選手として非常に長寿であること
そしてハビブ・ヌルマゴメドフ。ロシア人史上初のUFC世界王者で、ダゲスタンからいまなお多くの有望な選手たちを輩出している。
そのヌルマゴメドフについてダナハーは、「最初の20試合は簡単な試合をして、タフな相手と戦うとカミソリのように接戦になるというようなことはなかった。彼は対戦相手が良くなるにつれて、“より支配的に”なっていった。だから、私は彼の能力を尊敬しているんだ」と評する。
3人のGOAT──ジョン・ジョーンズ、GSP、ハビブ・ヌルマゴメドフには共通点がある、とダナハーはいう。
「興味深いことに、この3人のファイトスタイルはほぼ似ていて、相手をテイクダウンさせることに重点を置いている。このことは、史上最強の3人がそのようなスタイルを持っていることを物語っている。そこには教訓がある。彼らは3人ともキャリアが非常に長く、大成功を収めた。彼らは選手として非常に長寿だった。どの選手にもCTE(慢性外傷性脳症)損傷は見られない。彼らは賢く戦術的な戦いをした。結果、彼らは比較的少ないダメージしか受けなかった。それは、効果的に距離を詰め、組み技で相手を下がらせ、トップポジションを取り、グラウンドで打撃を含むテクニックを駆使する能力を軸としたファイトスタイルが、いかに素晴らしいかを物語っている。非常に効果的な戦略だ」と、MMAにおけるグラップリングの重要性をダメージの点から説いている。
「この3人は常に史上最高の選手として私の票を集めるだろう。補償を受ける資格があるとすれば、それはあの男、JJだ。彼は長い間UFCの旗を背負ってきたしね」──2008年のプロMMAデビュー&オクタゴンデビューからUFC22勝(18フィニュシュ)1敗1NC。史上最年少王者ジョン・ジョーンズは、17年のMMAキャリアに幕を下ろした。



