シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】山田彪太朗がKOで締めくくりS-cup開催をアピール、川上叶が山田虎矢太から2度のダウンを奪う完勝、都木航佑がRYOTAROを破り新王者に、笠原弘希がコムキョウを圧倒初回KO、風間大輝がOFG戦でKO勝ち、三男対決は笠原直希が内藤啓人をKO

2025/02/08 16:02

▼セミファイナル(第10試合) 57.5kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
×山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)
判定0-3 ※26-29×3
〇川上 叶(龍生塾/SB日本フェザー級1位)


 山田ツインズの弟・虎矢太は昨年3月にプロキャリア初の敗北を喫して以降、適正階級であるフェザー級に階級を上げ10月には上位ランカーの内藤凌太を撃破。12月の前戦ではONEからの刺客シッティチャイ・ソー・デチャパンを1RTKOで葬り、現在3連勝と好調を維持する。


 対する川上は一昨年4月に虎矢太の兄・彪太朗に敗れSB日本フェザー級王座から陥落後、RISE、K-1、KNOCK OUTと他団体のリングでトップクラスの選手と鎬を削り、持ち味のテクニシャンぶりを見せ付けた。昨年4月の龍聖との一戦から試合から遠ざかっていたが、約9カ月ぶりの復帰を果たす。


 1R、サウスポーの川上は左ミドルと左インロー、山田も右ローを蹴り返す。山田が至近距離でバックハンドブローを放ったところで、空振りさせた川上が左ストレートを打ってダウンを奪う。立ち上がった山田は前へ出ていき、距離を詰めるが川上が先手を取って右フック、左ストレートをヒットさせる。山田が距離を詰めて左右フックを打つと、川上はステップで回り込みながら舌を出して余裕の表情に。


 2R、距離を詰めていく山田だが、川上が右フックからの左ストレートでダウンを追加。川上は左インローを蹴り、パンチを打って前へ出てくる山田をステップで右へ回り込んでかわす。右へ回り込む川上の左があまり見えていない様子の山田。左ボディ、左フックで攻める山田に川上も打ち合うが、山田に距離を詰められてロープを背負う。


 3R、川上は左ミドルハイを多用、山田のバックを奪って投げを狙おうとする。山田の連打に左ストレートを返す川上。左オーバーハンド、右のジャブも当てる。山田が細かい連打からの右フックをヒットさせ、川上が腰に組み付く。チャンスを迎えた山田だが、川上は組んで投げの体勢になりこのピンチを凌いだ。


 判定は2度のダウンを奪った川上の大差判定勝ち。「今回1年ぶりで試合組んでもらってありがとうございます。僕の練習のモチベーションが上がったし、この期間で僕を強くしてくれて感謝しています。ほんまに勝ったのは皆さんのおかげです。今後の展望ですが僕、シュートボクサーで一番強いと思っているので、負けてしまったりいろいろあったけれどこれから他団体の強いヤツを倒していく。あと、弟がやられて黙ってるお兄ちゃんじゃないだろうし、お兄ちゃんが挑戦者に指名してくれることを信じています。また試合組んでください」と、他団体との戦いと山田兄とのリベンジマッチをアピールした。

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