朝倉未来かサトシか、それとも──
25日には、プロボクシング元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏がプロモーターを務める興行『SAIKOU×LUSH vol.2』キルギス・ビシケクのビシケク・アリーナ大会にシェイドゥラエフが来場。UFCファイターのムフトベク・オロルバイとともにリングサイドで観戦している。
同大会のメインイベントでは、地元キルギスのサマット・アブディラクマノフが、ジンバブエのブレンドン・デネスと74kg契約で対戦。アブディラクマノフは身長188cmでプロボクシングでは3勝0敗。ロシアのベアナックル・ボクシング『Hardcore FC』で6戦無敗の王者でもある。対するデネスはプロボクシング14勝6敗で2連勝中。
試合は、アブディラクマノフがダウンを奪うなど判定勝ちし、試合後には同朋のオルロバイ、シェイドゥラエフがリングインし、アブディラクマノフの勝利を祝福した。
25年6月のUFC前戦で、ライト級ではなく165ポンドのキャッチウエイトでトフィック・ムサエフを1R キムラロックに極めたオルロバイは、11月22日のUFCカタール大会でウェルター級(170ポンド)に階級を戻すことを発表。ミドル級から階級を落としてくるジャック・ハーマンソンと対戦する意気込みを語った。
そして、25年9月の前戦RIZIN.51でビクター・コレスニックをわずか33秒 TKOに下し、MMA16戦無敗で初防衛に成功したRIZINフェザー級王者のシェイドゥラエフもまた、母国のファンに次戦の勝利を誓っている。
注目の大晦日はどうなるか。
コレスニック戦前の本誌の取材に「戦いたい相手は朝倉未来」と指名していたシェイドゥラエフだが、試合後は朝倉とクレベルとケラモフを「3人一緒に戦ってもいい」と語り、ライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザとの試合で二階級制覇にも意欲を示している。
一方で、サトシはもともと9月に対戦予定だった野村駿太との王座戦も視野に入れており、野村もアメリカントップチームに移籍し、フロリダで次戦に備えている。
そして朝倉未来は、シェイドゥラエフとは「(自分が)勝てると思ってるヤツ、めっちゃ少ないじゃん。だったらやった方が得」と悲願のフェザー級王座獲得に熱意を見せ、同時に「平本(蓮)が復帰するんだったら、年末俺がやる」とリベンジを忘れていないことも語っている。
それぞれの思惑が渦巻くなか、11月2日(日)には、『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』が控えており、フェザー級で萩原京平vs.秋元強真、ヴガール・ケラモフvs.松嶋こよみ、摩嶋一整vs.木村柊也の3カードの結果が、今後のフェザー級戦線に影響を及ぼしそうだ。
また、同大会では、榊原信行CEOがサプライズを予告しており、大晦日のカード発表もあるか。群雄割拠のフェザー級戦線から目が離せない。





