キックボクシング
レポート

【RISE】山田洸誓が豪快KOで10戦無敗のまま王者に、女子は寺山日葵が完勝で新女王

2019/09/29 22:09



▼第7試合 ウェルター級(-67.5kg)次期挑戦者決定戦 3分3R延長1R
×中島将志(新潟誠道館/同級2位、ミドル級5位)
判定0-3 ※29-30、28-29、28-30
〇Hideki(RISE/team gloria/スーパーライト級3位)


 Hidekiは2017年1月、スーパーライト級タイトルマッチの前日計量・タイトルマッチ調印式を終えた後、まさかのインフルエンザ発症で当日にドクターストップがかかり、試合を欠場する悪夢に見舞われた。その後、無期限出場停止処分となり、処分が解けた後も自らに罰を与え、リングから長く離れていた。


 2017年12月に兵庫のABWで復帰戦を行うと、今年7月にはRIZINに参戦。現ウェルター級王者ベイノアと王座決定戦を争った渡部太基からパンチでダウンを奪い、勝利をあげている。


 対する中島はRISEの中でも珍しいウェルター級とミドル級の2階級でランクインを果たしている選手。右ストレートに必殺の威力を秘め、打点の高いヒザ蹴りも得意。2018年2月にベイノアと対戦してKOで敗れているが、その後めきめきと実力を伸ばし、5月大会では渡部から判定勝利をもぎ取った。

 1R、Hidekiは様子を見るようにパンチを繰り出していく。中島は得意の右ストレートをヒットさせるが、初回は両者とも様子見。


 2Rは中島が右ローの集中砲火、Hidekiは変則的なリズムからワンステップで近づいてのワンツーをヒットさせる。徐々に手数を増やすHidekiのパンチが中島を捉える回数が目立ってきた。

 3Rは両者足を止めての打ち合いとなり、Hidekiの左右フックが何度も中島を捉えたが、中島の右ストレートも当たりだしてお互いにパンチをもらう展開に。それでも最後までパンチを出し続けたHidekiが判定勝ち。ベイノアへの挑戦権を手にした。

 リングには現王者ベイノアがリングに上がり、「リング上で面白いことしか言わない僕ですが、今日は主役ではないので控えめに言いたいことだけ言おうと思います。見てて正直、内容的には今一つパッとしないかな。お互いもっと強くなった状態でこのベルトの価値が上がるような最高の試合をしましょう」とメッセージ。


 Hidekiは「2年前、スーパーライト級のタイトルマッチまで行きました。でも自分の不注意でタイトルマッチを欠場して、期待してくれていたファンの皆さんの期待を裏切ってしまいました。そこから2年、やめようと思ったんですが続けて、RIZINで復帰戦させていただいて次期挑戦者にさせていただいて。なんとか勝つことが出来ました。この場で謝罪させてください、すいませんでした、頑張ります」と謝罪と復帰の弁。

 続いて「しっかり練習して、ベイノア君を倒して僕がRISEの絶対王者になるので皆さん応援お願いします」と王座奪取を宣言した。

▼第6試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R
〇京介(TOP DIAMOND/同級4位)
判定2-1 ※29-28、29-30、29-28
×須田翔貴(TEAM TEPPEN/同級8位)


 京介は3月大会で元REBELS王者の奥脇一哉を破ってランキングを急上昇させ、6月には元MA日本キックボクシング連盟スーパーフライ級王者・一樹をも撃破。小比類巻貴之がトレーナーだ。


 対する須田は極真空手出身で、2018年11月のプロデビュー戦は1Rわずか53秒でKO勝利。戦績は3勝(2KO)で唯一の判定勝ちは試合前に右手を骨折した状態で試合に出たもの。


 1R、プレッシャーをかけていく須田に京介は右ロー。須田はそのローに右ストレートを合わせ、後ろ蹴りを2度ヒットさせる。その後も右ストレート中心にパンチを当てていく。


 2R、両者蹴りを多用し、ミドルとミドル、ミドルとローの蹴り合いとなる。須田は右ストレートを狙い撃ちするが、打ち合いで京介の左フックにアゴが跳ね上がる。


 3R、京介の強烈な左ボディとヒザ蹴りが入り始め、須田の攻撃終わりに必ず攻撃を返す京介。打ち合いでは京介が左フックをクリーンヒットさせ、須田がクリンチで逃れる場面も。判定は2-1と割れ、京介が須田に初黒星を付けた。

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