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レポート

【EBI】快挙! 高橋“SUBMISSION”雄己がEBI王者に。コンバット柔術バンタム級トーナメント優勝「次はPolaris獲りに行きます」──その先も

2025/07/31 19:07

準決勝も死闘、OTでスタンディングオベーションのRNCを極める!

▼バンタム級準決勝 1R8分
〇高橋“SUBMISSION”雄己(日本)
[オーバータイム] ※RNC
×クリス・クロフォード(米国)

 準決勝に勝ち上がって来たクリス・クロフォードは、1回戦でホゼ・サンドヴァルと対戦。サンドヴァルのリバースクローズドにストレートフットロックを極めて1分56秒で一本勝ち。

 準々決勝では、UFCファイターのジミー・フリックと対戦。フリックのダブルレッグにクロフォードは左足でラバーガードを合わせてミートフックで肩を抱いて固定し、右手で掌底連打。フリックが頭をガードしたところで右足を上げて三角に組んで左腕を十字に極めている。26秒一本勝ち。2試合合計142秒のため、2回戦で3度のオーバータイムをこなした高橋と比べるとスタミナ消費が少ない形だ。

 試合は、引き込む高橋が外掛けで足関節狙い。座ったクロフォードは右の掌底! バチンと音を立てて被弾した高橋は、一瞬のけぞるもすぐに左足に狙いを変えてストレートフットロックへ。そこに効いていないとガッツポーズを見せたクロフォードは、うつ伏せで絞ろうとする高橋にヒザを曲げて足を抜いてバックに。10th Planet所属のクロフォードにはホームともいえるEBIで歓声、コールが沸く。

 亀で首を守る高橋だが、両足を差し込んだクロフォードは、ボディトライアングルに。左手首をコントロールし、右脇の下から高橋に掌底を打ち込む。唇を赤く腫れさせながらも右手でガードの高橋。

 クロフォードは右腕をアゴ上からかけて左肩を抱いて絞めに。その腕を剥がした高橋も、背後に張り手も、笑うクロフォードは再び絞めに。リアネイキドチョークのヒジを押し上げて外す高橋に、会場からは「ユーキ」コールも。

 ボディトライアングルを左側に組み替えたクロフォード。亀になりかけた高橋を再びバックマウントから引き込み。背後から顔面、脇腹に掌底を叩くクロフォード。ボディトライアングルを解除してシングルバックに移行し、ツイスター狙い。

 極めさせない高橋をバックコントロール。高橋が亀になると腕十字を狙うと、その際で腕を抜いて立ち上がる高橋に大きな歓声が沸く。

 残り2分。スタンドからシッティングガードになるクロフォード。立ち上がり、ヒザを着いたグラウンドの際で右の掌底を狙う高橋。

 下から右足首を掴んだクロフォードに高橋もグラウンドへ。左足首を抱えて脇に挟んでストレートフットロックを仕掛けるもクロフォードが足を抜いてホーン。

 オーバータイム。腕十字のスパイダーウェブを選択したクロフォード。二の腕をクロスしてディフェンスの高橋はすぐに内側を向いてヒザ立ちに。足を手繰らせずに腕を引き抜きエスケープ。クロフォードも握手を求める。21秒。

 次は高橋のターン。バックを選択した高橋は、たすきから左腕を喉下に巻くことに成功! すぐに後ろ手を剥がしに行くクロフォードだが、右手は対角にタイトに回され届かず。諦めたようにクロフォードはタップした。

 観客も実況席も大興奮。大歓声のスタンディングオベーションのなか、高橋が勝ち名乗りを受けた。

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