(C)BullTerrier
大晦日『RIZIN.49』で、ライト級王座4度目の防衛に成功したホベルト・サトシ・ソウザと、フェザー級王座を奪還したクレベル・コイケが、所属するボンサイ柔術がジムを構える静岡県磐田市から、「静岡いわたPR大使」に任命された。24日、草地博昭市長から委嘱状と大使の名刺が手渡された。
地元ゆかりの著名人が市の魅力を発信する同大使において、サトシとクレベルは、柔術アカデミーでの指導と、MMAの試合を戦うことで「スポーツのまちづくり」を掲げる磐田を国内外にPRする。
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18歳で来日し、同市に住むサトシは、今回のPR大使の任命に「父が創設したボンサイ柔術の手伝いをするため、18歳の時に来日してから磐田市に住んでいます。今回の就任をとても嬉しく思っています。私は、仲間や子どもたち、そして磐田市の方々に支えられ、国内外の大会で優勝し、格闘家になることができました。今後も『静岡県磐田市』を世界へと響かせるとともに、磐田のために恩返しができたらと思っています。磐田は格闘家だけでなく、ジュビロ磐田もありスポーツの熱気があります。私もスポーツで子どもたちに夢と勇気を与えたいです」とコメント。
また、来日後、20年間住んでいた磐田を「第二の故郷」と言うクレベルは、大使の委嘱前から同市の市章を縫い付けた柔術衣で入場するなど磐田に深い愛着を持っている。今回のPR大使任命に「スポーツは人生を変えられることを子どもたちに伝えていきたい」と話した。
本誌『ゴング格闘技』NO.336では、サトシとクレベルの対談を掲載。両者の目線で、大晦日の大一番で何が起きていたのかを明かし、今後についても語っている。
そこでサトシは、コロナ禍の2020年横浜大会のメインで一本勝ちした後、リング上にクレベルを上げて、日本のファンに紹介したことについて、「あのときは、こうして二人でベルトを獲っているとは思っていなかったでしょうけど」と問われると、「いいえ、ずっとそこは自信がありました。あのときから、クレベルがフェザー級の誰が相手でも勝てるしチャンピオンになると確信して紹介していました」と疑うことなくクレベルの実力を信じていたという。
一方のクレベルも「出稼ぎから来た自分たちは、ほかの選手と異なり“エピソード・ゼロ”から始まっている。たからこその違う味がある」と険しいルートを登って来た自負をのぞかせていた。
16年前に磐田の工場で、ソウザ兄弟たちとともに働き、夜に柔術を学んでいたクレベル。同い歳のサトシの柔術の強さに憧れ、より強さを得るために、サトシより先にMMAを始めている。
そんな2人の“弟”を、浜松・磐田のボンサイ柔術を通して、道を示してきた長兄マウリシオ・ダイ・ソウザの言葉を、今回本誌から一部、特別に紹介したい。