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【PFL】ライト級決勝でデイビスがラバダノフ下して優勝「ヌルマゴメドフとヒューズの勝者と対戦を」、41歳カモーシェがビショップを剛腕KOで優勝「ディチェバとスーパーファイトで」、バンタム級はアウベスがウェッツェルとの5R激闘を制して優勝50万ドル獲得!

2025/08/16 09:08
【PFL】ライト級決勝でデイビスがラバダノフ下して優勝「ヌルマゴメドフとヒューズの勝者と対戦を」、41歳カモーシェがビショップを剛腕KOで優勝「ディチェバとスーパーファイトで」、バンタム級はアウベスがウェッツェルとの5R激闘を制して優勝50万ドル獲得!

ラバダノフを破り、優勝。50万ドルを獲得したデイビス(C)PFL

 202年8月15日(日本時間16日朝7時30分)、米国ノースカロライナ州シャーロッテのボージャングルズ・コロシアムにて『PFL World Tournament 9: 2025 Finals』(U-NEXT配信)が開催され、バンタム級・ライト級・女子フライ級の三階級の決勝が行われた。

 すでにウェルター級でサッド・ジーン、フェザー級でモヴィッド・ハイブラエフがトーナメント優勝を果たし、賞金50万ドル(約7300万円)を獲得。

 今大会では、ライト級決勝でガジ・ラバダノフとアルフィー・デイビス、女子フライ級決勝でリズ・カモーシェとジェナ・ビショップ、バンタム級決勝でマルシルリー・アウベスとジャスティン・ウェッツェルが同じく50万ドルをかけて優勝を争った。

『PFL World Tournament 9: 2025 Finals』速報

202年8月15日(日本時間16日朝7時15分~U-NEXT配信
米国ノースカロライナ州シャーロッテ・ボージャングルズ・コロシアム

▼PFL World Tournament ライト級決勝 5分5R
〇アルフィー・デイビス(英国)154.2 lbs
[判定3-0] ※48-47×3
×ガジ・ラバダノフ(ロシア)154.8 lbs
※デイビスがライト級優勝、50万ドル獲得

 ラバダノフは昨年の優勝から連覇を狙う本命。22年3月のBellatorから24年6月のPFLまで6連続判定勝ちも、24年8月のPFLプレーオフから4連続フィニッシュ勝利中で覚醒の感がある。前戦は25年6月にケビン・リーに1R 左フックでTKO勝ちでMMA12連勝中。32歳。

 対するデイビスは、1回戦でクレイ・コラードを1R 右バックエルボーからの連打でTKOに下すと、25年6月の準決勝で元Bellator王者で昨年のリーグ戦準優勝のブレント・プリマスに判定勝ちで決勝進出を決めた。半身構えのストライカー、33歳。

 1R、ともにオーソドックス構え。左右スイッチするデイビスはサイド気味の蹴りから。圧力かけるラバダノフは右の飛び込み。デイビスは左を合わせに行く。左ボディストレートのラバダノフに、デイビスの蹴りがローブローに。すぐに再開。

 右踵落としを見せるデイビス。前手を回して詰めるラバダノフ。デイビスは左横蹴り。サウスポー構えになるデイビスはサークリング。ラバダノフは左ボディストレート。オーソに戻すデイビスにラバダノフはワンツーもかわしたデイビスが右オーバーハンドをかすめて左前蹴りも突く。

 ラバダノフの圧力はかわらず。デイビスは左ミドルを当てると、さらにミドル。サークリングするデイビスにラバダノフはワンツーの右。左で差して組んで押し込みホーン。デイビスのラウンド。

 2R、圧力をかけて左オーバーハンドからシングルレッグでテイクダウンしたラバダノフ。フルガードのデイビスは腰を切って立ちの動作もそこに合わせてパス狙いのラバダノフ。

 足を掴んでケージまで頭を押し込み、左足をパス。細かい脇腹、顔へのパウンドからニアマウントへ。ハーフに戻すデイビスは左で差して右ヒザを戻そうとするが、すぐに左足は再びパスするラバダノフ。左で脇差し、左腕を押さえつけてホーン。ラバダノフが取り返したラウンド。

 3R、詰めるラバダノフに左右サークリングのデイビス。ラバダノの右からの詰めは回って右のスナップを効かせた蹴り。さらに左三日月蹴り。アッパーから右を突く。ラバダノフは右の飛び込み。そこに左ヒザを合わせるデイビス。ラバダノフは左ボディストレート。デイビスは左の蹴りをジャブ代わりに使う。ラバダノフは出血。左後ろ廻し蹴りのデイビス。ここは潜ったラバダノフにヒザを狙う。

 ステップを踏み、右エルボー、左の横蹴りで間合いを取るデイビス。ラバダノフの右をかわして左前蹴り。左ハイ。かわしたラバダノフは追うが、左ミドルを当てるデイビス。ラバダノフの飛び込みをかわす。前足を変えてサウスポー構えから左ハイも狙う。デイビスは右オーバーハンド、左後ろ廻し蹴りを見せてホーン。デイビスのラウンドに。

 4R、詰めるラバダノフに、左を打ってステップするデイビス。左ミドル、縦ヒジも狙うが、ラバダノフはニータップでテイクダウン! すぐにパスガードもハーフのなかに入る。デイビスはバタフライガード。クローズドにして下からヒジ。ギロチンも見せるが、すぐに頭抜くラバダノフ。中腰から左で脇差し、右パス狙いから左足をパス。

 背中を着いたデイビスはハーフからラバダノフを抱き寄せ。それを小さくスラムしたラバダノフは左枕で左足抜きハーフに。ボディにパウンド。デイビスも下からヒジを突きホーン。ラバダノフのラウンドに。2-2か。

 5R、「人生を変えろ」と送り出されたデイビス。左インローから。さらに左ヒザ! 右アッパーも。ラバダノフの圧力に半身気味から右前手フックをひっかけ、左ヒザを突く。

 左の飛び込みのデイビス。さらに左ボディフックも。追うラバダノフは左を振って組むが、切るデイビス! 入るラバダノフに左を突いて腰を振る。

 デイビスの跳びヒザにダブルレッグテイクダウンのラバダノフだが、デイビスは立ち上がり! 右にステップして左を突くとラバダノフの詰めにサークリング。

 デイビスは下がりながらバックスピンも、かわしてダブルレッグテイクダウンはラバダノフ! 左枕で寝かせて左足を外に出してハーフに。デイビスは左で首を抱えるが、首を抜いたラバダノフが上から細かいパウンドも強振できず。ホーン。

 ハグした両者、デイビスは声を上げてケージを走った。判定は48-47×3で、デイビスが勝利! 涙の優勝。左目を腫らしたデイビスは試合後、「何と言ったらいいか分からない。このために本当に努力してきた。ガジのようなチャンピオンになるために。尊敬して何年も見てきた。彼と彼のチームは素晴らしい。誰かを倒すことは、まさに夢が叶ったようなものだ。

 戦略は、実際は倒されないようにすることだった。立ち上がろうとしたところ、彼のグラウンドでのシステムが機能していないと感じたので、ダメージを最小限に抑え、立ち上がったときにできるだけ多くのダメージを与えることを目指した。判定はダメージが重要だから。そして、その目標は達成できたと思う。距離のコントロールは僕の得意分野であり、彼を混乱させることができたと思う。



(次は?)優勝した。(ウスマン)ヌルマゴメドフと(ポール)ヒューズの勝者(10月3日ドバイ大会で再戦)の勝者と戦いたい。来年はトーナメントに出場したい。今は少し混乱しているけど、もし僕がベルトを獲得したら、ベルトを持ってトーナメントに出場し、3回戦う。他の皆がやっているように、ベルトを手に座って過ごすつもりはない。戦いたい、アクティブでありたい。僕は今、絶好調です。それを無駄にしたくないし、チームの皆が僕よりも上に行くことができるようにしたい」と語った。

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