▼第10試合 渡慶次幸平 引退記念スペシャルマッチ 3分1R
×渡慶次幸平(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
KO
〇鈴木千裕(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺)
鈴木は2017年2月にパンクラスでMMAプロデビュー。2019年からキックボクシングに出場し、2021年7月に初代KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者となった。2021年9月にRIZINでMMA再デビュー。2023年11月、ヴガール・ケラモフをKOして第5代RIZINフェザー級王座に就いた。2024年4月には初防衛に成功したが、12月の防衛戦でクレベル・コイケに敗れて王座を失う。2025年3月のカルシャガ・ダウトベック戦、5月の朝倉未来戦と3連敗中。KNOCK OUTは2024年6月の五味隆典とのエキシビション以来となる。キックボクシング戦績は12勝(10KO)1敗。
渡慶次は2012年にMMAファイターとしてパンクラスでプロデビュー。2017年からはラウェイに参戦。2018年に本場ミャンマーのスタジアムで勝利し、ラウェイの世界チャンピオンになった。2021年11月、MMAに復帰してRIZINで1勝3敗、DEEPで1勝1敗。MMA戦績は8勝11敗。巌流島では1勝、2024年10月のROMAN旗揚げ戦ではバーリトゥードルールでウィル・チョープに初回TKO勝ちした、2026年3月のROMAN 4ではROMAN柔術で岡本裕士に一本負け。
鈴木が前に出ると左ボディ、渡慶次は右フック。鈴木が右フックから左アッパー、左フックを打つと渡慶次は右ストレート。鈴木はノーガードで受けて左右フックとアッパーで攻め続ける。渡慶次も右フック強打。
鈴木が回転を上げて左右フック、渡慶次はロープを背負ったまま鈴木のパンチを浴び続けるが、右フックを返す。これにうなづいた鈴木はすぐに前へ出て右ストレート、左フック、左右アッパー。渡慶次は右フックをフルスイングするもその勢いで倒れ、ダウンがコールされる。
カウント8で立ち上がった渡慶次は右フックを打つが、鈴木の右フックからの左アッパーで完全なダウン。鈴木は渡慶次に向かって深々と頭を下げた。
解説の小笠原瑛作は、渡慶次が1週間前に左足の靭帯を切っていたことを明かした。
鈴木はマイクを持つと「先輩、ありがとうございました。めちゃくちゃ考えて今日を迎えたんですけれど、狂戦士を、僕は格闘技を引退して欲しくなかったんですけれど、狂戦士は本当に狂ってるんで、もう倒す以外先輩の引退の花道を作ることはできないと思ったので、これは僕なりの敬意だと思って思い切り行きました」と言うと、「昨日の話で、たしかKOボーナスが出ると言ったんですけれど、ありがとうございます」。
山口元気KNOCK OUT代表がリングに上がり、「微妙な空気なんですけれど、KNOCK OUTコイン、(純金)19.5グラム、63万円くらいですね。KO賞として進呈します」と鈴木に渡した。
鈴木は「僕、KOボーナス絶対に獲りたかったんですよ。で、獲って先輩の引退金メダルにこれをしたくて獲りました。一生たぶん飾っていただければ、見ればこの時に引退試合をしたなっていう金メダルだと思って。だから僕は、命懸けでもこれを獲ろうと思って今日はKOを選びました。もし、無いとおもいますけれど路頭に迷った時はこれを売ってください。その日が来ないことを僕は一生願っていますし、これからも先輩と格闘技以降も一生付き合いがあると思うのでこれを贈らせてください」と、渡慶次に手渡し、抱き合うと男泣き。
続いて渡慶次の引退セレモニーが行われ、クロスポイント吉祥寺キッズクラス代表、鈴木千裕、漫画家の森浩二氏、山口代表、そして家族から記念品や花束が贈られた。
渡慶次は「ご来場の皆様、せっかくのこんな大事な舞台のこんな大事な時間を僕の引退式に使わせてもらってすいません。本当にありがとうございます。19歳で東京に来て全然上手くいかなくて、ラウェイやってチャンピオンになって、コロナになってラウェイが出来ないってなって山口さんに相談したら、じゃあKNOCK OUT出なよつって。出してもらって強い選手といっぱいやらせてもらいました。僕の中では松倉信太郎戦が人生のベストバウトです。ぜひYouTubeで、KNOCK OUTチャンネルで残っていると思いますので、見てください。
KNOCK OUT、僕は5戦か6戦かしかやってないんですけれど、こんな舞台を用意してもらって本当に選手冥利に尽きます。関係者の皆様、山口代表、本当にありがとうございます。本当は今、大号泣してマイクで喋れないくらい泣いている予定で昨日イメージトレーニングしていたんですけれど、昨日千裕にあんなに強く殴られると思ってなくて。
僕、今日ヘッドギア着けるって聞いてたんですよ。そうしたらさっき、ヘッドギアないよって山口さんが急に言ってきて(笑)。ええっ、と思いながらリングに立って。ちょっとでも喰らわしてやろうと思ったんですけれど、やっぱり強いですね。鈴木千裕、復帰戦近いと思うので発表をお待ちください。これから鈴木千裕が格闘技界を引っ張っていく、格闘技界をよくしていく男になると思うのであいつの応援をよろしくお願いします。
なにより僕は家族のおかげで今日ここまで格闘家を続けることが出来ました。本当に金なくて、結婚した時は税金も払えなかったです。バイトして、練習して、ファイトマネー数万円もらって。多分、嫁さんの友だちの新婚生活とはほど遠い肩身の狭い想いをさせてしまったと思います。本当に支えてもらってラウェイでチャンピオンにもなれて、テレビにも出れて映画にもなって本望だし。僕も頑張ったんですけれど、家族のおかげです。本当にありがとうございます。これからの目標は今一緒に入場してきたキッズたちを第二、第三の鈴木千裕にして、KNOCK OUT全体を世界で一番の団体になるように下で思い切り支えて頑張りたいと思いますので、KNOCK OUTをよろしくお願いします。KNOCK OUTを観るならU-NEXTでお願いします」と語った。
最後は10カウントゴングが鳴らされ、渡慶次は現役生活に別れを告げた。


