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レポート

【PANCRASE】ISAOがアグオンにリヴェンジで王座防衛、ヤマニハが春日井下す、三浦はレッツをTKO、ラカスが高木に一本勝ち、ライカ勝利も東は判定負けで連勝止まる

2019/10/20 17:10

▼第3試合 ウェルター級 5分3R
○三浦広光(77.6kg→77.55kg/SAMURAI SWORD/RINGS)第10代同級K.O.P./13勝7敗
[1R 1分08秒 TKO]

×レッツ豪太(77.25kg/総合格闘技道場コブラ会)第7代同級K.O.P/GRADIATOR同級初代王者/14勝8敗1分1NC

第10代ウェルター級級王者の三浦は、2017年7月に阿部大治に2R TKO負けで王座陥落して以来のPANCRASE参戦。2019年6月に同級暫定王者決定戦で手塚裕之と対戦予定だったが、靭帯損傷により欠場。代役の高木健太が手塚と対戦し、手塚が1R リアネキドチョークで高木を極め、ベルトを巻いている。

レッツは2015年10月の鈴木槙吾との再戦でリアネキドチョークで一本負けして以来のPANCRASE参戦。以降はGLADIATORを主戦場に、HEAT、GRANDSLAMにも参戦。2016年6月には中村勇太をスプリット判定で下し、GLADIATORウェルター級王座を獲得している。中村戦以降はムン・ジュンヒに判定勝利も、以降は白星を黒星を繰り返しており、前戦は2019年4月の「GLADIATOR 009」でジュン・ユンジェ(韓国)とドローとなっている。

サウスポー構えのレッツにオーソドックス構えの三浦は右のボディストレートを突く。左を振るレッツだが、三浦は組みから引き手を取って柔道仕込みの足払い。そこで崩したところで戻しに来たレッツに引手をつかんだまま至近距離から右フック! ダウンしたレッツにパウンド連打し、レフェリーが間に入った。

試合後、三浦は「ちょっと緊張しました。もう一回ベルト獲りにいきますので、挑戦させてください」と王座獲りをアピール。

▼第2試合 ウェルター級 5分3R
×高木健太(77.4kg/リバーサルジム川口REDIPS/4位/16勝14敗)
[2R 2分02秒 リアネイキドチョーク]

○アレキサンダー・ラカス(77.1kg/CRO COP TEAM/AFSO、KFN、CFC同級世界王者/15勝(8KO)7敗)

ウェルター級戦では、ランキング4位の高木健太(リバーサルジム川口REDIPS/4位)と、クロアチアのアレキサンダー・ラカス(クロコップ・チーム/AFSO・KFN・CFC世界王者 )が対戦する。

高木は、2019年6月のウェルター級暫定王座決定戦で手塚裕之に一本負け以来の再起戦。当初、手塚裕之と対戦予定だった三浦弘光が欠場したため、高木は代役で手塚との暫定王座戦に臨み、リアネイキドチョークで一本負けしていた。

対するラカスは、ミルコ率いるクロコップ・チーム所属で、AFSO、KFN、CFCというローカル王座三冠王。松濤館空手でクロアチア王者にもなっているラカスは、キックボクシング時代にミルコから声をかけられ、MMAを始め、現在15勝7敗の戦績を残している。

これまでの試合では、サウスポー構えで圧力かける左ストレート、左ミドルを効かせ、テイクダウン後はキムラロックを極めるなど、クロコップ・チームのミルコ・石井慧との練習の成果を発揮している。

またストライカーのイメージが強いラカスは、テイクダウン耐性は強くないものの、自身より組み技が弱い選手には自ら積極的にダブルレッグテイクダウンを仕掛け、関節技を仕掛けるなど、トータルファイターとしての臨機応変さも見せている。

公開練習後、ラカスは「ミルコの蹴りをコピーしている。キムラはイシイから教わった。11月にKSWでの試合も決まっているので、今回の高木戦で怪我無く次のファイトに望むことを希望している」と、淡々と語った。

1R、ともにサウスポー構え。左ローの打ち合いから、ラカスの左ローに高木の右足が流れるように。しかし、そのローに左を合わせた高木がダウンを奪う。

2R、ともに相打ち覚悟の左を振るが、ラカスはミルコ譲りの左ハイ! これで後退した高木だが、打ち合いのなかラカスはダブルレッグテイクダウン! 捨て身気味になるが上を取りバックへ。腕を左右入れ替えてリアネイキドチョークを極めた。

▼第1試合 ライト級 3分3R
×阿部右京(70.4kg/OOTA DOJO/9勝6敗1分)
[判定0-3]※28-29×2,27-29

○平 信一(70.45kg/綱島柔術/16勝12敗10分)

ライト級で阿部右京と平信一が対戦。MMA9勝6敗1分の阿部は2019年は1勝1敗。3月に小林裕に判定勝利するも、6月に林源平に1R TKOで敗れており、今回が再起戦となる。

対する第2代ZSTライト級王者の平は16勝12敗10分。7月にPANCRASEに初参戦も松岡嵩志に判定負けを喫しており、PANCRASE公式によると「前回の試合内容では死んでも死にきれず志願の参戦」だという。チョークを得意とする阿部右京との極め合いにも注目だ。

1R、首相撲ヒザの阿部にクリンチボクシングでグラつかせた平。上を取る阿部に跳ね上げスイープする平。しかし阿部も終了間際糸遠し狙いからバック奪う。2R、左右でダウン奪う平はパウンドで削る。阿部は2R終了間際にシングルレッグから上に。3R、小外テイクダウンは阿部。背中着かせ細かいパウンド。判定は3-0で平が競り合い勝利。

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