(C)Takazawa Keisuke/DEEP, report by Jimura Yunta
2025年9月15日(月・祝)東京・後楽園ホールにて『宗明建設 Presents DEEP 127 IMPACT』(DEEP YouTubeメンバーシップ/U-NEXT/サムライTV配信)が開催された。
ストラッサー起一が佐藤洋一郎をテイクダウン、3年10カ月ぶり白星掴み「RIZIN、空白の時間があった。チャンスくれ!」
▼DEEPウェルター級 5分3R ※選手名から前戦
×佐藤洋一郎(KATANA GYM)77.50kg
[判定0-3] ※28-29、27-30×2
〇ストラッサー起一(総合格闘技道場コブラ会)77.40kg
ストラッサーは、PANCRASEで王座に挑戦し、HEATでウェルター級王者となった後、UFCに参戦し、3勝2敗と勝ち越してRIZIN、Bellatorでも活躍。2024年3月の『RIZIN LANDMARK 9』でイゴール・タナベと対戦予定だったが、イゴールの体重超過で試合中止に。
2025年2月マレーシアでの『FIRE CAGE Fighting Championship』でグレイゾン・チバウとウェルター級タイトルマッチ(5分5R)が決まっていたが、チバウが負傷欠場。同大会のセミファイナルでロランド・デイとライト級タイトルマッチを戦うはずだった元UFCのディエゴ・ヌネス(ブラジル)がスライド出場し、ストラッサーと対戦。ヌネスが1R 右フックでKOしている。今回、7カ月ぶりの再起戦でDEEP初参戦となる。
佐藤は、MMA25勝13敗3分。2010年にカン・ミンジョンを下し、修斗環太平洋ミドル王座を獲得。2016年からDEEPに参戦し、2018年4月にDEEPウェルター級王座戦で王者の住村竜市朗に挑戦も判定負けで戴冠ならず。一時は4連敗も喫したが、2022年5月に小林ゆたか、9月に嶋田伊吹、2023年4月にキム・デファンをいずれも判定で破り、3連勝。
2023年10月にグアム『BRAWL 3』でJ.J・アンブローズとドローと。2024年4月に嶋田との再戦で1R リアネイキドチョークで一本勝ち。2024年7月に王者・鈴木槙吾を1R TKOに下して新王者に。25年5月、日拳出身の角野晃平に左ハイKO負け。王座陥落した。
勝者が王者・角野晃平への挑戦権を得るウェルター級戦だ。
ストラッサー「自分のすべてを出して佐藤選手を叩きのめします。僕も酸いも甘いも経験してきて、いろんな経験してたどり着いた強さっていうものがあります。それを証明したいと思います。応援よろしくお願いします」
佐藤「上の舞台から、DEEPに降りてきてもらって、まあ楽に勝てると思ってるかもしれないですけど、DEEPも佐藤洋一郎もそんな甘くないんで、それを見せつけてあげたいと思います」
1R、両者オーソドックス。距離を詰める佐藤にストラッサーが組み付くと外掛けテイクダウン。パスを狙うストラッサー。佐藤の頭をケージに押し付けながらハーフに。頭を佐藤の左脇に差し込んで肩固めのプレッシャーを掛ける。頭を抜いて上半身を固めたストラッサー。固めたまま足を抜こうとするストラッサー。しかし残りわずかでガードにもそした佐藤。ヒジを入れるストラッサー。1R終了。
2R、また詰める佐藤。ストラッサーはケージ際をサークリング。右を入れた佐藤だが、ストラッサーがケージに詰めてタックルに。テイクダウン。マウントに。ハーフに戻した佐藤。クローズドガードにするが、首がケージに押し込まれた体勢に。またパスを狙うストラッサー。ハーフにした。残り1分。
レフェリー動きがないと見てブレイク。詰めてきた佐藤にシングルレッグに入ったストラッサーだが、潰した佐藤が上に。しかしストラッサーが上を取り返してまた佐藤のガードになる。密着したままパウンドを入れた。2R終了。
3R、詰めていく佐藤。ストラッサーシングルレッグ。潜りながら上を取ったストラッサー。脇に頭を差し込んで肩固めを狙うストラッサー。下から抱えた佐藤だが、ストラッサー上から肘を入れる。ハーフに。またブレイクがかかる。
両者ともにカットがあるが、ストラッサーにドクターチェックが入る。続行。消耗が見える両者。右を入れたストラッサー。タックルに首を抱えた佐藤。
ストラッサーシングルレッグに。潰して上になろうとした佐藤だが、ストラッサーは足を抱えてまた上になる。下からキムラを狙う佐藤だがディフェンスしているストラッサー。下からパンチを入れる佐藤。ストラッサーも密着したまま殴る。タイムアップ。
29-28、30-27、30-27の3-0でストラッサーが勝利。
マイクを取ったストラッサーは「口ではでかいことを言ってますけど、これが今日の精一杯の、根性の試合でした。正直、試合をするのはめちゃめちゃ怖いよ。でも、たくさんの方々に応援していただいて、ようやく勝つことが出来ました。僕の格闘技人生、格好良いものではないですけど、これからもまだ44歳。泥臭く格闘技をつきつめていきますんで、よろしくお願いします。自分はDEEPウェルター級を絶対に引っ張っていくんで、お任せください」とコメントし、試合を組んだDEEPに感謝の弁を述べると、
「1つだけ言いたいことがあります。RIZIN聞け! 2年前にイゴール戦がなくなって、そこから俺の空白の時間がある。俺に輝く場所、ワンチャンスくれ! お願いします。忘れたものを取りに行かせてくれ」とRIZIN参戦をアピールし、妻と娘をリングに上げると、家族への感謝でマイクを締めた。






















