シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】山田彪太朗がKOで締めくくりS-cup開催をアピール、川上叶が山田虎矢太から2度のダウンを奪う完勝、都木航佑がRYOTAROを破り新王者に、笠原弘希がコムキョウを圧倒初回KO、風間大輝がOFG戦でKO勝ち、三男対決は笠原直希が内藤啓人をKO

2025/02/08 16:02

▼第9試合 SB日本スーパーウェルター級王座決定戦 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
〇都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz/同級1位)
判定2-0 ※50-48×2、49-49
×RYOTARO(龍生塾/同級2位)
※都木が新王座に就く。


 都木は極真空手をベースとする蹴り技を武器にキックボクシング転向後はキャリアを重ね、2023年9月にSB初参戦。いきなりトップランカーの村田義光を破るアップセットを起こす。前回12月GROUND ZEROでのピラポン・ノーナクシン戦でも危なげなく勝利しSBで負けなしの6連勝中。


 対するRYOTAROは強打を武器に、ホーストカップなど関西のリングで戦績を重ね、緑川創、小原俊之といった70kgの日本トップクラスの選手から勝利している実力者。昨年、龍生塾に移籍し、SB初参戦となる9月の風間大輝戦では3度のダウンを奪って大差の判定勝ちを収めてインパクトを残した。現在3連勝中。


 都木とRYOTAROは今年2月のシリーズ開幕戦で対戦しており、その時は都木が1Rに首投げでシュートポイントを奪い、蹴り技主体の攻めで判定勝ちを収めている。


 1R、いきなり前蹴りでRYOTAROを転倒させる都木。スイッチしての左ミドル、オーソドックスに戻っての右ローから右オーバーハンド。RYOTAROが前へ来るところにタイミングよく左ミドルも当てる。RYOTAROはジャブを突いて距離を詰めていくが、都木の蹴りでパンチの距離に長くはいられない。前蹴りから入り込んでフックを見舞うRYOTARO。


 2R、RYOTAROは左右フックでブロックさせての左ボディ、都木は左ミドルを蹴っていく。1Rより入り込むRYOTAROは左ボディ、右のショート。都木は前蹴りと右ロー、ヒザ。ワンツーで前に出るRYOTAROに下がる都木。RYOTAROの攻勢が目立った。


 3R、都木の右フックをかわして左フックを討ちに行くRYOTARO。都木の左ローに右フックを合わせる。RYOTAROのパンチを被弾する場面が目立ってきた都木だが右の強打を狙う。都木の右ローがヒットも圧をかけて前へ出ていくRYOTARO。


 4R、RYOTAROが左フックから右ロー、都木も右カーフを蹴り返す。都木が蹴りで来るとパンチを合わせに行くRYOTARO。左ボディから左フックを打つRYOTAROに都木はパンチから組んでのヒザ。都木は一発を当てようという意識が強いか、空振りに終わる。


 5R、思い切った右フックを振っていく都木。RYOTAROの左ボディに左フックを合わせる。さらにRYOTAROのパンチをかわしての左フックも。都木は前蹴りを顔面とボディへ蹴る。前へ出る都木が左右フックで勝負をかけ、そのまま組み付いて投げを狙うが不発。終盤、都木が前へ出てRYOTAROを下がらせる展開が続いた。


 判定は2-0で都木が勝利。念願であったベルトを腰に巻いた。都木はマイクを持つと「自分が一昨年9月SBに参戦させていたいてから戦わせていただいて、やっとベルトを巻くことが出来ました。ここまで連勝でしたが苦しい時期もあって。知ってる人は知ってると思いますが、親父と二人三脚でやってきて、その親父が風邪ひいて昨日初めて計量に来れず、その時に母と妹が家に来てサポートしてくれて自分は家族に支えられていると思いました。ありがとうございます。日本トップ選手は海人選手一択になっている中で、そこに続くナンバー2を目指して、ゆくゆくは海人選手を超えられるように頑張っていきます」と語った。

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