むように下になったホンにパウンド。  ホンのヒザ十字狙いを潰して鉄槌、ヒジ。立ち上がるホンはシングルレッグ。小牧のニンジャチョークで仰向けになったホンにパウンド連打。レフェリーが間に入った。小牧は12月の友實竜也戦のTKO負けから再起。 [nextpage] ▼第1試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フライ級 56.7kg契約△押忍マン(AACC)56.55kg[ノーコンテスト]△前原泰輝(All My Homies)※57.95kg※前原が体重超過 [nextpage] 【Wメイン後に実施】 ▼第10試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フェザー級 65.8kg契約〇アポロ中山(ゴッドサイドジム)[2R 0分47秒 TKO] ※左ヒザ×R.A.M(ドラゴンテイル)  サウスポー構えのアポロ中山は、R.A.Mの右をかわして右ジャブ、左ミドル。R.A.Mの前進にケージ背にするが、回って左から右! 後退したR.A.Mに左ヒザを突いてダウン奪いパウンド。レフェリーが間に入った。2R TKO勝ちのアポロは2022年10月のKNOCKOUTでの判定勝ち後、NEXUSで3連勝。 [nextpage] ▼第11試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フェザー級 65.8kg契約〇高須将大(UNITED GYM TOKYO)[判定 3-0]×健吾(CLUB F3)※Ref:山崎/J:梅木20-18,小池20-18,川村20-18  1R、ともにオーソドックス構え。左を先に突く健吾。右を突いてシングルレッグからアンクルピックでテイクダウン狙いの高須に足を抜く健吾。バッククリンチの高須は健吾を崩して背後からヒザ。  高須の崩しに残す健吾。高須はバックから右足を掴んで後方に投げるが、それを潰し上になる健吾。すぐに右で差して立つ高須。奥足をアンクルピックで引き込み、手首を掴んで背中を着かせる。細かいパウンドの高須はヒジ。健吾は蹴りから立ち上がりに。  すぐにがぶる高須はノーアームギロチンチョーク狙いも。そのままがぶりからケージに押し付けてのギロチンも。首を抜く健吾に細かいパウンド。  2R、中央に出る高須が右を振って右で差してシングルレッグへ。ダブルレッグに切り替え尻を着かせて背中まで着かす。左で細かいパウンドの高須。上体を金網に立てる健吾の腰を引いて横に寝かせて細かいパウンド。健吾はクローズドガードのまま。足を解いた健吾は背中を見せる形で立ち上がり。  バックにつく高須がハイクロッチからダブルレッグ、シングルレッグ、さらにボディロックで押し込みゴング。判定3-0で高須が勝利。高須は2024年5月のGRACHANでの長谷川卓也の一本負けからNEXUSで再起。 [nextpage] ▼第12試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)バンタム級 61.2kg契約〇小林博幸(feel the mma)[1R 4分52秒 リアネイキドチョーク]×千葉琉聖(cheerful)  2019年に平松翔に判定勝ちの小林は、2023年5月の前戦の復帰戦で小蒼卓也に一本負け。千葉はプロデビュー戦。  1R、スイッチスタンスの小林は千葉のワンツーをかわしてダブルレッグテイクダウン。ヒジ突き、左で脇差しパスガード、マウント。ヒジ! 背中向けた千葉にバックマウントから左右連打、最後にリアネイキドチョークをパームトゥパームで極めた。 [nextpage] ▼第13試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フライ級 56.7kg契約〇藤原俊樹(MMA空手道場 鷹)[1R 2分08秒 TKO] ※左ヒザ×石原 射(GRABAKA)  1R、サウスポー構えの藤原にオーソの石原イルは右ミドルハイから左を突く。ワンツーの左を返す藤原。石原の右の蹴り終わりに藤原は左の打ち降ろし、しかし石原はダブルレッグへ。ケージで凌ぐ藤原は左小手。アンクルピックにも正対。ケージ背にする藤原。ブレーク。  藤原から左ミドル。さらに近い距離で左ハイがかすめる。石原もガード上に右ミドルハイ。その打ち終わりに藤原は左テンカオを腹に突く!  右ミドルのダブルを返す石原に蹴り足を流して左ローを蹴り返す藤原。石原の左を被弾しながらも藤原は左アッパーから左ヒザ! 石原が後方にダウン! パウンド1発でレフェリーが間に入った。  十字を斬った藤原は、4連敗から復活のTKO勝ち。石原は2連勝から初黒星。 [nextpage] ▼第14試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フェザー級 65.8kg契約〇下田将太郎(DOBUITA)[1R 4分24秒 TKO] ※右ヒザ×日置兼人(フリー)  1R、サウスポー構えの日置の左ローに右ローを合わせて崩した下田がトップに。下の日置の三角狙いを外してトップからパウンド、鉄槌。立ち上がる日置に首相撲から右ヒザでダウンを奪い、レフェリーが間に入った。下田兄弟揃っての勝利。 [nextpage] ▼第15試合 NEXUS MMA 5分2R(延長1R)フライ級56.7kg契約〇冨山シン(リバーサルジム川口REDIPS)[判定 3-0]×井伊夏生(THE BLACKBELT JAPAN)※Ref:山崎/J:梅木20-18,小池20-18,川村20-18  1R、サウスポー構えの井伊のシングルレッグを切るオーソの富山。井伊は下から外ヒール、アンクル狙い。外してトップの富山。井伊のギロチンスイープも残してトップから細かいパウンド。ギロチンスイープの井伊に立つ富山が押し込み、ボディロックテイクダウン。下の井伊の腕十字狙いをかわしてトップからパウンド。  2R、右ハイで前に出る富山は右ローも。井伊のローシングルを潰してトップに。井伊は蹴り上げから立ち上がり。蹴りから引き込み気味に下になる井伊に富山はつきあわず。井伊はシングルレッグから引き込み、三角絞め狙い。頭抜く富山をギロチンスイープも、井伊はケージを蹴って上に。細かいパウンド。最後は離れて、井伊の引き込みからの足関節狙いを突き放してゴング。判定3-0で富山が勝利した。
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