▼第3試合 61.5kg契約 KNOCK OUTルール 3分5R
〇重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
TKO 4R 2分38秒 ※セコンドからのタオル投入
×翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/INNOVATION&WMC日本ライト級王者)
重森は身長181㎝の長い手足から繰り出される強烈なミドルキックとパンチを武器に、新日本キック2階級制覇を達成。KNOCK OUTでも活躍し、2017年12月には4年間無敗で18連勝を遂げていたピンサヤームをストップして見せた。今年7月にはタイ強豪選手を倒してWKBA世界タイトルを獲得している。
翔は2006年プロデビューのベテラン選手で、60戦以上のキャリアを持つ。ミドル&ハイキック、ヒジ、ヒザを得意としており、これまで5本ものベルトを獲得している。12月1日のムエタイオープンで引退試合をすることが決まっており、最初で最後のKNOCK OUT参戦を果たした。
1R、重森は右ミドル、サウスポーの翔は右ローを蹴る。静かな立ち上がりとなったが、終盤に重森がコーナーでパンチをまとめて優勢を印象付けた。
2R、前蹴りを出しながら前へ出てくる翔。重森は距離を取って左ミドルを蹴り続けるが、翔の右フックでグラつく。重森も直後に左フックを当て返す。翔はパンチを繰り出して前へ出る。
3R、さらに前へ出てくる翔の右フックがついにクリーンヒットし、重森がグラグラと揺れる。すかさず左ヒジからの連打でダウンを奪う翔。パンチと左ヒジで追い打ちしてダウンを追加するが、ラッシュをかけたところで重森が右ヒジでダウンを奪い返す。場内は大盛り上がり。
4R、翔は右フックで重森をロープ際まで追い詰めていくが、重森は右ミドルを蹴ってからの右ハイキック。下がる翔に重森の左ストレートが決まり、翔がガクガクと震える。重森は何度もワンツーを放ち、翔がついにダウン。
その後も右ハイキックとワンツーで畳みかける重森。翔が打たれて下がる場面が続き、追い込まれたところで翔のセコンドからタオルが舞った。
激闘で逆転TKO勝ちに成功した重森は「新日本キックから来ました。WKBA世界タイトルというベルトを持っています。世界で一番強いことを証明したいので、他団体のチャンピオンに負けるのはあってはならないことなので必死に頑張りました。今ヒジなしとかヒジありとはルールがありますが、ヒジありは新日本キックにお任せください」とアピールした。
▼第2試合 57kg契約 KNOCK OUTルール 3分5R
〇宮元啓介(橋本道場/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※49-48×3
×小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
ONEで3連敗中と厳しい状況にある小笠原が、2018年2月にREBELSのリングで対戦し引き分けに終わっていた宮元との再戦に臨んだ。
1Rはお互い様子見で静かな立ち上がり。2Rになると小笠原が強い左ジャブ、宮元は左フックからの右ローで攻めていく。
3Rは両者手数を増やし、小笠原は組んでのヒザ蹴りをしつこく仕掛ける。宮元は三日月蹴りと右フック。パンチをヒットさせた宮元優勢かと思われたが、小笠原が右ヒジをヒットさせて挽回。
4R、両者のヒジの打ち合いに場内がどよめく。小笠原がやや有利かと思われたが、宮元がパンチで逆襲。ヒットを奪って小笠原を消耗させる。右ローも的確にヒット。
5R、パンチで前へ出る宮元に小笠原はヒジを合わせに行こうとする。何度も両者はバッティング。宮元の左右フックを連続被弾する小笠原だが、必死に食らいついていく。宮元は後ろ蹴りも放つなど最後に攻撃を畳みかけ、小笠原を振り切った。