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【DEEP】ストラッサーが前王者・佐藤にドミネート勝利「RIZINチャンスをくれ」、相本が復帰戦で木下を14秒TKO、関が五明に競り勝つ、大島が須田下し伊澤に対戦呼びかけ、力也が濱口TKO、50歳対決・郷野が近藤に判定勝ちで2勝2敗に、春日井が魚井にフルスイングさせず完封、元NKB王者・杉山が中務を右ST KOで越智をコール

2025/09/15 17:09

郷野聡寛が近藤有己に判定勝ち「人間の骨格と地球の重力を理解して利用」

▼DEEP73kg以下 5分2R
〇郷野聡寛(リングス・ジャパン/ファイティスジム MSC)71.70kg
[判定3-0] ※19-19マスト郷野×2, 20-18
×近藤有己(パンクラスイズム横浜)72.15kg


近藤「最強のライバルと最高の試合をします。よろしくお願いします」

郷野「ずっと……人体の構造と地球の重力を勉強してきて、要は運動を物理と数学で実践する、理解して実践するということをやってきたんで、それがうまくいけば年齢を感じさせない面白い試合をお見せできると思うし、もしかしたら若い選手たちのヒントになれるかなと思って。そういう試合がをすることで、おっさん同士の試合に価値を出せたらいいなと思うんで、よろしくお願いします」

 73kg契約5分2R。リングス・ジャパン/ファイティスジムMSC所属の郷野は38勝24敗8分の50歳。MMAは2023年4月のGLEATで井土徹也に判定勝ちして以来の試合。4月にNKBのリングでキックボクシングの試合を行い判定負け。

 パンクラスイズム横浜所属の近藤は67勝40敗9分の50歳。昨年11月のDEEP 122で毛利昭彦に判定勝ちして以来の試合。

 両者は4度目の対戦。初対決は2001年のパンクラスで、近藤が3RパウンドでTKO勝ち。5年後の2006年にPRIDEで行われた再戦では郷野がスプリット判定勝ち。それから13年後の2019年にパンクラスで3度目の対戦が行われ、その時は近藤が判定勝ちしている。お互いが20代・30代・40代の時に対戦しており、今回は50代同士での対戦となる。

 1R、オーソの郷野にサウスポーの近藤。間合いを詰める近藤。郷野はステップで距離を取る。インロー、ミドルを入れる。近藤が左ミドルをヒット。郷野は両腕を下ろしてノーガード。近藤の左ミドルに郷野は右でボディ、顔面にパンチを入れる。

 郷野のバックブローにワンツーを合わせた近藤。ケージを背負う郷野だが、出てきた近藤に右ストレートを入れる。左フックを放つ郷野。近藤カーフキック。郷野はボディストレートをヒット。タックルを見せた郷野だが受け止めた近藤。郷野が前蹴りを出したが、キャッチした近藤。下になった郷野をハーフで押さえ込む。ヒジを入れる。郷野は脇腹にパンチを入れる。1R終了。

 2R、郷野の右ミドルにインローを返した近藤。郷野左ハイ。飛び込んでパンチを見せた郷野。ジャブをヒット。右ミドルを入れた郷野。圧を掛けてきた近藤だが、郷野がジャブで出て下がらせる。右ハイ。ジャブからミドルを入れた郷野。近藤の右と郷野の左が相打ちに。

 バックキックを見せた郷野だがバランスを崩しスリップ。そこからシングルレッグに入る。近藤は首を抱えて押し倒す。ハーフから潜ろうとした郷野だが、近藤が押さえ込んだ。近藤が足を抜いてマウントを狙ったが、ハーフに戻した郷野。タイムアップ。

 判定19-19マスト郷野、19-19マスト郷野、20-18郷野。3-0で郷野が判定勝ちし、対戦成績を2勝2敗とした。

 マイクを取った郷野は「世界中で試合をしてきたけど、やっぱり日本って最高なんですよ。日本人の賢さ・謙虚さ、思慮深さ。そういうものを持っている民族って他にいないんですよ。そういったものが外国勢力によって壊されている。こういうことを言うから、格闘技界3大陰謀論者に入れられちゃうんだけど」と苦笑しながら日本を憂うコメント。

 セコンドの高阪から「長い!」と巻きの指示が入り、「今自分が50歳でまだ勝てるのは、人間の骨格と地球の重力を理解して利用しているからで、そういうことを東大和市にあるジムで教えているので、もし良かったら一緒に体を動かしましょう」とまとめた。

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