撮影/安村発
SPACE ONE×BOM
2025年5月11日(日)東京・アリーナ立川立飛
※U-NEXT配信
▼メインイベント(第11試合)SPACE ONEライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○城戸康裕(谷山ジム/王者)
判定3-0 ※29-28×2、30-27
×王凱峰(=ワン・カイフォン/中国/挑戦者・同級1位)
※城戸が初防衛に成功。

城戸はK-1 WORLD MAXで魔裟斗、佐藤嘉洋らと日本の主力選手の一人として活躍し、2008年の日本代表決定トーナメントでは優勝。その後もKrush、K-1で活躍し、2019年3月のK-1ウェルター級タイトルマッチでは敗れたが、元々の階級であるスーパー・ウェルター級に復帰すると連続KO勝ち。2022年12月にK-1との契約満了を発表すると、ホームリングの『Bigbang』、皇治がプロデュースする『NARIAGARI』『RIZIN』『RWS』『巌流島』など様々なリングに参戦。

2024年5月、香港で中国のスーパースターである一龍に初回KO勝ちし、SPACE ONE世界-75kg王座を獲得。11月、中国・広東省佛山市で開催された『SPACE ONE 4・佛山大会』のメインイベントで、城戸は王凱峰と対戦。王は城戸のお株を奪うような、右ハイキックを空振りしてそのまま回転しての右バックハンドブローで城戸をKO。この試合はインターネット上で大きな話題を呼び、城戸はその場で再戦を申し込んでいた。

1R、城戸はオーソドックスに大きく構え、左手を前に伸ばして構える。スイッチしてサウスポーになると前蹴り、王は右ローを蹴る。前に来る王に左ミドル、王は距離を詰めて左右ボディ。王の右ローに右アッパーを打つ。王は飛び後ろ蹴りを繰り出す。城戸は左ヒザを突き上げるが王はかわす。王のバックハンドブローは城戸がかわした。城戸は右手を伸ばし、左ストレート、左ミドル。王は右ローと右ミドル。城戸のヒザはローブローに。

2R、城戸は右カーフを蹴ると飛びヒザ蹴りを見せる。抱き着くとカカトでカーフを蹴る。前に出てくる王に左右の連打を繰り出す城戸、王は左ロー。王が右ボディから左ボディ、城戸は組み付いてヒザを蹴るが注意を受ける。王のボディに城戸は身体を丸めて組み付く。オーソドックスになった城戸は右ヒザを突き上げ、右カーフから右の飛びヒザ。王は尻もちをつくがこれはスリップに。さらに右カーフを蹴る城戸。王の右カーフに右ストレートを打つ城戸は、王が近付くと組んでしまう。しかし、王のボディを嫌がる城戸。左ミドルを蹴っていった。

3R、王は後ろ蹴りを見せて飛び込み、左右のボディ。城戸は右カーフ。王はボディを狙い撃ちするが、城戸は組み付く。城戸が左カーフを蹴っておいて左ハイキックをヒット。下がる王にもう一発左ハイ。ワンが再び前へ出て右ミドル、城戸も左ミドル。城戸が左右の連打を繰り出せば王は左右ボディ、城戸は組み付く。王の左ボディに城戸は左ミドル、ジャブ。追いつめていく王がジャブ、右ロー。城戸は左ハイを返す。城戸の左前蹴りで王が尻もち。立ち上がった王に城戸が左ミドル。残り10秒で城戸が左右の連打とヒザでラッシュをかけた。

両者ともかなり疲労した様子。判定は3-0で城戸が勝利。足を踏み鳴らして悔しがる王、城戸はその場に泣き崩れ、声を上げて号泣。ベルトを巻かれると両手を広げてリング四方へ挨拶。


城戸はマイクを持つと「はい、どうもきーちゃんです。きつかった。本当にきつかった。右足が蹴りすぎて痛い。王、蹴りすぎ。超痛い。去年11月、王選手とやて負けてしまったこの半年リベンジすることしか考えてなくて、ダイレクトリマッチを受けてくれた王選手ありがとうございます。世界最高峰のONE Championshipにも出場している21歳の若い選手に42歳が勝ったぞ! まだまだこれからが楽しみな選手です。

本当に去年の夏くらいからマジ人生で一番きつい試練をくらって、マジで円形脱毛症になりながらきつい想いをしてきた10カ月でした。その中で応援してくれる素晴らしい方々にマジで恵まれています。ありがとうございます。これ、防衛じゃないですか。スペースONEの人、香港で獲ったベルトが家にあるんですけれど、これ2個目で大丈夫ですか? ありがとうございます。これも持って帰ります。今日は宴だ!」と叫んだ。



