(C)BLACK COMBAT/DEEP
2024年12月28日(土)韓国・ソウルの高麗大学ファジョン体育館にて、『Black Combat 13』が開催された。大会会場では生オーケストラがオープニングを演奏した(※写真追加あり)。
日本から、大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)、山本聖悟(フリー)、駒杵崇大(FIGHT BASE 都立大)の3選手がタイトルマッチに臨み、フライ級の駒杵が王座を獲得。再三のローブローを受けた大原は判定負けで王座陥落。山本は判定負けで戴冠ならなかった。
また、メインイベントでは、木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)がキム・ミンウ(韓国)の右ハイキックにダウンしTKO負け。宮平守太郎は3Rに失速し、TKO負けした。また、DEEPメガトン級王者のロッキー・マルティネスが、93kg契約で元ROAD FCミドル級王者チャ・ジョンファンと対戦。ジョファンが8年ぶりの復帰戦を白星で飾っている。
Black Combat 13
Black Combat YouTubeメンバーシップ
14時~アンダーカード、18時30分~メインカード
▼フェザー級 5分3R
〇キム・ミンウ(韓国)“コリアンモアイ”
[1R 1分19秒 TKO] ※右ハイキック→パウンド
×木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)“カラテ”
キム・ミンウは元Road FCバンタム級王者で、朝倉海と1勝1敗のムン・ジェフンを相手に2勝1敗と勝ち越している。2017年4月にキム・スーチョルに判定負けも、ジェフンに一本勝ちで再起すると、2019年11月のRoad FCバンタム級王座戦では、ジャン・イクファンを延長R判定で下して戴冠を果たしている。
その後、UFCを目指し、ROAD FC王座返上後の2022年6月に『Road To UFC』バンタム級参戦も、1回戦で対戦予定のシャオ・ロン(中国)の欠場により、体重を作るも不戦勝に。続く、2022年10月の準決勝・風間敏臣戦が2年11カ月ぶりの復帰戦になるはずだったが、今度はミンウが139.5ポンドとまさかの体重超過で欠場となり、UFCへの道が断たれていた。
その後、フェザー級に階級を上げて、2024年1月の『Black Comabt10』では現UFCのユ・スヨンと対戦し、延長ラウンドにスヨンのローブローにより、ノーコンテストとなっている。
フルコンタクト空手ベースの木下は、2023年6月にRIZIN初参戦。元K-1王者の久保優太にスプリット判定で惜敗も、2024年3月のDEEPでは五明宏人との空手対決で1R KO勝利。20247月には、体重超過した前DEEPフェザー級王者・神田コウヤに判定2-1で勝利し、3連勝。しかし、9月の『RIZIN.48』でカルシャガ・ダウトベックの左ストレートに1R KO負けを喫した。
1R、中央で顔を近づける両者。サウスポー構えの木下。オーソのミンウは右インロー。木下が中央を取り、右前蹴り。ミンウの左右をバックステップでかわす。木下の左ミドルに右を合わせに行くミンウ。
さらに前後のステップから右の前蹴りの木下。しかしミンウはオーソから右から左の逆ワンツーで詰めると、そのまま歩いてスナップを効かせた右ハイ! 頭を左に下げていた木下は被弾しダウン、パウンドにレフェリーが間に入った。
試合後、ミンウは「この試合にボーナスはありますか?」とブラック代表からボーナスの言質を得ると、「まるで夢のようです。今日会場にたくさんの人が入ってドキドキしました。今後についてはコーチと話しして決めます。ありがとうございました」とコメント。
KO負けした木下もケージのなかに待たされ、マイクを向けられると「悔しいです。悔しい結果でしたが、応援してくれた方、ありがとうございました。(今後について)悔しくてあまり考えられない。今回の反省を活かして少しでも強くなれるように頑張ります」と語り、背中を支えた大沢ケンジ代表とケージを降りた。