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2025年9月14日(日)12時30分から、大阪・176BOXにて『GRACHAN 77』(GRACHAN YouTubeメンバーシップ/GRACHA放送局配信)が開催された。8月10日(日)の『GRACHAN75』、8月31日(日)の『GRACHAN76』福岡大会に続く、真夏の3連戦のトリとなる(※写真は逐次掲載)。
▼第14試合 ヘビー級タイトルマッチ 5分3R
×荒東”怪獣キラー”英貴(王者/パンクラス大阪稲垣組):117.6kg
[3R 4分59秒 TKO] ※パウンド
〇ベ・ドンヒョン(挑戦者/Sejong Team Finish/ROADFC推薦選手):113.0kg
※ベ・ドンヒョンがヘビー級新王者に
メインイベントは、これまで無差別級で行われてきたヘビー級タイトルマッチを、新たに「120kg以下契約」として初めて行われる、荒東“怪獣キラー”英貴(パンクラス大阪稲垣組)と、ベ・ドンヒョン(Team strong MMA/ROADFC推薦選手)の一戦。
王者の荒東は、柔道を11年間経験。タイ移住2年目にムエタイを始め、2018年から本格的にMMAの練習を開始。2019年8月にタイのFMDでプロデビュー。帰国後はGRACHANに参戦し、2023年2月、トーナメントを制してGRACHAN無差別級初代王者となった。10月にはRIZINに初参戦、貴賢神を相手に2R逆転TKO勝利でインパクトを残し10戦無敗に。しかし、2024年7月のフランス『Hexagone MMA 19』でMMA初黒星。12月、GRACHANで大場慎之介にパウンドでTKO勝ちして再起を遂げるも、25年6月のRIZINでシナ・カリミアンに判定負け。地元で再起を図る。
ベ・ドンヒョンは、2023年2月に関野大成に1R TKO負け後、24年11月の前戦・韓国の『Fighter100 Club 002』でハシモト・ブランドンをマジョリティ判定で破り、挑戦権を獲得したROAD FC推薦ファイター。
1R、オーソの荒東に、長身サウスポー構えのベ・ドンヒョンは左右の前蹴り。その蹴りに右を狙う荒東。ベ・ドンヒョンは右ロー、左インローを当てる。
さらに左ハイもスリップしたベ・ドンヒョンにトップを奪う荒東。フルガードのベ・ドンヒョンのケージ際での立ち上がりにボディロックした荒東。クラッチ外してパンチの荒東に立つベ・ドンヒョンは、四つで体を入れ替えるが、荒東が払い腰テイクダウン!
しかしスクランブルですぐに立つベ・ドンヒョン。バッククリンチからボディロックテイクダウン。荒東のサイドバックについて右のパウンド連打、被弾しながら亀から立つ荒東が右を当てて前に。下がるベ・ドンヒョンに左ボディ、右を突いて詰めて両差しで組んでホーン。ベ・ドンヒョンのラウンドに。
2R、先に中央に出る荒東に右回りで右ローを突くベ・ドンヒョン。左右振って詰めて組むが、アイポークがあったか中断。荒東の押し込んだ形で再開。
四つで左で差す荒東。ブレーク。右回りで右ジャブ、左ローを突くベ・ドンヒョンは右ローも。追う荒東に左前蹴りも腹に突く。荒東の詰めにヒザを突くベ・ドンヒョンだが、右で差して押し込む荒東。ケージ背にするベ・ドンヒョンは左で頭を抱えこつこつ叩き。荒東のシングルレッグを切って体入れ替え。差して体を入れ替えた荒東は両差しからクラッチして引き出そうとするが、細かいパンチを突くベ・ドンヒョンが残してヒザ。荒東の強引な払い腰を切る。荒東は右で差して押し込み細かいパンチを腹に。
体を入れ替えたベ・ドンヒョンが右を突いて離れる。ベ・ドンヒョンがオーソから左縦ヒジを突いてホーン。ベ・ドンヒョンのラウンドに。
3R、ベ・ドンヒョンからハグに。戸惑いながらも応じる荒東はオーソから左ミドルのダブルを当てて前に。右回りでジャブ、ローのベ・ドンヒョンを追う荒東。左前蹴り、左ハイは遠い。左外足を取りに行く荒東は捕まえて組んで右差し。払い腰狙いも残すベ・ドンヒョンのヒザがローブローに。中断。
ベ・ドンヒョンに「注意」で再開。ジャブを突いて右を当てるベ・ドンヒョンに組んだ荒東だが、四つから投げたのはベ・ドンヒョン! ケージ背にバックに座ると荒東に向き直りをさせずにトップに! ハーフの荒東はケージまで這い、上体を立てるが、ベ・ドンヒョンは潰して左足をかけてバックに。ここも胸を合わせようとした荒東をハーフで潰して鉄槌。
ヒジを落として左右鉄槌連打! レフェリーが残り1秒で間に入った。ベ・ドンヒョンが3R 4分59秒 TKO勝ち。GRACHANヘビー級新王者に。
試合後、ベ・ドンヒョンは「試合を見に来てくださってありがとうございます。またタイトルマッチを組んでいただきありがとうございます。この奥さんは格闘技をしている自分をサポートしてくれて多くの苦労をさせました。すべての感謝を奥さんにささげたいと思います」と語り、「また呼んでいただけたら一生懸命戦います」とマイク。ジムの仲間にも感謝の言葉を語った。
荒東“怪獣キラー”英貴「守る気はない。叩き落とす」(試合前インタビュー)
「(体重を絞り)かなり動きが変わりました。これまではやれることが多すぎて整理できず、ごちゃごちゃしていたんですが、今はやっと精査されてきました。“なぜもっと早くやらなかったんだ”と思うくらい。
これまでは1R目に相手に流れを取られ、後半に盛り返す展開が多かったです。でもそれでは上位ランカー相手には通用しません。次は序盤から主導権を握ります。
ベ・ドンヒョンは思ったより足を使うタイプですね。レスリングや柔道ベースというより、オールラウンダーです。だからこそ自分の強みを当てて、上からしっかり叩き潰したい。痩せたことで得たスピードも加えて、全局面で攻めたいと思っています。初めての日韓戦ですし、非常に燃えています。大阪大会は来場者も多いですし、白黒はっきりつける試合を見せたいです。
防衛戦だからといってベルトを守るつもりはありません。相手を叩き落として勝ち取るつもりです。SNSが盛り上がるようなアグレッシブな試合をします。GRACHANのヘビー級は強い、と皆さんに思っていただける内容にします。ぜひご期待ください」









