菊地颯斗と須田雄律の準決勝(C)DEEP
2025年4月13日(日)東京・ニューピアホールにて『DEEP フューチャーキングトーナメント 2024』が開催された。
当日計量のフライ級では、フリースタイルレスリングで活躍した神龍ワールドジムの菊地颯斗が4試合を勝ち抜いて優勝。準優勝はTHE BLACKBELT JAPANの横山桔平。また、優勝した横山に判定で敗れたものの、2試合で一本勝ちした須田雄律(SCORPION GYM)は、須田萌里の実弟。15歳の最年少で参戦し、準決勝進出を果たしている。
全日本キッズ柔術、全日本ジュニア修斗等でも連覇している雄律は、3月23日に浜崎朱加に一本勝ちした姉の萌里とともに5月末開催のIBJJF WORLD JIU-JISTU CHAMPIONSHIPに出場予定だ。
今回は激戦区で熱闘が続いたフライ級を振り返りたい。
▼第75試合 フライ級(56.7kg以下)決勝戦 5分2R
〇菊地颯斗(神龍ワールドジム)
[2R 4分46秒 リアネイキドチョーク]
×横山桔平(THE BLACKBELT JAPAN)
1R、ともにオーソドックス構え。先に詰める横山が右カーフから左右フック、さらにワンツーで前に。菊地はローシングルから右で差してボディロックへ。左小手で内股も狙う横山に大腰気味に投げを打つ菊地。
残す横山は片ヒザを突くがケージで立ち上がり。さらに右差しで崩そうとする菊地に、立ち上がる横山はワンツーもかわす菊地もバックフィストを見せる。
菊地のダブルレッグに横山が左ヒザを合わせるが、もらいながらも菊地がテイクダウン。サイドからフルガードに戻した横山がギロチンに捕らえるが、中腰で首を抜く菊地は、コーナーの神龍誠の指示を聞きながら、目の前でボディへパンチ。下の横山はコーナーの鶴屋怜の声に金網で上半身を立てるが、再び菊地はマットに寝かせる。
細かくパウンドをボディに打ってから顔面にも左パウンドを強く打つ菊地。背中を着けられた横山はギロチンで首を巻くが、首を抜いた菊地が上のまま1Rが終了。
ここまで3試合を勝ち上がった両者の決勝戦は2R。
ワンツーから右ストレートを当て、右アッパーで前へ出る横山だが、それをかわした菊地がダブルレッグでテイクダウン。
サイドバックの菊地がクラッチを外して殴る瞬間に立つ横山。すぐに追う菊地の右差しに、左小手巻きで投げる横山だが、同体で頭をつけて両者立ち上がり。再びダブルレッグの菊地に、横山は左小手に。
しかしボディロックした菊地は、横山の小手投げから立ち上がり、ボディロックから前に崩して手を着かせてサイドバック、ここも立つ横山。
しかし、右で差して押し込む菊地がボディロックから前に投げると、ついに横山は腹ばいで下に。バックにつく菊地はなおもボディロックからクラッチを解いて正対した横山にパウンド。
被弾しながら亀になり、前転からヒップアタックで正対して立ち上がる横山に、すぐにローシングル、アンクルピックからなおもボディロックで崩す菊地。神龍の「取り切ってプロになるぞ」の声に、サイドバックで腰を抱き、右で手首をコントロール。
左でパウンドの菊地はバックマウントに。背後からパウンドし、残り30秒で横山の身体を伸ばしてリアネイキドチョークを極めた。














