2025年4月29日(火)東京・後楽園ホール『Krush.173』にて、フェザー級3分3R延長1Rで関口功誠(ALONZA ABLAZE)と対戦する新美貴士(名古屋JKファクトリー)のインタビューが主催者を通して届いた。
新美は2018年8月からK-1 GROUPに参戦し、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で優勝して王座に就いた。同王座は2022年5月の4度目の防衛戦で玖村修平に敗れて失っている。2023年3月のRISEでRISEフェザー級王者・門口佳佑に判定で敗れた。6月に無敗の寺田匠からダウンを奪って初黒星を付け、2025年2月にK-1フェザー級王者になった寺田と再戦したが判定負けで王座奪取ならず。戦績は18勝(8KO)11敗1分のサウスポー。
常に状況を見極めて倒しにいきたい
──前回の試合、2月のK-1ではタイトルマッチでしたが、あの試合を今振り返ると?
「しっかり勝てると思って、これならいけると思って挑んだんですけど、ちょっと力及ばずという感じではありましたね。自分も強くなってる実感はあったんですけど、それでもまだ少し届かなかったなというか」
──チャンピオンの寺田匠選手の強さを感じた?
「はい。すごく強くなってたなっていう感じですね。彼も若いですし、チャンピオンになってまた伸びてるなと」
──あの試合を踏まえて考えたことというのは?
「今やってることをさらに伸ばしつつ、弱点をさらに少なくして、いいところを伸ばしていくという感じですね」
──今やっている方向性自体は間違ってないということですか?
「そうですね。方向性自体はそのままで、さらにやっていく感じですね」
──ただ、これまでもスタイルや戦い方に関してはかなり突き詰めてきていると思うんですが、「まだ足りないのか!」みたいな思いはありませんか?
「でも、やっぱりまだ足りないところがあるので。そこを伸ばしていければ、さらに強くなれるのかなと思いますし、課題がある分、まだ伸びしろがあるなと思っています」
──そこから2カ月あまり、思ったよりも早い再起戦という印象がありますが。
「そうですね、そこに関してはすごいありがたいことではありますね。やっぱりこうして試合をしていくことが選手としては大事なので、オファーがあってすごくうれしかったです」
──では、この試合についてのテーマというと?
「相手は若い選手なんですけど、誰が相手でもしっかり圧勝して勝つことかなと思ってるので、自分のやるべきことをしっかりやるということですね」
──構図としてはベテランが無敗の若手に胸を貸すという感じに見えるんですが、モチベーション的なところではどうですか?
「やっぱり試合が決まったことがうれしいので、モチベーションは高い状態ですね。相手によってモチベーション下がるとか、そういうのはないので」
──では改めて、相手の関口功誠選手の印象は?
「やっぱりパワーがありそうですし、体も強そうだし普通に強い選手だなという印象はありますね。具体的なところは戦ってみないと分からないですけど、パンチも強そうだし、蹴りもしっかり蹴れてるなっていう感じで、全体的に強いと思います」
──自分としては、どういう試合をしてどう勝ちたいですか。
「最後は倒して勝ちたいなと思ってるんですけど、倒すタイミングの見極めとかもそうですし、どこでチャンスが来るかとか、常に状況を見極めて倒しにいきたいなと思ってます」
──相手には若さや勢いがある分、新美選手には経験があると思います。その差を見せたい?
「まあ経験というか、圧倒的に勝ちたいなと思いますね」
──K-1のタイトルにも初挑戦して、改めて自分の目指すもの、そしてその目指すものとの距離みたいなものが再認識できたかと思うんですが。
「現チャンピオンの強さを肌で感じることもできましたし、そことの距離もすごく不可能なものではないと思っているので、自分の強さを磨いて、もう一度タイトルマッチにこぎつけたいなと思っています。負けても目指すものは変わらずということですね」
──そのためにここを変えなきゃいけないと思ったところは?
「ありましたね。やっぱり自分の攻撃を出していて、下がったり止まったりするのはちょっとよくないなと思いました。そういうダメなところをちょっとずつ減らしていって、弱点をなくしつつ、さらに磨きをかけられればなと」
──その意味でも、今回は再出発という感じですか。
「本当にそうですね。だからこそ圧倒的に勝ちたいと思っています」
──今回の大会はタイトルマッチがなく、児玉兼慎選手と上野空大選手の試合がメインになりましたが、そこについては?
「タイトルマッチがメインだったら分かるんですけど、そうじゃないなら僕らの試合がメインなのかなと思っていたので、何でかなとは思うんですけど……まあそこは気にせず、しっかり試合内容で見せようかなと思っています」
──ちなみに、その児玉選手が入っている「RibelLion」についてはどう思っていますか?
「RibelLionって……ああ、あの反乱軍ってヤツですね。いや、何とも思ってないですね。本当に何ともって感じで」
──別にいいとも悪いとも思わない?
「本当にそうです。いいとも悪いとも、何とも思ってないです(笑)。興味がないというか。まあ、K-1にとって話題を集めるきっかけになるとかはあると思うので、プラスに転べば、最終的にはいいのかなとは思うんですけど」
──まあ、それが理由ということでもないと思いますが、RibelLionに入った児玉選手が今回のメインということでもあって。
「あ、そう言われてみればそうですね!」
──そこは考えてなかったんですか(笑)。
「全然考えてなかったです。まあでも、関係ないんで(笑)」
──では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか?
「前回は負けてしまったんですけど、今回は復帰戦ということで、最後しっかり倒してバッチリ決めたいなと思っています」