1週間後にケイプと戦うロイヴァルと同じ空間での練習が「刺激になる」。堀口恭司の試合は「強い選手・危険な選手が帰ってきた」
──モレノはロイヴァルと対戦しています。そのロイヴァルとの試合を5R、平良選手も戦ったことで、その経験が今回の試合の力になるのではないかと思いました。想定も含めて。
「そうですね。近い対戦(24年11月)でロイヴァルもモレノに勝ってますし、そういうトップランカーと5R、戦えたっていうことは、間違いなく、自分の背中を押してくれてます。今回、初めての強敵じゃないぞっていう安心感はあります」
──そのロイヴァルもデンバーでのキャンプにはいたのですよね。岡田コーチは「次は俺が挑む」とスパーする勢いでした。どうなったでしょうか。
「それはちょっとまだ一度もお見かけしてないですけど(笑)、でも僕の1週間後にロイヴァルも試合(マネル・ケイプ戦)なんで、練習自体はそこまで交わってないですけれど、同じ空間でお互いの試合を応援しているので、本当にロイヴァルがいい練習、いいスパーとかしてたら刺激になりますし、すごい熱くいい関係というか、本当にいい刺激になる人かなって思ってますね」

(C) Ryo Okada
──いずれまた試合もするでしょうしね。ONXではトレバー・ウィットマンコーチからも何か声をかけられることもあるのですか。
「特別声かけられるっていうよりかは、トレーバー・ウィットマンのクラスがあって、そこに参加してるっていうのと、(ロイヴァルの練習で)スパーとかもHAMAに来てるので、ちょこっとアドバイスをもらったりとかして、すごく優しくていい人です」
──THE BLACKBELT JAPANとHAMAのチームデンバーで戦う感じですね。
「そうですね。はい」
──いまフライ級は熱い階級になっています。日本から堀口恭司選手がUFCにカムバックして、タギル・ウランベコフ選手に一本勝ちした試合はどうご覧になりましたか。
「いやー、率直に本当、堀口さん強かったなって。強い選手・危険な選手が帰ってきたなって、正直思いました。ここからまた一段とフライ級の熱を感じましたし、間違いなくというか、“必ず戦うだろうな”って思いました」
──そうですね。ここまでUFC8戦7勝1敗、一つひとつ試合をこなし積み上げてフライ級5位につけた。今回の試合を超えて、チャンピオンシップにたどり着きたいですね。
「そうですね。この試合は、そういう意味があると思ってるんで。パフォーマンス(試合内容)もあると思いますけど、そういう(王座挑戦を決める)パフォーマンスを当日、します!」
「モレノを超えていく──強くなった自分の姿を期待してほしい」
──なるほど。あらためてブランドン・モレノとここで戦う意味を、どう考えていますか。
「まず嬉しいです。ここでモレノの相手を任せてもらえることが。相手がいないなかで(スティーブ)エルセグと試合をしたり、あまり相応しい相手がいなかった印象だったので……俺は相応しいよ、俺は超えていくよ、というところを、やっぱり他と違うってところを見せられるいい機会かなって思ってます」
──モレノはボクシングはいわずもがな。柔術もレスリングもMMAとして強い選手です。この試合で勝負どころをどこととらえていますか。
「やっぱりバック。自分は前回もバックチョークで勝てて、ロイヴァル戦はバックコントロールでポイントを取って。寝技に関してバックというのは向こうもすごい警戒してると思うんですけど、その中でも僕はバック取れると思ってます。そして、しんどい試合ができるか・できないかが、キーポイントになってくるかなって思ってます。消耗戦になるか・ならないか、綺麗に戦っちゃうのか」
──もうその覚悟はできているということですね。
「その覚悟はできてます。いい流れになる時もあれば、悪い流れになる時もあると思うので。悪い流れになったときも、いい流れに持ってこれる力があると思っているんで、そこはもう自分を信じて戦うだけです」
──最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
「日本で応援してくださる皆さん。12月7日、モレノと戦います。今年、まだ一戦しかしていなくて、2戦目でモレノということで、2025年、強くなった自分の姿を、12月最後に見せたいと思います。強くなっているので、期待してください!」




