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【PFL】RIZINから泉武志が南アフリカ『PFL Cape Town』に出場、ロシアの強豪ザインコフと対戦「日本人ファイターの可能性を切り拓く」=7.19 ケープタウン

2025/06/06 20:06
【PFL】RIZINから泉武志が南アフリカ『PFL Cape Town』に出場、ロシアの強豪ザインコフと対戦「日本人ファイターの可能性を切り拓く」=7.19 ケープタウン

(C)PFL/RIZIN FF

 2025年7月19日(日本時間20日)、南アフリカ・ケープタウンのグランドウェストグランドアリーナにて開催される『PFL Cape Town: Eblen vs. van Steenis』に、日本からRIZINファイターの泉武志(FIGHTER'S FLOW)の参戦が発表された。

 メインイベントで「ミドル級世界選手権試合」Bellator王者ジョニー・エブレンvs.2連勝中コステロ・ファン・スティーニス(16-3)、コメインで女子フライ級ダコタ・ディチェバvs.スミコ・イナバ、メインカードでフェザー級に戻すAJ・マッキーと10勝1敗アクメド・マゴメドフ、さらにライトヘビー級王者コーリー・アンダーソンvs.2024年PFLヘビー級王者デニス・ゴルツォフなどが組まれるなか、泉の試合は、ライト級ショーケースファイトとして、メインカード内で行われる予定。

▼ライト級 5分3R
マカシャリプ・ザインコフ(ロシア)MMA16勝4敗
泉 武志(日本/FIGHTER'S FLOW)MMA6勝3敗

 泉のPFL出場に、RIZINの榊原信行CEOは、「7月19日に南アフリカのケープタウンで行われるPFLの大会に泉武志選手が参戦します。PFLから話をもらい、泉選手サイドと話をしたところとんとん拍子に話が進み、今回の参戦が決定しました。RIZINはフェデレーションという立場で、世界中のあらゆる団体と向き合い、RIZINに参戦している選手にはどんどん海外で戦うチャンスを作っていきたいと思っています。泉選手にはRIZINファイターとして誇りを胸に戦ってくれることを期待しています!」とのコメントを発表している

 泉は陸上のインターハイ選手を父に持つアスリート一族の三男で、長男は競歩選手で全国大会、次男はバレーボールの国体選手。泉武志は、中学では軟式テニスで県大会ベスト16進出。県立八幡浜工業高校ではバスケ部に入部したが、全国大会出場を夢見て、2年時に強豪のレスリング部に転部。未経験から3年時にはインターハイ団体戦ベスト8に貢献。日体大4年時にはインカレでグレコローマン60kg級優勝、国民体育大会成年男子同級で準優勝等の好成績を残した。大学卒業後は就職したが、12年のロンドン五輪に刺激を受け復帰。17年にアジア選手権優勝、世界選手権出場等、活躍する。

  20年にMMA転向。22年4月、MMAプロデビュー戦にして初参戦のRIZINで、グラント・ボグダノフに3RTKO負け。7月からDEEPを主戦場とし、初戦で野村駿太に判定負けを喫して以降は北岡悟らを相手に5連勝。24年7月、野村との再戦で最終ラウンドに逆転TKO負け。10月にはグラップリングマッチで森戸新士に敗れた。

 2025年3月の『RIZIN.50』香川大会では、スパイク・カーライルと対戦。2kg体重超過のカーライルに50%減点、泉が勝利の場合のみ公式記録で、カーライルが勝利した場合はノーコンテストのルール下で、ダウンを奪われながらもテイクダウン。カーライルの反撃を凌ぎ、判定で辛勝している。MMA6勝3敗。

 対するマカシャリプ・ザインコフ(ロシア)は、MMA16勝4敗。6連勝を目指す。2013年にMMAデビューし、2020年にUAE Warriorsに参戦。RCCを経て2024年10月にPFL Super Fightsに出場し、デドレック・サンダースに判定勝ちを収めている。また、2025年5月にはKarate Combat 54にも出場。グラップリングルールでアルマン・ツァルキヤンとほぼレスリングの攻防で、シングルレッグを切り返したものの、最後にシングルレッグからバッククリンチに回られ、判定負けしている。


【写真】四つ・あるいはボディロックから、小内・小外・大内刈を合わせてテイクダウンするザインコフ。

 16勝中、5つのKO・TKOと2つの一本勝ちを記録し、オーソからの右の上下の蹴りと右オーバーハンドから組んで寝かせて削り、バックを奪う戦い。

 ケージレスリングではシングルレッグからダブルレッグテイクダウン、相手を差しての小内刈・小外刈、さらに大内刈でもサンダースからテイクダウンを再三奪っており、足技には注意が必要だ。また、上組みでのボディロックテイクダウンでは、泉のグレコの崩しとのレスリング合戦に注目だ。

 泉はPFL参戦に向け、Xで「PFL参戦してきます。日本人ファイターの可能性は、俺が切り開く。みなさん応援よろしくお願いします!!」「RIZIN背負って結果残してきます。ジャパニーズヌルマゴメドフ見せたります!!」と意気込みを記している。一方で、梅野源治とのFIGHTER'S FLOWでの練習では、ヒジのミット打ちからのダブルレッグテイクダウンを公開しており、MMA打撃の進化も期待される。

 また、同大会では、2025年PFLアフリカトーナメントの開幕戦として、ヘビー級とバンタム級の各部門で8人制のトーナメントが行われる。

 PFLケープタウン大会は、PFLアフリカ部門のカードが南アフリカ標準時(SAST)午後4時30分/東部標準時(EST)午前10時30分に開始され、その後、PFLチャンピオンズシリーズが南アフリカ標準時(SAST)午後8時30分/東部標準時(EST)午後2時30分にスタート予定だ。

Complete PFL Champions Series Card:
Saturday, July 19 -  8:30 PM SAST / 2:30 PM EST


Middleweight World Championship Main Event: Johnny Eblen (16-0) vs. Costello van Steenis (16-3)
Women’s Flyweight Co-Main Event: Dakota Ditcheva (14-0) vs. Sumiko Inaba (8-1)
Featherweight Showcase Bout: AJ McKee (22-2) vs. Akhmed Magomedov (11-1)
Lightweight Showcase Bout: Artur Zaynukov (16-4) vs. Takeshi Izumi (6-3)
Heavyweight Showcase Bout: Corey Anderson (18-6) vs. Denis Goltsov (36-8)

Complete PFL Africa Card:
Saturday, July 19 - 4:30 PM SAST / 10:30 AM EST


Bantamweight First Round Bout: Nkosi Ndebele (8-3) vs. Mahmoud Atef (5-2)
Heavyweight First Round Bout: Maxwell Djantou Nana (6-1) vs. Mikael Groguhe (6-2)
Bantamweight First Round Bout: Shannon Van Tonder (7-2) vs. Boule Godogo (3-0)
Heavyweight First Round Bout: Jashell Ticha Awa (3-1) vs. Justin Clarke (2-0)
Bantamweight First Round Bout: Antero Dos Santos (5-0) vs. Karim Henniene (4-0)
Heavyweight First Round Bout: Abdoullah Kane (3-0) vs. Mohammed Ben Yahia (9-4)
Bantamweight First Round Bout: Simbarashe Hokonya (5-0) vs. Alain Majorique (5-0)
Heavyweight First Round Bout: Abraham Bably (5-2) vs. Badredinne Medkouri (7-2)
Showcase Women’s Strawweight Bout: Juliet Ukah (6-0) vs. Ceileigh Niedermayr (3-2)

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