森岡とのダウン応酬のタイトルマッチに敗れた福田の再起戦が早くも決定
2025年11月15日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT.59』(U-NEXT配信)の対戦カード発表記者会見が、10月7日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約3分3R延長1Rで、福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)と河野直次郎(CLIMB GYM)と対戦する。

福田は2021年第40回K-1アマチュアBクラス60kgトーナメント優勝、2022年KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kトーナメント優勝を経て2022年8月にKNOCK OUTでデビュー。3連勝を飾ったが4戦目で祐輝にKO負け、6戦目で古木誠也の相手に抜擢されたがKO負けを喫した。2024年12月に遊羅に初回KO勝ち。2025年6月には前田大尊を飛びヒザ蹴りでKOした。9月には森岡悠樹とのKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座決定戦に抜擢されてKO負けも、ダウンを奪われた後に右フックでダウンを奪い返す激闘を演じた。6勝(4KO)3敗1分で3敗はいずれもKO負けという倒すか倒されるかのスタイル。
河野は初参戦で、KPKB(九州プロキックボクシング)など九州で活躍している19勝(11KO)15敗1分の選手。宮田充Krushプロデューサーを通じてKNOCK OUTに参戦希望があり、福田の再起戦の相手としてオファーしたところ「ぜひ」と出場に名乗りをあげたという。

会見には福田のみ出席。早くも再起戦が決定した福田は「2週間前に負けたにもかかわらず、すぐに試合を組んでくださった関係者の皆さんに感謝します。今年もう組まれないかと思ってたんですが、オファーをもらって断る理由はなかった。前回見せられなかったものがたくさんあるので、前回以上のものを今回見せてやろうと思います」と挨拶。
森岡戦を振り返り、「普通に負けたなって。僕の好きな打ち合いでも負けたのできっちり負けました」と潔く完敗を認め、その試合で足りなかったものは何かと聞かれると「全部」だと答える。
自分を変える部分はあるのかとの質問には「KNOCK OUTらしい試合が出来るのは俺だと思っているので、前回見せられなかったところがたくさんあるので次のこの試合でそれを見せられるようにしていきたいと思います」と、今のスタイルで行くとする。

河野の印象については「映像はまだちゃんと観てないですけれど、他団体のベルトを何個か持っているらしいので、何も持ってない僕からすれば美味しいかなと思います」とした。
どういう試合にしたいか、と問われると「この試合に限らず、一番やり返したいのは森岡選手だけなので、そこまで1Rから全開でどの試合も行きます」と、これまで通り1Rから倒しに行くと宣言。
その森岡にはどう辿り着こうと考えているのか、と聞かれると「全部1R KOで終わらせて勝って行けば自ずと見えてくるものだと思う」と、KOを重ねて再戦まで辿り着くと語った。
また、会見では以下の5試合も発表された。

注目カードはスーパーファイトのKNOCK OUT-BLACKウェルター級3分3R延長1Rで対戦する、漁鬼(SHINE沖縄)vs.ペドロ・グランホ(スペイン/ワールド極真会館)。

漁鬼は沖縄のアグレッシブファイターで、TENKAICHIウェルター級王者、BEAST同級王者。2022年7月、KNOCK OUTに初参戦すると中島弘貴に延長戦でTKO負けも接戦を演じ、2024年2月には渡部太基に勝利。6月のエミール・アラゾフ戦では判定負けした。10月のKNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定トーナメント準決勝では中島玲に判定負けも1Rにダウンを奪った。2025年6月には中島玲の代打としてユリアン・ポズドニアコフを迎え撃ったが、判定で敗れている。戦績は9勝(3KO)7敗1分。
初来日のグランホは極真空手出身で、WKAとFEKMの王座に就いたことがあるという。戦績は26勝(2KO)2敗。山口元気KNOCK OUT代表は「スーパー・ウェルター級とウェルター級は海外を強化していきたいので、ヨーロッパから呼ぶことになりました」と、今後70kg近辺の階級を強化していきたいと話した。

また、KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級3分3R延長1Rで、中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷)vs.高橋幸光(飯伏プロレス研究所)のベテラン対決も決定。
中島は無敗のまま「Krush 70kg Tournament 2009」で優勝。2010年3月には「K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kkg日本トーナメント」で準優勝。2012年にはIT'S SHOWTIMEの日本王座として制定されたSTJ 70kg MAXの初代王者にも輝いている。2015年4月には第3代Krushスーパー・ウェルター級王座を獲得。2021年5月よりKNOCK OUT初参戦を果たすと5連勝(4KO)を飾ったが、2022年10月のクンタップ戦で判定に敗れ連勝がストップした。2024年12月、蛇鬼将矢と激闘の末に勝利も、5月のKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王座決定戦では漁鬼に敗れた。戦績は32勝(19KO)18敗。
高橋はキックボクシングで4冠王に輝いただけでなく、現在はプロレスラーとしても活躍。2025年5月のKNOCK OUTで川村英樹にUNLIMITEDルールで1RのKO勝ち。シュートボクシングでは6月にRYOTAROを2Rに左ハイキックによるKO、8月は風間大輝に延長戦の末に敗れた。戦績は43勝(15KO)25敗5分1無効試合。
<決定対戦カード>
▼KNOCK OUT-RED -61.5kg契約 3分3R延長1R
大沢文也(ザウルスプロモーション/KNOCK OUT-BLACKライト級王者)
ゲーオガンワーン・ソー.アムヌワイデッー(タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)
▼スーパーファイト KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R延長1R
漁鬼(SHINE沖縄/KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級暫定王者)
ペドロ・グランホ(スペイン/ワールド極真会館)
▼KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約 3分3R延長1R
福田拓海(KNOCK OUT クロスポイント大泉)
河野直次郎(CLIMB GYM)
▼KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 3分3R延長1R
中島弘貴(NEXT LEVEL渋谷)
高橋幸光(飯伏プロレス研究所)
▼KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級 3分3R延長1R
力斗(TEAM PREPARED)
井上舜矢(フリー)
▼KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R延長1R
祐輝(OU-BU GYM)
竹内賢一(Ten Clover Gym 世田谷/第4代Bigbangフェザー級王者)
▼KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R
YOSHIHIRO(teamYU-TO)
慶伍(FIGHT B _GYM)



