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レポート

【GRACHAN】野尻定由がおたつロックで徳弘拓馬との接戦制す、大城正也が三笠貴大に判定勝ち、グラップリング・野瀬翔平が石橋佳大に一本勝ち、石橋は復帰を示唆。池田、森渕、明希、吉田、福田が判定勝ち、真生vs.尾崎はノーコンテストに変更

2025/08/31 13:08
 2025年8月31日(日)アクロス福岡にて『GRACHAN76』(GRACHAN放送局/YouTube配信)が開催された。 『GRACHAN76』速報 2025年8月31日(日)アクロス福岡開場 12:00 / 開始 12:30 ▼第11試合 バンタム級 5分2R・延長1R×徳弘拓馬(stArt/同級3位)61.65kg[判定0-3]〇野尻定由(マスタージャパン福岡/修斗環太平洋バンタム級3位)61.05kg  GRACHANバンタム級トップランカー・徳弘拓馬と、修斗環太平洋バンタム級3位・野尻定由による注目の一戦。  徳弘は、日本MMA界のレジェンド・日沖発の弟子として知られ、粘り強く精度の高いグラップリングと冷静な試合運びで、バンタム級戦線の中心に食い込んできた。現在GRACHANで5戦負けなしで、24年8月に堀之内蒼斗をリアネイキドチョークで極めると、12月に長谷川卓也に判定勝ち。25年5月30日の前戦では、田中智也を2R 肩固めに極めている。  対する野尻も、日沖同様に“元修斗王者・UFC経験者”である弘中邦佳を慕い、2023年にマスタージャパン福岡へ移籍。2024年3月に上田祐起に判定勝ち後、5月に磯城嶋一真におたつロック&キムラで一本勝ちで2連勝をマークも、11月にジェイクムラタにスプリット判定負け後、25年5月に無敗の宮口龍鳳にTKO負けで2連敗中。  いずれも“元修斗王者・UFC経験者”の師を持つ次世代ファイター。初の修斗ランカーとの対戦に臨む徳弘と、再起を図る野尻。それぞれの師匠譲りの技術と闘志を胸に、団体の威信と自らの意地をかけてぶつかるバンタム級戦だ。 徳弘「メインイベントということで、しっかり盛り上げて勝って終わります。応援よろしくお願いします」 野尻「GRACHAN初参戦です。自分の地元なので。絶対負けられないので、しっかり一本・KOして勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。左前手フックを見せる野尻。徳弘は左ミドルハイも掴んで組む野尻が押し込み、シングルレッグへ。差し上げる徳弘が体を入れ替え押し込み、ボディロックで崩すが、右小手で野尻は残す。徳弘はボディロックから小外がけでテイクダウン、バックに。  右足をかけさせずに落とした野尻。下の徳弘は三角絞め、腕十字を狙い。ヒジを抜いた野尻は上からかつぎパスパウンド。後転して立ち上がる徳弘。ホーン。野尻のラウンドか。  2R、前蹴りの徳弘に、野尻は左差しで内股で投げてテイクダウンも、レッスルアップの徳弘! バック狙いに首投げの野尻。トップからバック狙いの徳弘に、腰を上げて立った野尻はダブルレッグから尻下でクラッチして持ち上げテイクダウン。  バックから左足をかけて右足もかけようとする。野尻はケージを蹴って引き込み両足をフック。ボディトライアングルで、おたつロックから徳弘の向き直りにツイスターを狙い。ケージを蹴ってバック狙いも徳弘が下に。ホーン。  判定3-0で野尻が勝利。スクランブル戦を制した野尻は試合後、「何とか頑張って勝てて、すごいいい気分です。いつも応援してくださっている皆さんのおかげです。これから自分も連勝できるように、気を抜かずに頑張っていきたいと思います。マスタージャパンとスポンサーの皆様、どうもありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼第10試合 ストロー級 5分2R・延長1R〇大城正也(T-REX柔術アカデミー)52.0kg[判定2-0]×三笠貴大(JAPAN TOP TEAM)52.5kg  沖縄・T-REX柔術アカデミー所属の大城正也が、GRACHAN初参戦。修斗など各大会で経験を積んできた注目のファイターが、どんな戦いを見せるか。24年に2連勝後に内藤頌貴に1R TKO負けも、25年5月の前戦は修斗TORAOで黒瀬恭平に判定勝ちで再起を遂げている。34歳。  迎え撃つ三笠貴大は、JAPAN TOP TEAM所属。プロ戦績3勝3敗と着実な成長を続ける若手のひとりで、打撃・グラウンドともにバランスよいウェルラウンダーだ。24年にGRACHANで2連勝後、9月に児玉勇也にマジョリティ判定で敗れたが、25年5月に粂大樹に腕十字で一本勝ち。33歳。  新たな風を吹き込む大城のGRACHAN初陣と、地力をつけてきた三笠の対戦だ。 大城「明日は応援に来てくれる方、配信で見てくれる方も多いので、しっかり盛り上げて勝ちたいと思います。よろしくお願いします」 三笠「ジャパントップチームの三笠です。しっかりセミの仕事を果たして会場を盛り上げて勝ちます。応援よろしくお願いします」  1R、ワンツーから右で差して刺押し込む三笠に、大城は左小手でケージ背に。押し戻した大城はサウスポー構えから左を突いて前進。  そこに三笠は右ヒザを突くが、なおも押し込む大城はシングルレッグに移行。右小手で差し上げ残す三笠。右差しの大城は左でパンチ。さらに首相撲ヒザ。左小手の三笠はニーシールドも押し込む大城が左の細かいパンチ。  2R、右ミドルハイをガード上に突く三笠に、大城は左オーバーハンドから組み。右で差して体を入れ替える三笠。ブレーク。三笠の右アッパーに左ストレートを当てた大城がさらに左を突いてシングルレッグへ。  右小手で差し上げる三笠が体を入れ替え。しかし押し込む大城がテイクダウン! すぐに立つ三笠が左右。大城も打ち合いつつ組みに。シングルレッグに。そこにヒジを突く三笠だが、大城が両差しでホーン。  判定2-0で大城が勝利。 [nextpage] ▼第9試合 無差別級 5分2R・延長1R〇マイティ村上(パラエストラROX)111.8kg[2R 2分32秒 TKO] ※パウンド×上野勇貴(AACC×SPIDER)※当日計量  無差別級ならではのド迫力対決。熊本の村上は、階級を問わず積極的に大会へ挑み続けるファイター。前GLADIATORヘビー級王者の大番高明から1R TKO勝ちを挙げた実績も持つ。3連勝中で持ち前のパワーと突破力でインパクトを残すか。  上野は、修斗ウェルター級新人王のタイトルを持つ実力者。近年は階級を超えた挑戦を続け、GRACHANでも無差別級の舞台に名乗りを上げた。  AACCグループ仕込みの技術とフィジカルを武器に、未知の相手との一戦に挑む。前戦は25年5月にGRACHAN74で大場慎之介のギロチンチョークで敗れた。 村上「熊本県から出てきて初めての試合なので、明日しっかり勝って次に繋げていきたいと思います。倒して勝ちます。よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えの村上は右ロー。ワンツーの左。オーソの上野はそこに右を狙う。左フックを突く村上。喧嘩四つで村上の右ジャブに右ストレートを合わせにいく上野。村上は左ミドルをヒット。さらに左ハイ。  前に出た上野にダブルレッグテイクダウン。ハーフから細かい鉄槌。亀になった上野の脇下からパンチ。立ち上がる上野をボディロックテイクダウン。パウンド、バックからパンチでホーン。  2R、左インローの村上。左前手フックで飛び込む上野に、村上は右ロー、左ストレート。ブロッキングの上野は右インロー。上野はワンツーの連打で詰めて右ロー。  上野の打ち返しにダブルレッグテイクダウン。ハーフから左鉄槌、右ヒジを連打し、マウントに移行してパウンド。レフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第8試合 FIGGSグラップリング 5分2R〇野瀬翔平(マスタージャパン福岡)65.75kg[1R 4分48秒 腕十字]×石橋佳大(DURO GYM)65.6kg  グラップリングルールで、野瀬翔平と“激闘王”石橋佳大が対戦。  野瀬は、修斗世界バンタム級1位。『ROAD TO UFC』でのユ・スヨン戦の判定負けからの帰還後、2024年9月の修斗環太平洋バンタム級チャンピオン決定トーナメント準決勝で人見礼王を2R キムラで極めたものの、12月の決勝戦でダイキ・ライトイヤーにスプリット判定で惜敗した。25年5月に地元・福岡で加藤ケンジを1R 肩固めに極めて再起。14勝中10の一本勝ちを誇る“極め”のスペシャリスト。  対する石橋は、激闘続きのキャリアで知られる元修斗環太平洋フェザー級王者。2017年のRIZINグラップリング-75kgトーナメント準優勝などの実績も持つ。現在はMMAを引退しているものの、グラップリングの技術と精神力は今も衰え知らず。 野瀬「修斗の大先輩の石橋選手とブラックリングで戦えることになって、とても光栄に思ってます。しっかり一本狙って進めていきますんで、楽しんでいただければと思います」石橋「引退して3年、久々にお客さんのいる前で試合するんですけど、この3年間の中で一番意味のある緊張感のある2カ月を過ごしてきました。まあ僕、修斗でやってた時、僕に勝った修斗の若手の選手、数年後にほとんどチャンピオンになってるんで、野瀬選手、明日頑張ってください。以上です」  1R、野瀬のテイクダウンに石橋はハーフに。シングルレッグから立ちにアームロックも狙う野瀬に石橋は亀から仰向けでハーフに戻す。右で脇差しパスを狙う野瀬。二重がらみの石橋に、左肩でアゴみ圧力をかける野瀬。  上体を上げた石橋は足を跳ね上げそのスペースで立ち上がり、シングルレッグも、すぐに切ってバックに回る野瀬。仰向けに寝かせて肩固め狙いもすぐにヒザを立てる石橋。そこに野瀬は腕十字でヒジを伸ばしてタップを奪った。  試合後、野瀬は「GRACHANの第1回の福岡大会、グランプリングマッチですが、参戦できて石橋選手という修斗の僕が獲れなかったベルトを巻いた偉大な選手と組み合えて、すごく光栄に思います。これからもっと石橋選手を超えれるように強くなっていきますので、今後ともご注目ください。そしてメインの野尻にご注目ください」と挨拶。  石橋にもマイクが渡され、「ちょっと三年ぶりにこういうところに出させてもらって、みっともない姿見せちゃったんですけど、相手の野瀬選手で、本当に自分にとって意味がある、緊張感のある時間を過ごさせてもらいました。まだ今日ちょっと終わらないかもしれないんで。またここで僕の名前を見ることがあるかもしれないんで。今日は僕の名前を忘れていいです。次見たとき、覚えさせるようにまた頑張りますんで、よろしくお願いします。ありがとうございました」と復帰を示唆してケージを降りた。 [nextpage] ▼第7試合 バンタム級 5分2R・延長1R×樋口正広(achieve)※当日計量[1R 0分36秒 TKO]〇藤谷敦史(マスタージャパン福岡)61.35kg※水永将太(MMA Rangers Gym)は欠場 藤谷「対戦相手が変わると聞いてすごくびっくりしたんですけど、自分のやることやって、明日福岡でしっかり会場を盛り上げて決着つけて勝ちます。以上です」  1R、ともにオーソドックス構え。藤田がダブルレッグテイクダウンからサイド。マウントでパウンド。藤田がTKO勝ち。試合後、藤谷は緊急参戦の樋口と応援に感謝の言葉を述べ、マスタージャパン福岡勢にエールを送った。 [nextpage] ▼第6試合 フライ級 5分2R・延長1R×中島唯翔(MSKC)第3回MMA甲子園フライ級優勝 56.60kg[判定0-3]〇森渕俊太(MIBURO)56.85kg 中島「明日デビュー戦なので、すごくワクワクしています。明日は会場をしっかり盛り上げますので、応援よろしくお願いします」 森渕「地元福岡でのデビュー戦になりまして、今までも格上の相手を倒してきたので、今回も同じことをするだけです。応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。森渕がシングルレッグからケージまで押し込み。左で差して崩す手テイクダウンにすぐに立つ中島。ついて右で差す森渕はバッククリンチ。送り手を両手で掴む森渕は右小内刈も残す中島。  なおもスタンドバックの森渕はボディロックで回してテイクダウン。すぐに立ちケージ際に戻す中島が正対。顔を剥がしてヒジ。両差しの森渕だが動き止まりブレーク。  すぐにダブルレッグテイクダウンの森渕。ここもケージ使いすぐに立つ中島。左で差す森渕は両差しにしてホーン。森渕のラウンドに。  2R、すぐにシングルレッグの森渕。ケージ背に四つの中島に左をかち上げ崩してシングルレッグに移行の森渕。そこにアッパーを突く中島だが、森渕はドライブして尻を着かせる。立つ中島の送り手を掴んで再び崩してパス狙い。  草刈で崩しに行く中島に立ち上がりトップを奪う森渕。金網背に座る中島は腰に足あて立ち上がりも、そこでボディロックの森渕が崩しに。  頭押して残す中島だが、ついていく森渕は粘り強いシングルレッグ。足を抜く中島はニンジャチョーク狙いも首ずらして抜いた森渕が上でホーン。判定3-0で森渕が勝利。 [nextpage] ▼第5試合 バンタム級 5分2R・延長1R〇明希(CARPE DIEM福岡)61.40kg[判定2-0]×土屋諒太(POLARGYM OSAKA)61.40kg 明希「明日プロデビューするCARPE DIEM福岡の明希です。明日、勝ちます。よろしくお願いします」 土屋「明日はバチバチの試合しようと思ってるんで、応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。土屋の詰めに明希が左で差して投げてテイクダウン。そのままマウントから三角絞め。まだ四角で組んでいる明希に土屋は頭をケージに押し込みヒザ。  明希は下からヒジも、土屋は中腰で後転させて外すと、明希は下からヒザ十字へ。ヒザを曲げた土屋は足を抜いて立ち上がり右ミドル左ボディ。明希が組んでバックも残り30秒。  2R、グローブタッチからすぐにに詰める明希が組み。バッククリンチから左足をかけて崩してテイクダウン、バックマウントに。ボディトライアングル。  土屋はケージを蹴って上体を上にずらして首を守って極めさせず。明希は背後から細かいパンチから絞めに行くが極め切れず。判定2-0で明希が勝利した。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級 5分2R・延長1R×辻 郁人(CARPE DIEM福岡)61.05kg[判定0-3]〇吉田樹広(LIBRE)61.35kg 辻「たくさん応援来てもらうので、今までやってきたことを出して勝ちます。1年ぶりの試合です。勝ちます。応援、よろしくお願いします」 吉田「明日はしっかり相手を眠らせて帰らせます。一本取ります」  1R、吉田の組みを切る辻だが、ついていく吉田がバッククリンチから右足をかけて外して背後からヒザ。正対した辻に右で差してボディロックも、辻が四つに戻すと、吉田はこつこつヒザを連打。  高いヒザも顔面に突く。ヒジを返した辻に吉田は外がけヒール狙いから立ち上がり。ヒザを突くと、ローブローとなり中断。再開もホーン。  2R、右を突いて前進の辻に吉田はカウンターのダブルレッグテイクダウン。立ち上がりにバッククリンチでボディロックテイクダウン。  ハーフから立ち際にバックに。両足をかけて背後からパウンド。片足をはずして立とうとする辻のバックから再び片足をかけてシングルバックも立つ辻。  吉田はバッククリンチからヒザ。送り手をつかんで引き込み、ボディトライアングルに。組んだ側に回ってズラそうとする辻に、吉田がパームトゥパームでリアネイキドチョークを狙いホーン。  判定3-0で吉田がケージの組み・寝技で完勝。 [nextpage] ▼第3試合 フェザー級 5分2R・延長1R〇福田侑飛(ロータス古賀)66.15kg[判定3-0]×松本大知(POLARGYM OSAKA)第2回MMA甲子園フェザー級優勝 65.65kg 福田「緊張? いや、全然してないです。若くて勢いはあると思うんで、しっかり、フィニュシュして盛り上げたいと思います」 松本「結構体格はしっかりあると思うんで、MMA甲子園の強さを見せつけたいと思います。僕もKOとフィニッシュ一本狙って頑張ります。応援お願いします」  1R、サウスポー構えの福田が右ロー2発。オーソの松本は右ミドル。福田はスイッチの右カーフを蹴る。左ストレートで前に出た福田にシングルレッグの松本だが、差し上げる福田。左で差して押し込む松本はヒザ。しかし左で差して福田が大外刈テイクダウン!  下の松本の腕十字、三角絞め狙いをかわしてかつぎパス、マウント。シザーズ狙いの松本に腕十字で仰向けにさせて極めに行くが、松本もまたいで腕を抜いて立ち上がり。  そこをボディロックテイクダウンでニアマウントの福田に松本はケージウォークで立ち上がり。しかし福田がシングルレッグで尻を着かせてホーン。福田のラウンドに。  2R、右ミドルの松本。さらに右ストレートもさばく福田は左ストレート。かわして松本は右の蹴りで前に。福田は左インローを当てる。松本は右の前蹴り、ヒザを触るも、福田は左を振ってダブルレッグテイクダウン。  上体は金網に立てる松本は立ち上がり。四つで体の入れ替え合いから、突き放す松本だが右の蹴りでバランスを崩し下に。そこからレッスルアップでバックを奪いに行くが、横に落とした福田が上に。  松本の三角絞め狙いをかつぎパスでサイドに。左枕からマウントに。パウンドに背中を向けた松本にリアネイキドチョーク。身体を伸ばすが、松本もケージを蹴ってヒザを曲げて凌ぐ。判定3-0で福田が勝利。 [nextpage] ▼第2試合 ストロー級 5分2R延長1R─真生(MMA Rangers Gym)52.65kg[1R 0分36秒 TKO→ノーコンテスト] ※アクシデントによるバッティング─尾崎 蓮(bloom)52.30kg  真生は、デビュー以来2連続TKO勝ち。空手ベースながら、三角絞めの名手。24年1月に修斗トライアウトで堀澤義紀にマウント三角からのパウンドでTKO勝ちすると、同年3月に『BLOOM 02』でプロデビュー。  優希から右ストレートで2度のダウンを奪い、1R TKO勝ち。25年4月の前戦ではTakumiに三角を仕掛け、マウント三角からパウンドでTKO勝ちしている。  尾崎は、破壊力ある打撃を持つフィニッシャー。WARDOGでキャリアを積み、25年6月の『GRACHAN 74』でプロデビュー。  丸山大輝のテイクダウンを切ってのパウンド速射砲で1R TKO勝ちしたが、25年8月の『GRACHAN 75』では、樋口幹太に1R ダウンを奪いながらも後頭部への打撃で反則負け(※小崎蓮は名字違いの別選手)。  勢いに乗る無敗ファイターと、攻撃本能を隠さない荒々しき挑戦者。真生の三角か、尾崎の打撃か。それともスタンド勝負もあるか。 真生「MMA Rangers Gymから来ました真生です。今回、初のGRACHANなんで、会場を盛り上げられるようにフィニッシュを狙って戦っていきますんで、応援よろしくお願いします」 尾崎「bloomから来ました尾崎です。前回ちょっと反則負けしてしまったんで。今回、それを復帰ということでチャンスもらったんで、しっかり勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、ともにオーソドックス構え。右で飛び込む真生が組み。左で差して崩して首相撲ヒザ! 尾崎がダウン。レフェリーが間に入った。尾崎は出血。真生のTKO勝ち。 ↓ 後日検証の結果、「テイクダウンの攻防の際、真生選手が起き上がる動きの中で、真生選手の側頭部が、尾崎選手の顔面に衝突していた。バッティングではあったが、真生選手に過失は認められず、偶然のアクシデントであったと判断される。しかし、アクシデントが確認された時点で、試合を中断し、ルールに基づいた適切な処置を取るべきだったが、レフェリーが認識できなかったため試合が続行され、正常な競技状態が保たれていなかった。さらに、このアクシデントによる効果が、試合結果に影響を与えたと判断され、第1ラウンド終了前に試合が停止されたため、試合成立とは言えない。したがって、試合結果を「ノーコンテスト」に変更する」 [nextpage] ▼第1試合 FIGGSグラップリング 5分1R〇池田貴一(ALL ONE)65.70kg[判定3-0]×今村 豊(POLARGYM OSAKA)65.45kg 池田「1試合目なんで盛り上げます。(今村との試合が流れたのは?)5年前です。そこはずっとやりたかったんですよ。まあ、1試合目なんで頑張ります。(どんな試合を?)いや、もう極め切りますよ。柔術黒帯なんで」 今村「今大会、呼んでくださってありがとうございます。相手は柔術黒帯で、僕は柔術をしなくて総合やってきました。で、まあ言ったら白帯ですね。白帯が黒帯に明日バチッと勝つところを見せるんで、よろしくお願いします」  1R、池田のシッティングからの引き込みに今村は手首を切るが、池田の足関節狙いに今村も応じると、そこで立ち上がりトップを選択した池田。  バックに回り左足をフック。ケージに背をつけて防ぐ今村に池田はシングルバック。首を狙うが今村もハンドファイトで組ませず。  判定3-0で池田が勝利した。 [nextpage] ▼第01 試合 アマチュア フェザー級 3分2R△殿井唯人(パラエストラROX)※当日計量[判定1-0]△佐藤修斗(JAPAN TOP TEAM)※当日計量
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