▼第9試合 -64kg契約 3分3R延長1R
〇北井智大(チームドラゴン/ライト級3位)
KO 1R 1分49秒 ※左フック
×水落洋祐(エイワスポーツジム/元WPMF世界ライト級暫定王者、元WBCムエタイ日本統一ライト級王者)※はまっこムエタイジムより所属変更
水落は2004年にプロデビューし、37勝(20KO)33敗2分の戦績を持つ大ベテラン。様々な団体に参戦し、近年はKNOCK OUTを主戦場にしてやるかやられるかの激闘を常に展開してきた。今年4月にはKNOCK OUTで山口裕人と対戦し、左フックからの右ストレートでダウンを奪ってこの東西ハードパンチャー対決を制した。
北井はチームドラゴンのニューリーダーとしてRISEで活躍。後半戦の強さを活かして勝利することが多く、パンチでの猛攻で逆転勝利を飾ってきた。RISE随一の激闘派として、RISEのメインイベントを任される主力選手の一人だ。前回はシュートボクシングのリングに乗り込み、上田一哉を延長RでKOに仕留めた。
RISEの激闘王・北井とKNOCK OUTの激闘王・水落の対戦はキックボクシングファン注目のカードだ。
1R、水落のローに対してハイキックを多用する北井。前に出るのは水落。両者ローの蹴り合いの中、体勢を低くして潜り込もうとする水落に北井が左フックをクリーンヒット。これで下がった水落に北井が飛びヒザ蹴りを混ぜながらのラッシュを仕掛け、打ち合いの中で左フックをヒットさせてダウンを奪う。
ダメージが明らかな水落に北井は再び左フックを浴びせ、水落は前のめりにマットへ沈んだ。
激闘王対決を見事なKOで制した北井は「いい形で勝ったので、自分タイトルマッチしたことないんですけど、やらせてください」とタイトル挑戦をアピールした。
▼第8試合 バンタム級(-55kg)3分3R延長1R
×結城将人(TEAM TEPPEN/同級1位)
KO 3R 1分28秒 ※3ノックダウン
〇良星(平井道場/同級2位)
両者とも昨年行われた第7代RISEバンタム級王者決定トーナメントに出場し、良星は1回戦で、結城は決勝戦で優勝して王者となった鈴木真彦に敗れている。トーナメントでは実現しなかった一戦が、今回実現した。トップランカー対決だけに、勝った方が次期挑戦者となる可能性が高い。
1R、お互いにハイキックを狙い合い、右の強打を放つ。積極的に仕掛けていくのは良星。そこへ結城が左フックと左右ボディで迎え撃つ。ラウンド終盤、ラッシュを懸けた良星が右ストレートをクリーンヒット。
2R、良星は回り込みながらハイキックとストレートを打ち、結城は距離を詰めて左右フック。結城がロープを背負った状態でのパンチの打ち合いの中、良星が右ハイキックでダウンを奪う。一気に攻める良星。
3Rが始まってすぐの打ち合いで、良星の右フックにバランスを崩した結城がダウンを宣告される。プレッシャーをかける良星は狙いすました右ストレート強打でダウンを追加。結城は逆転を狙って良星をパンチでコーナーへ詰めていくが、良星は“もっと来い”と挑発する余裕を見せる。
そして最後も良星の狙いすました右フックがヒットし、結城が腰を落としたところでダウン宣告。良星がKOでトップランカー対決を制した。
良星はマイクを持つと「僕、こうして格闘技を続けていられるのはたくさんの人の応援があってこそです。昨年のバンタム級トーナメント敗れてしまったんですが、結城選手に勝ちました。伊藤代表、次、鈴木選手とのタイトルマッチやらせてください。僕が必ずチャンピオンになります。そして応援してくれた皆さんに恩返ししていきますのでこれからも応援お願いします」と、タイトル挑戦を高い声で高らかにアピールした。