▼第11試合 フェザー級 3分3R
〇駿太(谷山ジム/前Bigbangスーパーフェザー級王者)
TKO 2R 2分56秒 ※3ノックダウン
×前田浩喜(KickBoxing Team CORE/NJKF3階級制覇王者)
駿太は2003年2月にプロデビューし、国内とタイのトップ選手を相手に渡り合ってきた42歳の大ベテラン。2019年6月に琢磨をKOしてベテラン健在ぶりを示したが、8月の安本晴翔戦、2020年2月の栗秋祥梧戦と若い選手に連続KO・TKO負け。しかし、同年11月のビッグバン10周年記念興行では宮崎勇樹を判定で下してBigbangスーパーバンタム級タイトル3度目の防衛に成功すると、3月には元新日本キックボクシング協会ライト級4位の渡邊涼介をヒジ打ちで2RにKOした。前戦は2025年3月、石川直樹に判定負け。戦績は42勝(12KO)26敗4分。
前田は2004年8月プロデビューのベテラン選手で、第6代NJKFスーパーバンタム級王者、第8代・第11代NJKFバンタム級王者。サウスポーから繰り出す左の蹴りとストレートを得意としており、2020年2月にはISKAムエタイ・インターコンチネンタル・フェザー級王座にも挑戦した(判定2-1で惜敗)。2021年9月には国崇とのベテラン対決でTKO勝ちしている。2022年2月、大輔に判定勝ちしてNJKFフェザー級王者となり、3階級制覇を達成した。前戦は2025年4月、立嶋篤史に初回KO勝ち。

1R、サウスポーの前田はジャブを出しながら左インロー、左ミドル。右へ回り込む前田に駿太は右ミドルを蹴っていく。駿太の左フックに前田は左ストレートを合わせる。ジャブで前へ出ていく駿太に前田は奥足への左ローを狙い撃ち、かと思えば左ハイを放つ。右ストレート、右ミドルを蹴る駿太だが前田の左奥足ローのリターンをもらう。左ハイで駿太を脅かす前田。左インローも蹴る。

2R、駿太はパンチ連打しながら距離を一気に詰める。首相撲に持ち込んでのヒザ。前田も左ストレート。駿太が右ストレートをヒットさせ、ややグラついた前田に駿太は見逃さず右ストレートを連打して畳み込みダウンを奪う。パンチを出しながら距離を詰める駿太は連打かヒジも繰り出す。右ヒジで前田の左目上をカットし、左縦ヒジも打つ。コーナーでヒジを連打してダウンを追加。

右ストレート、左フック、左右の連打で追いかける駿太。最後は右ヒジを叩き込み、3度目のダウンを奪って駿太がTKO勝ちで超ベテラン対決を制した。

駿太はマイクを持つと「最悪の試合をしてしまいました。ごめんなさい。心折れそうでした。前田選手めっちゃ強かったです。倒れるかなと思いました。倒れなかったのはメンタルを鍛えてきたから。ぶっさいくな試合、でもとにかく勝てたので良かったです」と語った。



