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【Bellator】王者パトリシオ“ピットブル”がケネディにダウンを奪われるも逆襲のTKO勝ち防衛、エドワーズがジェフリー下す。イーゴがギャラガーにテイクダウン&パウンドで判定勝ち=『Bellator Champions Series: Belfast』

2024/03/23 05:03

▼Bellator世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R
〇コーリー・アンダーソン(米国)18勝6敗
[判定3-0] ※49-46, 49-46, 50-45

×カール・ムーア(アイルランド)12勝3敗

 パウンド・フォー・パウンドのワディム・ネムコフのヘビー級転向により返上されたベルトをかけた一戦が今大会のトリを飾る。

 Bellatorライトヘビー級王座に実に3度目の挑戦となるコーリー・アンダーソンは元ディビジョン3・オールアメリカン・レスラーで、ブラジリアン柔術黒帯。そんなMMAのトータル・パッケージと呼ぶべきファイターである以上は、チャンピオンとして歴史に名を刻みたい。

 地元の北アイルランド・ベルファスト出身のカール・ムーアは4連勝中で、過去8試合中7試合で勝利を収めている。キャリアで最も重要な一夜を迎えるにあたり、ムーアは観客の後押しを受けるだろう。カール・ムーアは下馬評を覆し、ベラトール史上初のアイルランド人チャンピオンになることを決意している。

 1R、オーソドックス構えのアンダーソン。サウスポー構えで左ストレートを当てて左ハイで前に出るムーア! 組みにチェンジしたアンダーソンは右を振ってダブルレッグテイクダウン! 下から左で差してハーフのムーアに、右で差し返して寝かせるアンダーソン。

 2R、互いにミドルの打ち合いから先に組むアンダーソンはシングルレッグテイクダウン。下からシングルでレッスルアップするムーアにがぶるアンダーソン。ムーアは頭を抜くと、アンダーソンは左を差して押し込み肩パンチ。

 さらにシングルレッグへ。差し上げるムーアだが金網背に。ブレーク。左ストレートのムーアに、アンダーソンはワンツーを返すとシングルレッグ。差し上げるムーア。

 3R、ムーアのハイキックをかわして最初の1分でテイクダウンを奪うアンダーソン。金網に詰めてこつこつパウンドも、クローズドガードのムーアは下から腕十字! アンダーソンはいったん腕を伸ばされかけるが、またいで抜けて上に。亀になってから背中を譲らず立ち上がったムーア。ブレーク。ワンツーの左で詰めるムーア。アンダーソンはダブルレッグで金網まで押し込んでゴング。

 4R、ムーアの左ストレートに合わせてシングルレッグを金網までドライブしてテイクダウンはアンダーソン。ハーフガードのムーアだが背中を着ける。シッティングからフックガードでスイープを仕掛けて立ち上がるムーア! アンダーソンの組みを切って左右を突くが、それを掻い潜ったアンダーソンは、ダブルレッグをクラッチしてテイクダウン! 亀になって立ち上がるムーア。アンダーソンはシングルレッグから上組み。アゴ下に頭をつけて押し込む。

 5R、左を当てたいムーア。詰めるアンダーソンに打撃の距離を取るムーアは下がる形に。金網が見えてきたところでダブルレッグテイクダウン。背中を着いたムーアも金網使い立ち上がり。

 左ハイをガード上に当て、ヒザを突くムーア。その打ち終わりにテイクダウンはアンダーソン。しかし、上のアンダーソンのバッティングにより再開。立つムーアに左で差して押し込むアンダーソン。跳びヒザも放ち、押し込み。

 判定は3-0(49-46, 49-46, 50-45)でアンダーソンが勝利。ヘビー級に転向したワジム・ネムコフが返上したBellator世界ライトヘビー級王座についた。

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