MMA
レポート

【PANCRASE】ISAOがアグオンにリヴェンジで王座防衛、ヤマニハが春日井下す、三浦はレッツをTKO、ラカスが高木に一本勝ち、ライカ勝利も東は判定負けで連勝止まる

2019/10/20 17:10

▼第5試合 バンタム級 5分3R
×東 陽子(61.65kg/和術慧舟會 AKZA/1位/4勝1敗)
[判定1-2]※28-29×2,29-28

○タチアネ・フォンテス(61.3kg/WARRIORS MSP/BRAZIL/3勝1敗)

東は、柔道で2002年全国高等学校選手権優勝、2003年フランスジュニア国際大会3位などの実績を持ち、現在MMA4連勝中。

対するフォンテスはMMA3勝1敗。6パックの腹筋を誇り“BRUTOS”の異名も持つフォンテスは、インドのMMAリアリティショーに出演し、「Super Fight League」で1勝1敗。2019年5月の修斗ブラジルでも勝利するなど2連勝中だ。

「相手が柔道エリートだろうと、私は準備万端。スタンドの殴り合いになっても1秒でも速く終わらせたい」というフォンテス。東も「ブラジル篇をさくっと勝って終わらせて、さっさとアメリカ篇に行って息子に早く肉を食わせたい」と短期決着を予告している。

1R、ともにオーソドックス構え。最初の払い腰はスタンドでサイドについたフォンテス。東は二度目で払い腰テイクダウンもスイープするフォンテスが上に。

2R、圧力かける東は前蹴りでフォンテスに尻もちつかせるとパウンド。そこにフォンテスはヒザ十字など足関節で応戦。東は片足を捕まられながらも腕を伸ばしパウンドする。東が取り返したラウンド。

3R、圧力かける東だがフォンテスも右で応戦。組みかた抱えて強引に払い腰狙う東だが、潰してサイドつくフォンテスがバックへ! リアネイキドチョーク狙うが東も守る。亀から立つ東は前へ。左右を突くがフォンテスは回りながら右を返す。

判定は1R、最終ラウンドを制したフォンテスがスプリットで勝利した。

▼第4試合 フライ級 5分3R
○ライカ(57.0kg/RIGHT THING ACADEMY/9勝6敗1分)
[判定2-1]※29-28×2,28-29

×アニー・カロリネ(55.6kg/NAJA FIGHT TEAM/BRASIL/6勝7敗)

女子フライ級ではライカ(RIGHT THING ACADEMY)とブラジルのアニー・カロリネ(NAJA FIGHT TEAM)が対戦する。

ライカは2016年11月からMMA6連勝も、2018年7月にクセニヤ・グーセヴァにスプリット判定負け、2018年12月にエジナ・トラキナスにスプリット判定勝ち、2019年4月にマイラ・カントゥアリアに腕十字で一本負け、2019年7月にグレイシ・ファリアにリアネキドチョークで一本勝ちと、白星と黒星を交互に繰り返しており、今回のカロリネ戦で連勝をつかみたい。

対するカロリネはナジアファイトチーム所属。散打、アマチュアムエタイを経てMMAファイターとなり、現在は柔術でも茶帯。ナジア・ファイトチームでムエタイトレーナーを務めながらMMAの試合を行っている。MMA戦績は6勝7敗。魅津希がスプリット判定負けしている現UFCファイターのヴィルナ・ジャンジィローバに2016年4月に腕十字で2R一本負けしているが、2019年6月にはビアンカ・サテルマイヤーに1R三角絞めで一本勝ち。再戦でリヴェンジを果たすなど、7年のキャリアで培ったベテランの引き出しの多さを見せている。

ちなみにカロリネが勝利しているサテルマイヤーは「Kunlun Fight」で現UFC女子ストロー級王者のジャン・ウェイリに1R腕十字で一本負けの戦績も持っており、ウェイリとほぼ同じタイムでサテルマイヤーを下しているカロリネの極め力にライカは注意が必要だ。

カロリネは「PANCRASEはブラジル人選手が参戦してからずっと見ていた。シッジ・ホシャ(女子フライ級王者)のようにベルトを巻きたい。どう終わるか想像できないけど、自分の手が挙げられていることだけは分かる」とライカ戦に自信満々のコメント。

ライカも「パンチでブッ倒します」と、自身のストロングポイントで戦うことを予告している。ライカのボクシング&組み技か、カロリネのムエタイ&極め技か。注目の女子フライ級戦だ。

1R、ともにオーソドックス構え。左を当てたカロリネが左右でラッシュから金網詰めてダブルレッグテイクダウン。バック奪いリアネイキドチョーク狙いも凌ぐライカ。

2R、早々にダブルレッグテイクダウンはライカ。インサイドからパウンドもカロリネは下から腕十字、三角狙い。かついだライカがパスしサイドからヒザ。ラウンドを取り返した。

3R、ボクシングで圧力かけるライカはボディから顔面と上下に打ち分け前へ。回りながらもカロリネはしっかり返すが、印象は悪い。判定は2-1スプリットでライカが勝利。

試合後、接戦を制したライカは「楽しかったです。もう必死でした。練習してきたことを思い出しながら、長南会長と吉田(善行)さんの声を聴きながら必死に戦いました」と語った。

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