▼修斗世界女子アトム級チャンピオン決定戦 5分5R
×中村未来(同級世界1位/マルスジム)9勝8敗 47.4kg
[判定0-3] ※47-48×2, 47-46
〇青野ひかる(同級世界3位/FIGHT LYNX)14勝8敗 47.6kg
※青野がアトム級王者に

前王者・古賀愛蘭(BURST)のタイトル返上により、現在空位となっている女子アトム級世界王座の決定戦が、中村未来(同級世界1位/マルスジム)と青野ひかる(同級世界3位/FIGHT LYNX)の間で行われる。
両者は25年9月に一度対戦しており、この時は修斗初参戦となった青野を中村が迎え撃つ形に。打撃の中村、組みの青野という大方の予想の中、一瞬のチャンスを逃さず、2Rに中村が腕十字で青野を斬って落とした。この一戦の勝利でトップコンテンダーの位置を揺るぎないものとした中村。後は王座決定戦の対戦相手を待つのみとなったが、青野が1月18日の『COLORS Vol.6』で1階級上の深井志保と対戦。鬼気迫る表情で1Rにキムラロックを極めて貫禄の勝利。
同大会では徳本望愛(THE BLACKBELT JAPAN)が、杉本恵(AACC)を相手にジャイアンキリングを起こし判定勝利しており、この結果によりランキングが大きく変動。1位中村、2位徳本、3位青野となったが、徳本がタイトルショットをキャンセルした為、青野がビッグチャンスを掴んだ。
青野が修斗への参戦を決めた理由の一つに夫である渡部修斗の父で、修斗初代ウェルター級(現ライト級)王者だった渡部優一氏に「お義父さんに修斗のベルトを巻いたところを見てほしい」と思ったからだと発言しており、往年のファンが感泣しそうなコメントを残している。
一方“北のストライカー”と異名を取る中村だが、前回の対戦ではサブミッションで勝利しており、怪我でのブランク明けとは思えない動きを見せてコンプリートファイターへと変貌した姿を見せて「心技体」、「打投極」共に死角が見当たらない程の完成度を誇っている。
青野が義父・渡部氏にチャンピオンベルトを見せることが出来るか? それとも中村が返り討ちして北の大地にベルトを持って帰るか? 世界タイトルを賭けた舞台はセットされた。
中村「“3回目はもう絶対やりたくない“”と思わせるような、そんな試合をして北海道にベルトを持って帰ります。応援よろしくお願いします」
青野「私が勝って修斗のチャンピオンになります」
1R、先制タックルは青野。そこにヒザを狙っていた中村だが下に。自陣コーナーで夫の渡部修斗の指示を聞き、ハーフで押さえ込み細かいパウンドの青野。中村はクローズドガードを解いて亀から立ちに。サイドバックに押さえてパウンドの青野は左腕を狙う。グランビ-ロールから足関節を狙う中村。
足を抜く青野にフルガードに戻す中村だが、青野は右で脇差しパス狙い、下から蹴り上げる中村。青野は足をさばいたところでホーン。青野のラウンド。中村に後頭部の打撃で「警告」。
2R、ホーンと同時にダブルレッグテイクダウンは青野。下からヒジ、パンチを突く中村に、腰を抱き、パス狙いの青野。亀になって背中を譲って立つ中村をバッククリンチから崩す青野。引き込みつつも正対際でトップは青野。
クローズドガードの中村に青野は右で脇差し細かいパウンド。下の中村も休まず打つと足を手繰る青野の背中にヒジ。腰を引き立ち上がりにクラッチして崩す青野。腰を抱いて引き寄せる。立つ中村にバッククリンチの青野は前転した中村を潰してパウンド。ともに決定打は無いもののテイクダウンは青野のラウンドに。
3R、「3度目の正直」の声にダブルレッグテイクダウンの青野に下から三角狙いの中村。組ませない青野はインサイドガードに。下からヒジ突く中村。四角に組んで下からヒジ突き、パウンド。青野は腰を抱き足をまとめて右足を跨ごうとするがフルガードに戻す中村。
ブレーク。右ヒザを突く中村をとらえてダブルレッグテイクダウンは青野。ハーフから腰切りフルガードにする中村に青野は上半身を離してふりかぶってのパウンド。そのスペースで体を入れ替えた中村がサイドバックからパウンドでホーン。
4Rも先にダブルレッグテイクダウンは青野。下から打つ中村に青野は足をパス狙いでハーフに。左肩でアゴ下にプレッシャーかけパス、サイに。亀になって立つ中村を崩す青野。中村は背後にヒジもガードで下に。足を抱える青野に、ヒジを突く中村。青野は打ちたいところ。青野のバックへの引き込みに合わせて立つ中村をボディロックテイクダウンする青野。リアネイキドチョーク狙うが中村が正対しホーン。
5R、中央に走り込んでヒザを狙う中村だが、そこに青野はダブルレッグテイクダウン。すぐに立つ中村にバッククリンチの青野だがブレーク。
青野の組みに左ヒザを合わせる中村だが青野はテイクダウン。フルガードの中村はクローズドで下からヒジ。ブレーク。再開で待つ青野に走り込んでヒザの中村を受け止めてテイクダウンの青野。
自陣コーナーでバックからトップに移行した青野。ハーフになって押さえ込むと「アクション」の声。フルガードにする中村に再び左足をまたぎついにマウントを一瞬奪いパウンドの中村。返して立つ中村に組み続けてホーン。
判定は3-0(48-47、48-47、47-46)で青野が勝利。悲願の戴冠に号泣した。
試合後、青野は涙を流しながら「第3代修斗世界女子アトム級チャンピオンになりました青野ひかるです。本当にたくさんの人に練習につきあっていただき、怪我もありましたが指導していただいた方にも手伝っていただきベルトを獲れました。私はアマチュア修斗が原点でプロが無くてDEEPを選択しました。義理の父と旦那さんにも修斗の名前がついていて、これは私が獲るべきベルトだと思っていました。このタイミングでタイトルマッチは運命だと思いました。これからは私が修斗のジ女子の顔になれるように、価値を上げられるようにもっと頑張ります」とコメント。
義父・渡部優一さんも招かれてケージイン。「今日はプレッシャーにならないように(来ることは)黙っていました。3月29日は35年前にこの子(渡部修斗)を抱えてチャンピオンになった日です。その日に青野選手がチャンピオンになって嬉しいです」と語った。





