キックボクシング
レポート

【DEEP☆KICK】本野有哉が年間ベストKO賞ノミネート級のダイナミックなフィニッシュで初防衛、井上大和と上野コウキが新王者に

2026/03/12 20:03

▼トリプルメインイベント1 DEEP☆KICK-60kgタイトルマッチ 3分3R
×健真(BLACK☆Jr/王者)
判定0-3 ※27-29×2、27-28
○上野コウキ(直心会/挑戦者)
※上野コウキが-60kg第11代王座に就く。


 4度目の正直で涙、涙の戴冠劇――。王者・健真(BLACK☆Jr)に挑戦者・上野コウキ(直心会)が挑んだDEEP☆KICK-60㎏タイトルマッチは2Rに左フックでダウンを奪った上野がそのポイントを死守する形で3-0の判定勝ち。第11代DEEP☆KICK-60㎏王者となった。


 上野にとってはラストチャンスともいえる王座挑戦だった。23年6月には挑戦者決定トーナメントを制して大樹(HAWK GYM)に挑戦するも判定負け。それでも、もう一度這い上がって24年6月にはGUMP(TEAM TEPPEN)と挑戦者決定戦を争うも再び辛酸を舐めさせられた。3度目の正直とばかりに挑んだ昨年4月の健真との王座決定戦でも勝利の女神に見離された。


 いいところまでは勝ち上がるものの、あと一歩王座には届かない。ここまでチャンスに見離されるとチャンピオンを諦めてもおかしくなかったが、谷底から這い上がった上野は挑戦者として再びタイトルマッチに挑んだ。


 王者は上野とは過去1勝1敗の健真。シチュエーションとしてはラバーマッチ、しかもタイトルのかかった一戦なのだから盛り上がらないわけがない。


 1R、健真が攻勢に出る。ミドルキックで相手のボディを効かそうとする上野だったが、王者はワンツーやローキックでリズムを掴みかける。続く2R開始早々、勝負をかけた両者はいきなり打ち合いに挑む。そうした中、上野は左フックで健真をグラつかせ先制のダウンを奪う。その後健真は度重なるバッティングによりレッドカード(減点1)をもらってしまう。


 頭を押さえながら、上野は「何だよ、もう!」とやり場のない怒りを爆発させるが、試合の流れは完全に挑戦者の方に傾いた。
 3R、もう倒すしか王座防衛の道はない健真はカーフキック、ワンツーからのヒザ蹴りで必死に追い上げる。ラウンド終盤にはローキックで上野をグラつかせたが、ここで試合終了のゴング。スコアは27-28、27-29(×2)と三者とも上野の勝利を支持した。


 涙の戴冠劇にマイクを握った新チャンプは「ダウンは奪ったけど、めっちゃ面白くない試合になってしまった。これからはDEEP☆KICKの王者として、もっと上の人とやれるように頑張りたい」と抱負を述べた。苦労人だからこそ出せる味もある。個性派揃いのDEEP☆KICK王者の中でも異色の存在になれるか。

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