▼第7試合 K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級 3分3R・延長1R
×クォン・ギソプ(韓国/IB GYM/大韓キックボクシング協会-65kg、-67kg王者)
判定1-2 ※28-29、29-28、28-29
〇寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB)
寺島はプロデビューから3戦3勝3KOのホープ。当初は元シュートボクシング日本スーパー・ライト級王者の松花征也との対戦が決まっていたが、松花が怪我のため欠場。代わってギソプと対戦することになった。
ギソプは韓国『MAX FC』を主戦場に活躍する18歳で戦績は17勝(6KO)2敗。180cmの長身を生かした攻撃で、直近3試合はすべてKO勝利の韓国期待の新鋭だ。
1R開始から猛然とパンチで攻めるギソプ。寺島はパンチの暴風雨に巻き込まれるが、ハイキックで応戦。さらに左ローの集中砲火を浴びせる。
2Rも猛然とパンチで襲い掛かるギソプに寺島はガードを固めてローで応戦。しかし、ギソプの勢いが尋常ではない。ヒザ蹴り、ローも強烈に決まる。寺島は左ミドルをしっかり当て、左ハイからパンチで攻めるがやはりギソプの勢いに押される。
3R、寺島が渾身の左ボディブローをヒットさせ、さらに左ハイも当てるがギソプはすぐに回復してパンチを叩きつけてくる。大乱戦となる中、ギソプは1Rからの度重なるつかみが響いて減点1に。最後まで動き回るギソプとブロックしながら攻撃を返す寺島。
判定は2-1で寺島がタフなファイトを制し、連続KOは途切れたもののデビュー以来の連勝を4に伸ばした。
▼第6試合 K-1 KRUSH FIGHTフェザー級 3分3R・延長1R
×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbangフェザー級王者)
判定0-2 ※28-29、29-29、28-29
〇新美貴士(名古屋JKファクトリー)
佐野は2014年Krush-55kg新人王、2015年K-1甲子園準優勝で2017年12月には『Bigbang』でフェザー級王座を獲得。2018年11月には初防衛にも成功している。Krushでは2013年7月から9連勝を飾り、2015年1月には現K-1スーパー・バンタム級王者の武居由樹にも勝利を収めている。その後は勝ったり負けたりを繰り返す不安定な戦績が続いたが、前回8月大会では森坂陸から勝利を収めた。戦績は19勝(3KO)7敗。
対する新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦。前回8月は斗麗に判定負けを喫し、今回が再起戦。戦績は6勝(4KO)2敗。
佐野は前日計量900グラムオーバーで計量をクリアすることができず、減点1、新美は8オンス・佐野は10オンスのグローブハンデ、さらに佐野はファイトマネーの20%減額。試合は双方合意のうえ行われることとなった。
1R、サウスポーの新美は序盤からラッシュを仕掛け、強打を叩きつけて強いローも蹴る。佐野はしっかりガードを固めてこれに耐えると、右ローを蹴って逆襲を開始。
2R、佐野は強い右ローを蹴りながら、右ストレートも狙う。佐野の手数が増えるも新美の手数が落ちることはなく強打を叩きつけてのローにつなぐ。佐野は左ボディも打つ。
3Rになると新美は左ミドルを多用し、左ストレートと右フックも打って行く。佐野は右ミドル、右ストレートで倒しにいくが左ミドルを使う新美を捉えることができない。
佐野は減点が響き、新美が判定2-0で勝利を収めた。