自分の今の強さに絶対の自信を持つ朝倉未来
2025年12月31日(水)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN師走の超強者祭り』に出場する選手の個別インタビューが、29日(月)都内にて行われた。
第14試合のRIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ5分3Rで、王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス/Ihlas)に挑戦する朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)が出席。試合への意気込みを語った(※シェイドゥラエフのインタビューはこちら)。
シェイドゥラエフは、9月28日の『RIZIN.51』で挑戦者ビクター・コレスニックを1R わずか33秒 TKOで退け、王座初防衛。MMA戦績16勝無敗。5KO・TKOと11の一本勝ちで全試合をフィニッシュ勝利している。
王座に挑戦する朝倉未来は、24年7月にヴガール・ケラモフに一本負け後、平本蓮に1R TKO負けで2連敗を喫するも25年5月に鈴木千裕、25年7月の前戦でクレベル・コイケにスプリット判定で勝利し、2連勝中。
組みでも全然戦える。最初から全力で行く
「楽しみな感じですね」
――ファンの想いをどう感じている?
「RIZINが10周年ということもあって、格闘技を広めたくてYouTube始めたりとか、ここまでいろいろな歴史があって。YouTubeや俺の試合を見てくれたファンからすると 勝って欲しい気持ちが大きいと思うので、その期待に応えられるような練習をやり切ってきたのであとは本番でやるだけです」
――改めてシェイドゥラエフの印象は?
「正真正銘の史上最強の相手でバケモンですよね」
――その相手とどんな試合展開を予想する?
「今マジで強いので、俺。凄いレベルの高い試合になると思います。どっちにしてもね。凄い面白い試合になると思うので楽しみにしていて欲しいですね」
――さいたまスーパーアリーナの改修前最後の試合になるが、それをどう飾りたい?
「さいたまスーパーアリーナっていうのは僕の人生の中でも重要な場所だったし、思い出もあるので、もしかしたら今回が最後になるかもしれないし、さいたまスーパーアリーナで戦うのが…入場から他の試合もそうですが、大会が終わるまでしっかり楽しみたいと思います」
――楽しみという感覚は鈴木千裕戦、クレベル戦でもあった?
「鈴木千裕戦はプレッシャーの方が大きかったので。あの試合は負けたら終わりの試合だったと思うので、それとは違う感じですね。本当にどのくらい強いんだろうっていうのも楽しみだし、試合が決まってここまでの期間で自分も本当に強くなったので、今の強さを推し量れるのが楽しみですね」
――シェイドゥラエフと去年対戦した久保優太選手、ROAD FCでキルギス人ファイターと対戦した原口伸選手とも練習していたが、対策のヒントはつかめた?
「久保さんに関してはよく分からないけれど、原口選手は組みの部分でシェイドゥラエフの兄弟分といい試合をしていたじゃないですか。その部分では原口選手とも最終調整までMMAスパーをさせてもらって、全然シェイドゥラエフと戦えると思いますね。組みの部分でも戦えると思います」
――去年の大晦日は試合に出なかった。ファイターとして本来の自分が戻ってきたという感覚は?
「ファイターだと思ってますけれど。今回のタイトルマッチは誰も文句が言えないような状況でしっかりつかんできたと思うので、これで勝てたらみんなも気持ちいいと思うのでやる気は凄いありますね」
――SNSなどでシェイドゥラエフの身体が分厚いと話題になっていた。対面した印象は?
「もう特には。そんなに感じなかったですね。俺もライト級とか上の階級の選手とやって来たので、めっちゃ分厚いとは思わなかった。みんな強いと思っているし、俺も強いと思ってるけれど、めっちゃ過大評価はしてないしビビってもいないし、喰ってやろうと思っていますね」
――過去2試合と比較しての自分の違いはどんなところ?
「組みの練習を凄いやって来たので、そこは明らかに変わっているなというのはありますし、テイクダウンされても、逆に自分もテイクダウンしようと思っているので、そこが大きく変わっていると思います」

──練習相手の原口伸選手のドゥイシェフ戦、PANCRASEの栁川唯人選手のカリベク戦を見たと。キルギスフェザー級五将と1勝1敗。それぞれの試合を見て感じこともあった?
「キルギスの勢いが凄いじゃないですか。ONEにもUFCにもいて強い選手が多い印象(ONE無敗のアクバル・アブデュラエフ、DWCSからUFCと契約を果たしたムルタザリ・マゴメドフ)。その中でもシェイドゥラエフは圧倒的に強いと思うので。その2人が善戦したのは力になりましたけれど、そこと比べるのは別物かなと」
──多くの人が「受け身にならずに朝倉選手から仕掛ける必要がある」と言うなかで、あのテイクダウンありきの打撃の前に仕掛ける算段はどのくらいできている?
「全部で戦おうと思っているので。自分から圧をかけるし、テイクダウンも仕掛けるし、総合で戦おうというのがあります」
──もしかしたらさいたまが最後に、というのは2年後にはリングに上がっていない可能性も大きいということ?
「はい。うん、分からないですね。毎回最後と思ってやっているので」
――いろいろな選手がシェイドゥラエフの圧力に苦しんで負けている。圧力はどう分析している?
「プレッシャー…怖いもの知らずって感じはしていると思うので、テイクダウンディフェンスに固執していると上の打撃もらったりもあるだろうし、踏み込みも普通の人以上に踏み込んでくるのに面食らう部分があるけれど、試合の映像は見てきたのでイメージトレーニングは出来ていますね」
――シェイドゥラエフはノンストップで動き続けるのが特徴。どう準備してその手応えは?
「普通に5分5R毎日やって来たので。でも、体力のことは考えてないですね。最初から全力で行きます」
――シェイドゥラエフは無敗で負けを知らない。朝倉選手は負けも経験して勝ち上がってきた。負けを知らない選手に対して脅威と感じるか、それとも脆いと感じるか。
「脅威じゃないんじゃないですか」
――ファンへのメッセージを。
「ほとんどの人が俺が勝てないと思っていると思いますが、俺自身は勝つ気満々だし、勝てると思っているので。皆さんの期待に応え、とにかく覚悟を持った試合をするのでぜひ見てください」





