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インタビュー

【RIZIN】(コメント追加)ホベルト・サトシ・ソウザ、次は「野村駿太でもシェイドゥラエフでも、タフな相手とやりたい」「シェイドゥラエフはもっと証明する必要がある」

2025/09/29 01:09
 2025年9月28日(日)愛知・IGアリーナにて開催された『RIZIN.51』(U-NEXT配信)の第14試合、RIZINライト級タイトルマッチ(71.0kg)5分3Rで、1R1分40秒、リアネイキドチョークで堀江圭功(ALLIANCE)の挑戦を退け5度目の防衛に成功した王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)が試合後インタビューに答えた。  先にインタビューに答えたフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)の2階級制覇についてもサトシは答えた。 AプランとBプランがあった ――今の感想を教えてください。 「もちろん嬉しい。4回ディフェンスできた時は、私が多分RIZINで一番(防衛回数が)多い。今日5回目もできたから、もっと多くできたから嬉しい」 ――今回の試合もすごく短い時間のファイトになりましたが、戦った堀江選手がどうだったかわからない間に終わっちゃいましたね。 「そんなことない。よくお兄ちゃん(マルコス)とクレベルと話すけど、試合の時間が1分くらいでも30秒くらいでも、その時間でいろいろとすごい考えますよ、本当に。試合が始まってからの私の気持ちは、なんでかわからないけれど、減量か、練習(のせい)か。私の気持ちは、今日はちょっと動きが“遅い”と感じていて、パンチもキックも動きが相手にわかりやすいと思ったから、すぐ投げて極めたけど。今日の気持ちはちょっと遅い、と。堀江の入るタイミングも速いからね」 ――浜松の近くの名古屋でやって王座防衛戦できました。皆さんの応援は聞こえましたか? 「ああ、もうみんな聞こえました、本当に今日は緊張したのが、初めて4人の子供がずっといるから。だからもう私の名前と堀江の名前が呼ばれて、試合が始まる前はよく子供の声が聞こえたから、“声が聞こえない方がいいなあ、今試合に集中だから、選手だから今その気持ちが欲しくないな”って思っていたから(笑)。でも本当によかったです」 ――次の目標を教えてください。 「まだずっと王座をそのままにしたくて、先のこと言うのは変わらない。このベルトが獲りたいという人は来てもいいけど、でも絶対に簡単ではない。絶対に、少しずつレベル(ベルトの価値)を上げたいですね」 ――どんなプランで行こうと考えてましたか? 「本当に今日はもうちょっと打撃使いたい、打撃のコンビネーションやカーフキックをよく練習して、本当にたくさんキックを多く練習したけど、たださっきも言ったけど、なぜかわからないけど今日は体がちょっと遅いと感じてパンチとキックを出すのにちょっと動きが大きすぎるから、相手にわかりやすくなってしまうから、1分ぐらいからもう打撃が良くないなと思っていて、でも絶対に彼はジャブが速いからね、彼にジャブが当たってから、思い切りくるタイミングは絶対に投げ(テイクダウン)もできると思って。これなんかBプランで、Aプランではもうちょっと打撃が使いたかった。でもできないから、もうBプランの投げっていうことで」 ――シェイドゥラエフ選手が、サトシ選手と2階級制覇をやってもいいと興味を示してましたけどどうですか? 「そうですね、それはおもしろいね。今日、リングチェックの時に、私と彼が目があって、私は挨拶して、その後にちょっと、彼もクリンチしてきて、そのあとにみんなが写真撮ったりして、SNSに上げたりするものだから、それでいろいろ(な憶測などを)みんなが書いているからね。でももう私どっちでもいいよ、彼か、誰でも。だから本当に私は誰とでもやるし、ただ、面白くて、難しい試合であることに、興味があります」 ――もし決まったらクレベルのリベンジも兼ねていますね。 「そうですね、でもクレベルが負けたばかりだったら私はあまりやりたくなくて、まだクレベルにもチャンスがあったけど、今はクレベルが2試合負けて、なかなかタイトルマッチまで時間かかりそうだなーと思っているから、だから今はもう(自分がやっても)大丈夫だと思います、(クレベルの王座挑戦にとって)邪魔にならないから、私がやりたいですね」 ――ダブルレッグでテイクダウンしてバックに乗って、でもバックから右足がかからなかったけれど、ボディトライアングルで最後オタツロックを、キ・ウォンビン戦も含め最近よく使ってるのは練習しているから? 「生徒たちがよくジムで、佐藤(ゆうじ)君たちとそれよく練習した。堀江は投げられてからいつもバックのディフェンスが上手だから、フックがあまり良くない。ちょっとバックを取った後にお腹に三角を絞めてから、お腹が苦しいとそのあともっとコントロールできる。だから、よく練習した。投げから、彼がバック見せて、その後、ジャブと、バックから三角で絞めてね、それからもう絶対に首絞めができます。よくジムで練習しました」 ――それでクレベルを何回もボコボコにしましたか? 「もう本当に(笑)。クレベルとここにいる佐藤(ゆうじ)さんが一番やられるから被害者。この2人と鈴木博昭さんも。この3人が今回は手伝ってくれましたですね」 ――ライト級には、ルイス・グスタボとパトリッキー・ピットブルを倒した野村選手がいます。その選手も視野に入れてますか? 「そうね、みんなそれよく言うから、最初の話では今日(の対戦相手)は彼(野村)ね、目を怪我したから“残念でしたねえ”って。でもさっきの話と一緒。私は相手を選んでない。みんあ、ファンが見たい人とか榊原さんが言う人と私やります。彼でもシェイドゥラエフでも全部やりたいし、おもしろくて、難しい試合をやりたいんです。タフファイトがしたいから、彼でもシェイドゥラエフでも、どっちでも問題ないですね。本当におもしろい、難しい試合がしたいです」 [nextpage] シェイドゥラエフはもっと証明する必要がある ──日本のメディアの質問は承知していますが、英語でも同様にお聞きします。シェイドゥラエフ選手のインタビューでは、チャンピオン同士のスーパーファイトやイメージについて彼は言及していました。彼らは待っているのでしょうか? 「そう思います。体重調整がより重要になります」 ──その試合に本当に興味があったのですか? 彼らがそう言ったから? 「そういう挑戦は本当に、タフな試合をやりたいんです。彼や野村(駿太)みたいなタフな試合をすれば、みんなが見たいと思うでしょう? ただ、シェイドゥラエフはもっと証明する必要があると思います。何て言ったらいいのか難しいけど、彼にはもっと証明が必要です。クレベルも倒したし、タフガイと戦ってきたけれど……チャンピオンとしてまだ程遠い。一度しか防衛してないから。初めて防衛した時は僕より成長してなかった。ライト級でベルトを5回防衛した僕と比べて、彼はフェザー級でたった一度だけ。私の階級に上げるっていうのは早すぎるのでは? とは思う。もっと本物のフェザー級王者であることを証明してほしいとは思う、自分としてはフェザー級に落とすこともできてそれはすごくハードなことです、減量幅がより増えてああいうタフな相手とやるというのは。もし彼がライト級でやるというなら、そしてRIZINはそれを大晦日に実現したいと言うならやりますよ。私は、タフなチャレンジャーというのは歓迎なんですよ」 ──もしサトシ選手が彼と戦うならライト級で新年の初戦にと、榊原CEOが言っていました。 「まず、今はちょっと家に帰りたい気分です。背中の痛みがあります。生徒たちによくこう言っています。試合は一瞬だけど、この3カ月間は本当にハードでした。その前の3カ月間も賢く調整しながら、さらに3カ月間ずっとハイレベルな練習を休まず続けました。その間にクレベルの試合もあった。今週は兄(マルコス・ソウザ)の試合がある。今でも彼をトレーニングでサポートしてるから、自分はコンディションを保っておかなくてはいけないから、本当の意味での休みを全然取っていないからちょっとキツい。痛みもあるし、もう若くもない。知ってるでしょう、でも僕たちは最後までやる。  36歳になった。今でも若い奴らや新鋭たちと戦ってる。野村、グスタボとか、ライト級でタフな連中とね。だから僕が考えてるのは、このチャンスを活かすこと。100パーセントじゃないけど、戦う機会があるだけで感謝しています。本当にありがとう」 ──最後にブラジルファンの皆さんに向け、ポルトガル語でメッセージを送ってください。 「どうもありがとうございます。私はあまり話さない人間だということは自覚しています。口達者なクレベルとは違います(笑)。私はどちらかというと静かで、自分の世界に閉じこもりがちです。娘たちもそこにいます。自分の世界に閉じこもっているのが好きですが、皆さんからいただくメッセージには心から感謝しています。応援の声が聞こえました。皆さんが叫んでいるのがわかります。とても嬉しいです。これからも、私たちのコミュニティを、そして日本にいるブラジル人を、常に良く代表していけることを願っています」
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