3R戦は、僕に利がある
──そういった段階を経て、今回の試合に臨むわけですけれど、改めてブランドン・モレノという選手をどのようにとらえていますか。
「やっぱり自分の中でも本当に大きな相手っていうのは、間違いないですし、これを超えたら──これを超えた後っていうのを想像するとすごくワクワクするんですけど、やっぱり本当、この一戦にすごいかけていて……ビッグマッチだなって」
──たしかに。しかも同じラスベガスでも、ここ直近4試合のUFC APEXとは異なる2万人収容のT-モバイル・アリーナでの試合となります。ようやく観客のいる前で試合をするのは、平良選手にとってはモチベーションにもなりますか。
「そうですね。T-モバイルで試合を戦えることがすごい嬉しいですし、そこはすごいワクワクしていて。まあでも、ちょっとアウェーなんだよなって思いますけど(苦笑)」
──T-モバイル・アリーナでの試合は、2023年7月のエドガー・チャイレス戦以来で“メキシカンの敵”みたいに図らずもなっていますが、平良選手の人気も高まっています。
「そうですね。すごい公開計量だったり、モレノの人気とかも感じると思いますし、そういったこともやっぱりAPEXだと経験できないことなので、今後タイトルマッチをナンバーシリーズでどんどんメインに入っていきたいんで、ほんとうにT-モバイルで戦えることに感謝しています」
──その大観衆のなかで、今回は3R戦になります。平良選手にとってはここ3試合が5R戦で、ブランドン・ロイヴァルとはフルラウンドを戦ってきました。モレノにとっては、2020年のロイヴァル戦以来の3Rマッチで、直近4試合は5Rでの判定勝ちです。戦い方も変わるでしょうか。
「そうですね、5分3R。僕の試合自体は5R判定は1回しかないですけど、それなりに経験して、その作り方っていうのは分かっているので自信はあるんですけど。やっぱり3Rで短くなったことに関しては、僕にちょっと利があるんじゃないかなと思ってます。モレノの方がやっぱり5Rの経験が長いですし、3Rのペース感っていうか──そういった部分ではここ2試合、(アミル)アルバジ戦や(スティーブ)エルセグ戦はちょっと5Rの戦い方をしていたので、僕と急に3Rで行けと言われて、もちろん変えられるとは思うんですけど、そこは僕に利があると思っています。3R、エンジン全開で行こうかなと思ってますね」
──そのモレノに5Rの経験値を出させないという意味で3R戦で分があると。一方で、3R中2つを取らなくてはいけないことを考えると、いま「エンジン全開」と仰った言葉通り、序盤からそんなに様子見はできなさそうですね。
「そうですね。本当、1R・1Rの重みが変わってくるので、2Rを落としたらフィニッシュしないといけないですし、勝つことを考えると、やっぱり最初のラウンドが一番大事なのかなって思ってますね」
──となると、初回から自分を信じていくことになる。その自信は今回のキャンプでを通して手応えはいかがですか。
「そうですね。自分を一番信じて──周りにも『自分を信じろ』ってすごく言われていてそれを信じてあとは楽しむだけかなと思ってるんで1R、アレックス・ペレス戦やブランドン・ロイバル戦のように“どっちが取ったかな?”みたいなラウンドをやるんじゃなくて、やっぱりそこを明確にする必要が今回あるのかなと思っていますので、入りっていうのはすごくイメージしてます」




