MMA
ニュース

【RIZIN】榊原CEO「朝倉未来は試合をやりたがる人。カラータイマーが灯っている」、シェイドゥラエフとダウトベックの今後、ケラモフvs.木村柊也、コレスニックvs.SASUKEは「新参者に当てているわけではない」──激動のフェザー級戦線を語る

2025/05/09 16:05

木村は元王者を取れば飛び級も。SASUKEの意志は「強いやつと戦いたい」

▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)20勝6敗
木村柊也(BRAVE)5勝0敗

 また、北海道大会で、フェザー級の強豪外国人選手であるヴガール・ケラモフ、ビクター・コレスニックの相手が、RIZIN2戦目の木村柊也の抜擢と、RIZIN初参戦の修斗世界王者のSASUKEが相手を務めることになった現状について、榊原CEOは「無理して新参者に当ててるわけではない」という。

▼RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R
ビクター・コレスニック(ロシア/Tiger Muay Thai/Kuznya)25勝4敗1分
SASUKE(MASTER JAPAN TOKYO)13勝3敗1分

 コレスニックの相手が、既存のRIZINファイターではなかったことについて榊原CEOは、「あまり、そういうふうには僕らは捉えていなくて、SASUKE選手も会見で言ったように、やっぱり修斗の王者であるということの中で言うと、彼はやっぱり強い選手が相手じゃないと出てくる意味がない。修斗の中で戦えないような外国勢だったり、レベルの高い選手とやりたいっていうのが彼の意向でもある。僕らがコレスニックを無理して新参者に当ててるってわけではないというところはご理解いただきたい」とした。

 SASUKE自身も、今回のRIZIN参戦について、「個性派の多い階級なので、自分がスパイスじゃないですけど、入ったらまた一つ盛り上がるのかなと思ってます。(いきなりコレスニックが相手となったことについて)僕はどこで戦おうが、基本的に自分のスタンスは変わらなくて“強いやつと戦いたい”っていう思いで。格闘技をやっていて、ここ最近納得のいく試合が自分の中でできていなかったので、その中で今回のオファーが来た時にここしかないなと思って。『TAPOLOGY』の日本をベースにしたランキング、唯一、僕の上にいたのがコレスニック選手だったんで、ここかって。(今後の定期参戦について)強い相手を用意していただけるのであれば出ることはあると思います」と、強豪相手ありきで決断したことを語っている。

 榊原CEOは、「いずれにしても、この前の5月4日に出た選手たちは出せない中ですから。今後で言えば当然、外国勢も日本人のニューカマーたちも勝っていけば、いろんな人たちとシャッフルしていくことになる。北海道は、たまさかこういう流れと巡り合わせでこのカードになった感じではある」と、今後は初参戦選手も含め、新たなマッチアップで順位付けがなされていくとした。

 さらに、6月の北海道大会でケラモフと対戦する木村柊也については、「彼の強さやこれまでの戦績(5戦無敗・5試合連続1R KO勝ち)も含めて、みんなファンもよく分かっている。やっぱり木村選手の香川(横山武司戦)での勝ち方含め、ワンちゃん、ケラモフっていう分かりやすく強い外国人と対戦し、元王者を取ってしまうようなことがあれば“飛び級”してくると思う。そういう可能性も期待して。『1歩ずつ』っていうのが、僕なんかよく分かってなくて、行ける時に行くべきだし、これをチャンスと捉えるのか、まだ早いですっていうのかはオファーを受けた選手の感覚だから。これは待ってましたと、このタイミングで木村選手が行けるんなら僕は行くべきだなということで。

 木村選手は有言実行しそうじゃないですか。やっぱり日本拳法をベースにした打撃で、本当にケラモフを倒すようなことがあれば、いきなりシェイドゥラエとやると。そんな可能性もないことはない。まだ幻想がすごくあります。もし負けたところで世界のフェザー級のトップレベルの選手たち、特に外国人と日本人の大きな違いはフィジカルとかよく言われるように、中央アジアや欧州のアゼルバイジャンなど、そういったエリアの選手たちとこのタイミングで肌を合わせておくというのは、木村選手にとっては成長していく過程ではプラスになる側面もあるかなと思います」と、今回の元王者との対戦の結果次第では、フェザー級王座戦線に割って入ると期待を寄せた。

 木村も「前回の試合も決まった時に、自分は『一撃で倒す』って言ってたと思うんですけど、試合も実際そうなったんで。そういう意味でも1ミリも負ける気がしないっていうのはそこから来てますね」と、対ケラモフ戦の勝算を語っている。

 5月31日のRIZIN韓国大会では、高木亮を1R TKOに下しているAFC王者ソン・ヨンジェと中原由貴の対戦も決定。新王者の誕生、SASUKEvs.コレスニックの実力者対決、新世代の突き上げのなか、金原正徳も東京ドーム大会を解説し「夏の復帰に向けてやる気になっちゃった」と語っている。

 新たな局面を迎えたRIZINフェザー級戦線は、下半期に向けて加速していく。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.337
2025年3月22日発売
表紙はさいたまSAで激突の武尊vs.ロッタン。全試合分析も掲載! MMAフェザー級特集ではクレベル&鈴木千裕の練習対談、シェイドゥラエフ独占インタビュー、バンタム級参戦のサバテロ、RIZIN柏木氏の日本MMAへの提言も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント