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【UFC】オリベイラが地元でガムロットに一本勝ちで再起「ホロウェイとBMF戦を」、フィゲイレードが6連勝中ジャクソンを完封、アルヴァレスがUFC4連勝、1R TKO勝ちのアズウェルが盟友ヴァンと同じ12月大会出場をアピール、フライ級でフィーリョがキムラ極める、ムンジアル黒帯7度優勝メスキータが一本勝ちUFCデビュー

2025/10/12 05:10
【UFC】オリベイラが地元でガムロットに一本勝ちで再起「ホロウェイとBMF戦を」、フィゲイレードが6連勝中ジャクソンを完封、アルヴァレスがUFC4連勝、1R TKO勝ちのアズウェルが盟友ヴァンと同じ12月大会出場をアピール、フライ級でフィーリョがキムラ極める、ムンジアル黒帯7度優勝メスキータが一本勝ちUFCデビュー

(C)Zuffa LLC/UFC

 2025年10月11日(日本時間12日)、ブラジル・リオデジャネイロのファーマシィ・アリーナにて『UFC Fight Night: Oliveira vs. Gamrot』が開催された。大会の模様は、日本時間10月12日(日)朝5時からプレリム、朝8時からメインカードが行われ、全試合がU-NEXTおよびUFC Fight Passにてライブ配信された。


【写真】“キング・オブ・リオ”ジョゼ・アルドがUFCリオ大会でケージイン。あらためてオープンフィンガーグローブをマットに置いて、家族とともに引退の挨拶を行った。(C)Zuffa LLC/UFC

『UFC Fight Night: Oliveira vs. Gamrot』速報

2025年10月12日(日)朝5時~プレリム、朝8時~メインカード
ブラジル・リオデジャネイロ ファーマシィ・アリーナ
UFC Fight PassU-NEXT配信

▼ライト級 5分5R
〇チャールズ・オリベイラ(ブラジル)36勝11敗(UFC24勝11敗)4位 156lbs/70.76kg
[2R 2分48秒 リアネイキドチョーク]

×マテウス・ガムロット(ポーランド)25勝4敗(UFC8勝4敗)8位 156lbs/70.76kg

“ドゥ・ブロンクス”オリベイラは、ブラジリアン柔術を武器に、MMA35勝11敗(UFCで23勝11敗)うち21の一本勝ちを誇る。2022年10月にイスラム・マハチェフに一本負けで約4年10カ月ぶりの黒星を喫したが、23年6月にベニール・ダリウシュに1R TKO勝ちで再起。24年4月にアルマン・ツァルキャンと接戦の末にスプリット判定負け。24年11月にマイケル・チャンドラーと再戦し、判定勝ちで返り討ちにしたが、25年6月のイリア・トプリア戦で1R 左右フックを浴びてTKO負け。35歳。

 ハファエル・フィジエフの欠場により、18日前緊急参戦となった元KSW二階級王者のガムロは、2020年の緊急UFCデビュー戦でスプリット判定負けも、その後は7勝2敗。2022年6月にアルマン・ツァルキヤンに判定勝ち後、ベニール・ダリウシュに判定負けも、そこからジェイリン・ターナー、ラファエル・フィジエフ、ハファエル・ドス・アンジョス相手に3連勝。2024年8月にダン・フッカーにスプリット判定で敗れたが、25年5月にルドビト・クラインに判定勝ちで再起を果たしている。34歳。

 ADCC欧州選手権優勝でATT所属のガムロはレスリングベースで強いテイクダウンからトップ攻めが武器。対するオリベイラは、UFC史上最多の一本勝ち数を誇り、上からも下からもバックからも極めを持つ。一本負けのみならず、打撃でのTKO負けも無いガムロに、オリベイラは被弾も多いが、10のTKO勝ちの中にはマイケル・チャンドラーをTKOに下した左フック、右の強打も持つ。オリベイラが効かせて極めるか、ガムロが極めを怖れずテイクダウンに行くか。

 花道を疾走してオクタタゴンに向かったガムロット。オリベイラは地元大歓声のなかケージイン。

 1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るオリベイラはワンツーの右、そこにガムロットも右を合わせてシングルレッグ。そこにオリベイラはギロチンを合わせるが首を抜くガムロットにオリベイラはオモプラッタ狙い、足をかけさせないように防ぐガムロットに、オモプラッタで組むオリベイラ。ヒジを抜きトップに入っていくガムロット。

 バックサイド50/50から足関節狙いも切ったオリベイラがバックに。亀のガムロット。前転するがついていくオリベイラがリアネイキドチョークへ、まだ組ませないガムロットは背負って立ち上がり。ボディトライアングル&おたつロックで絞めを狙うオリベイラに右手は首に添えて防ぐガムロット。ディフェンスでホーン。

 2R、ワンツースリーとガード上に突くガムロット。オリベイラは前蹴りで前に。右ローのダブルのオリベイラ。回りながら左から右フックを狙うガムロットだが、追うオリベイラにこつこつ左右も、プレッシャーをかけるオリベイラは組み。首相撲から右ヒジを振る。

 詰めてダブルレッグからボディロックテイクダウンのオリベイラ。ガムロットはいったん着地も、オリベイラはなおも崩してバック! ボディトライアングルからリアネイキドチョーク。アゴ上から絞めに。ヒジを押し上げようとしたガムロットだが、タップした。

 地元で再起を果たしたオリベイラは、ケージを乗り換え、観客席にダイブ。ケージに戻ったオリベイラは、18日前代打出場のガムロットとハグをかわした。

 再起を遂げたオリベイラは、「今は涙をこらえようとしている。(観客に向けて)これはすべてあなたたちのためだ。お金、名声、地位などに関するものではない。クソッ、ここはブラジルだ。
両親をここに、家族をここに連れて来て。この機会をありがとう。(父親を呼び)あなたを信じたんだ。ここで俺たちは、またやってやった。この人が、ずっと『誰もお前を止めることはできない』と言い聞かせてくれた。入場前に『さあ、やるだけだ』と言ってくれた。『プレッシャーなんかない』っていうんだ。プレッシャーがあるかって? 見ろよこの観客たちを。この旗を、俺たちは(ケージの)なかで掲げなきゃいけないってことだ。この中にだ」とチームに感謝。

「次は?」と問われると、「チャールズ・オリベイラとマックス・ホロウェイ──BMFタイトル戦を実現しよう」とアピール。

 最後に「ファベイラで超デカいパーティーをやろうぜ。月曜日にファベイラで超デカいパーティーをやろう。子供の日だぜ。そうなんだよ、クソ、ガキがファベイラから世界に出てきたんだ、これがブラジルだ!」と語った。

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