▼第8試合 ONEフェザー級(※70.3kg)ムエタイ 3分3R
〇ニコ・カリロ(スコットランド/Deachkalek Muay Thai Academy)
[2R 2分35秒 TKO]※レフェリーストップ
×ルーク・リッシ(米国/Dubuque Martial Arts Group)

カリロはスコットランド出身。WMOウェルター&スーパーウェルター級王座、ISKAムエタイ世界65㎏級王座などを獲得。2023年4月にONEに初参戦すると、フルカン・カラバフ、ムアンタイ・PK・センチャイ、ノンオー・ハマ、セーマペッチに4連続KO勝ち。ONE参戦前から合わせると15連勝を飾っていたが、2025年1月の暫定ONEバンタム級ムエタイ世界王者決定戦でナビル・アナンに初回TKO負けを喫した。4月にフェザー級に上げるとシッティチャイを左ボディでKOしてみせた。戦績は28勝(6KO)4敗1分。
リッシは60戦を超えるアマチュア戦績を持ち、キャッチフレーズは“ザ・シェフ”。2023年12月の『ONE Fight Night 17』でONEデビューを果たすと、ジョー・ナタウットを相手に激しいパンチとヒジの打ち合いを制して判定勝ち。2戦目はエディ・アバソロにスプリット判定で惜敗したが、2024年7月の前戦ではバムパラ・クヤテを右ヒジの猛攻から右アッパーでTKO、2025年1月のコーディー・ジェローム戦もTKO勝ち。戦績は8勝2敗。

1R、右ローを蹴るリッシにカリロは右カーフ、リッシは左右のローにインローも蹴る。前に出るカリロに顔面前蹴りをヒットさせるリッシ。互いにカーフとローを蹴り合い、カリロはコーナーへ詰めると一気に左右フックをまとめる。さらに左右ボディの連打。リッシは徹底して右カーフを蹴り、カリロはサウスポーにスイッチ。

カリロは足を蹴られても構わず前へ出て、距離を詰めると速いコンビネーションパンチを繰り出す。リッシがワンツー、右ヒジ。それでも壁のように立ちはだかるカリロは、リッシをロープ際に追い詰めて右アッパーからの右フックでダウンを奪う。スピードのある連打で畳みかけるカリロに、リッシは下がってこのラウンドを凌いだ。

2Rもサウスポーのカリロが左ボディから右フック、左右フックとアッパー、右ボディ。リッシも左ロー、右インローを蹴るが、カリロのスピードのある強打が襲う。リッシはバックスピンエルボーもカリロは下がらない。連打でコーナーへ詰めるカリロが左ストレート、右アッパー、左ボディ。リッシも必死に右カーフを返す。カリロの左ストレートに下がるリッシ。

リッシが右ストレートを打った直後に、オーソドックスになったカリロが右ストレートを直撃。崩れ落ちる寸前のリッシを首相撲に捕まえたカリロはヒザ蹴りの連打を見舞い、クリンチアッパーの連打。ここでレフェリーがストップ。

直後に座り込むカリロ。カーフのダメージがありながらも圧をかけ続け、スピードのある強打でTKO勝利をつかんだ。

カリロは「カーフキックが痛かった。作戦はもっと前に出て攻撃することだったけれど、前に出始めるのが遅かった。いつもプランを準備しているから対応してプレッシャーをかけていった。思っていたよりもルークはデカかった」と試合を振り返った。


