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2025年3月7日(金)、都内にて『RIZIN.50』(3月30日・あなぶきアリーナ香川)の合同公開練習会が行なわれた。
YA-MANを下したカルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)と香川大会で対戦する前RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が、ファンの前に登場。
ミット打ちで軸の強い打撃を見せた鈴木は、組み技では、3月23日のDEEPでアマチュアMMAデビューする同門の佐藤カナウを相手にテイクダウンからパスガード。佐藤のテイクダウンには三角絞めを合わせるなど、出稽古先のボンサイ柔術で学んだ動きを披露した。
大晦日にクレベル・コイケ(ボンサイ柔術)に判定負けし、王座陥落した鈴木は、年明けの2月に宿敵クレベルのジムを訪れて合宿。今回のダウトベック戦に備えてきた。
質疑応答では、その練習内容について「柔術ですね。基礎、基本をやった感じです。特別難しいことはやらずにシンプルなことを繰り返して。でもシンプルが一番難しいですね。『基本をやれ』といわれてもアレンジしちゃうじゃないですか。普通のことを普通にやるのが一番難しいですね。東京に戻っても引き続き、勉強したことをやっています」と、基本を地道に繰り返すことで自身に取り込んできたと語る。
ベルトを手放したことで、試合に向かう心境に違いがあるかを問われると、「追われる側から追う側に変わるので、ちょっと違ったハングリーさというか、気持ちがちょっと変わりましたね。早く試合をしたいし、今回は結構な打ち合いになるんじゃないですか」と、守るよりも攻る気持ちが強いことを明かした。
同日昼には、『RIZIN男祭り』(5月4日・東京ドーム)の会見が行われたばかりで、朝倉未来の参戦が正式決定。欠場した平本蓮の代わりの対戦相手候補として、朝倉未来は「平本にリベンジで戻ってきたという意味で言えば、YA-MANが一番いいのかなと思いますけど、鈴木千裕とも戦いたいですね」と、鈴木の名前も挙げているが、鈴木にとっては、その前に難敵ダウトベックとの試合が待っている。
“稲妻ボーイ”は大晦日から今回の約4カ月間の連戦も、「2連戦? もう8連戦くらいやるつもりなので何ともないです」と試合に飢えていることを語った。
5月東京ドーム大会では、クレベルがラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)を相手に初防衛戦に臨むことも発表されている。
ボンサイ柔術合宿では、基本練習後はともに試合に向けて激しいスパーリングも行っているクレベルの王座戦決定について、鈴木は「勝って繋げますよ。いい勝ち方をして5月にパスします」と、死闘を繰り広げた盟友とともに大一番を勝利すると意気込んだ。
「ガンといってドン! ぶっちぎりでKOします!」とKO勝ちを宣言した鈴木は、9連勝中の難敵ダウトベックを止めて、その先の復活ロードも突き進むか。