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【K-1 KRUSH】元ボクサーの佐々木洵樹が転向3戦目で王座に就く、朝久泰央が圧倒的な強さ見せつけ王座挑戦アピール

2019/11/08 22:11
【K-1 KRUSH】元ボクサーの佐々木洵樹が転向3戦目で王座に就く、朝久泰央が圧倒的な強さ見せつけ王座挑戦アピール

K-1 KRUSH FIGHT.107
2019年11月8日(金)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第9試合)K-1 KRUSH FIGHTバンタム級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
×晃貴(王者/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定0-3 ※28-30、28-30、28-29
〇佐々木洵樹(挑戦者/POWER OF DREAM)
※佐々木が第5代王座に就く。晃貴は2度目の防衛に失敗。


 晃貴は現K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者・武尊と同じ鳥取県出身で、弟分。2019年1月の王座決定戦で萩原秀斗を延長戦の末に下し、第4代K-1 KRUSH FIGHTバンタム級王座に就いた。4月には初防衛戦を行い、隼也ウィラサクレックからダウンを奪って大差の判定勝ち。今回が2度目の防衛戦となる。


 佐々木は元プロボクサーで、東洋太平洋フェザー級13位、日本フェザー級7位になった。2019年2月にKRUSHに初参戦すると蹴り技も見せて林勇汰に判定勝ち、7月のKRUSHでは晃貴と第4代バンタム級王座決定戦を争った萩原秀斗にKO勝ちし、わずか3戦目にして王座挑戦権を得た。


 1R、サウスポーの佐々木は強いローを蹴り、晃貴のブロック外側からパンチで叩くとガードを開けさせての左ストレート。その後も多彩なパンチを見せる。晃貴は距離を詰めての打ち合いに持ち込むが、佐々木はカウンターを取りに来る。


 2R、軽快なフットワークで回り込みながら左ストレートと左右ボディを打つ佐々木。晃貴はローで応戦していくが、前蹴りに合わせた佐々木の左ストレートでバランスを崩し、半回転したところでダウンを奪われる。打ち合いを挑む晃貴だが、佐々木は左ストレートを打ち返す。


 3R、晃貴の右インローが決まりだし、右ローで佐々木が大きく崩れる。一気に前へ出てパンチで詰める晃貴だが、佐々木も打ち合いに応じて一歩も譲らない。終盤はクリンチが増えた佐々木だったが、ステップを最後まで止めることなく動き続け、判定勝ちで王座を奪取した。

 ベルトを巻いた佐々木は「格闘技を始めて10何年、プロになって15年、ベルトを獲ったことがなかったので獲ったらいろいろなものがこみ上げて泣いてしまいました。ボクシング時代から応援してくださった皆さんと、今応援してくださる皆さん、そして家族。転向した時はこの先どうなるか分からなかったので、こうして形になったので良かったと思います。会長からは明日からいろいろ反省会があると思いますが、今は喜びたいと思います」と、途中涙で声を詰まらせながら初戴冠を喜んだ。


 試合後のインタビューでは「晃貴選手は思ったよりも蹴りが強かったし、パンチのスピードもありました」と晃貴を称え、「口には出さなかったんですが、元々はK-1が大好きで格闘技を始めたのでK-1にチャレンジしたいです」と次の目標としてK-1出場を掲げた。

▼セミファイナル(第8試合)K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇朝久泰央(朝久道場)
KO 2R 2分21秒 ※左三日月蹴り
×西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)


 8月大会では横山朋哉を破り、5月大会の山本直樹戦に続く勝利を飾ったスーパーフェザー級トップファイターの朝久。戦績は13勝(1KO)7敗。対戦する西元は9月大会で初参戦し、友尊をハイキックでKOするインパクト大のKRUSHデビューを飾った。戦績は9勝(9KO)3敗2分で勝った試合は全てがKO勝ち。


 朝久空手の朝久と、伝統派空手出身の西元という空手家対決となった。


 1R、西元は鋭い踏み込みから左、右と早いパンチを繰り出す。朝久は遠間から強烈な右を打ち、西元の入り際にヒザや前蹴りを合わせに行く。


 2R、朝久は顔面前蹴りを連発し、そのほとんどを命中させる。波に乗る朝久は左ストレート、ロー、ヒザ蹴りと次々と攻撃をヒットさせては顔面前蹴りで西元をのけぞらす。最後は三日月蹴りをグサリと突き刺し、西元はうずくまって悶絶。朝久が圧倒的な強さを発揮してキャリア2度目のKO勝ちを飾った。


 朝久はマイクを持つと「来月(スーパー・フェザー級の)タイトルマッチがあると思うんですけど、次は俺しかいないでしょ。いまK-1以外に他団体も盛り上がっていると思いますが、K-1も他団体も含めて最強を証明します」と満面の笑顔で語った。

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